窪田 珠梨(飯田高1年・飯田市)
<同性愛 平然と話すこと驚き>
アメリカ滞在中、主にワシントンDCで、同性婚について取材した。アメリカの人々は同性婚や同性愛について、それほど周りを意識しないで話していた。他人の目を気にする意識が、いい意味で低いと感じた。
60代くらいの米国人夫婦から取材を始めた私は、いきなり驚いた。「同性婚についてどう思いますか」と聞くと、妻が「私の息子は同性愛者だよ」と答えたのだ。いかにも普通の感じで話してくれた。
20代女性も「私の友達には同性愛のカップルがいる」と、身近な話題のように答えてくれた。同性愛について、初対面の相手に平然と言えることに私は戸惑いと驚きを感じた。
「同性婚についてどう思いますか」という質問を十数人にした。否定的だったのは4人で、全員が宗教上の理由だった。ほかは「個人の自由」「みんなが幸せならいい」など、肯定的な意見だった。
米連邦最高裁は2015年に同性婚の権利を認める判決を出した。日本ではまだ法的には認められていない。同性愛者がカミングアウトしにくい雰囲気が、社会に残っていると感じる。
日本では、人と違うことは恥ずかしいという感覚を持ちすぎるあまりに、少数派に対しての理解の姿勢が足りないのではないか。誰もが過ごしやすい世の中になるように、制度や個人の意識を変えていく必要があると感じた。
<SNS利用 幅広いテーマで>
ニューヨークで、SNS(会員制交流サイト)の使用について取材した。質問した約10人中、6人がインスタグラムかフェイスブックを使っていた。いずれも10代から20代の若者だった。
どんな関心や興味をテーマにSNSを使っているか聞くと、「写真」「映画」「フィットネス」「健康」「ファッションデザイン」など、さまざまな答えが返ってきた。
もし同じ質問を私の周囲の高校生にしたら、「Kポップ」「タピオカ」など、同じテーマに集中するように思う。米国では周りに合わせることに対する意識が低く、日本では周りに同調しようとする傾向があり、違いが出てくるのではないかと感じた。