一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

富永 真悠(東部中2年・伊那市)

LinkIcon前へ‥‥次へLinkIcon

<医療現場に笑顔望む 印象的>

 私は救命医を目指しており、医療に関心がある。アメリカでは「病院で受診して良いことや不満なことがあったか」と聞いてみた。
 イリノイ州から来たジェンさん(49)は「夫の手術をしてもらった病院の医師や看護師の対応がとても良かった」と笑顔で話してくれた。私の夢を話すと、「あなたが目指すような先生のおかげで、夫は今もこんなに元気でいられる。あなたも頑張って」とエールをもらった。隣にいた夫の笑顔が印象的で、そんなふうに人の命を救える医師になりたいと強く感じた。
 テキサス州から来たベンさん(39)は「娘と息子の出産時に医師の対応が良かった」と答えた。年に1度受診する小児科医の対応がとても良いと話しながら、娘のケイティーちゃん(5)にほほ笑んだ。
 医師や看護師に望むことは何かと質問すると、クリスタさん(39)は「とにかく笑顔で接してほしい」と答えた。
 取材では、医師や看護師に対して好印象な人が多く、不満は聞けなかった。世界の最先端医療技術を誇るアメリカで、医療スタッフに望むものは笑顔だという答えが印象的だった。
 病院で私が思い出すのは、かぜをひいて受診した小学4年生の時だ。病気の説明など、医師にもう少し笑顔で優しく言ってほしかった記憶がある。
 医師や看護師に求めるものは、アメリカも日本も同様なのではないかと感じた。将来、救命医になれたら、医者としてだけでなく、笑顔を忘れずに、一人の人間として患者と接したい。アメリカで医療を学ぶのもいいかもしれない、と目標が一つ増えた。


<お菓子の好み 日米変わらず>

 私は甘いものが好きだ。日本とアメリカで好きなお菓子に違いはあるのか知りたくて取材した。
「どういうお菓子が好きですか」。7、8歳の子どもから77歳の夫婦まで計8人に質問した。ポテトチップス、ポップコーン、アイスクリームという声が多かった。
 アメリカでポピュラーなお菓子は何かという質問に対しては、ポテトチップスという声が多かった。スーパーに行くと、これらのお菓子は、たくさんの品ぞろえがあった。
 取材して気付いたことが二つある。一つ目は日本と同じように、アイスクリームやポテトチップスは人気があり、たくさんの種類やメーカーがあること。ただ、店の棚に並ぶ袋や箱のサイズは日本と比べ、大きかった。アメリカのレギュラーサイズは、日本のビッグサイズといった印象だ。
 二つ目は、年齢層が異なるにもかかわらず、好きなお菓子はみんな同じという点だ。77歳の夫婦も、ポテトチップス、ポップコーン、アイスクリームが好きだと答えてくれた。子どもからお年寄りまで好みの味は変わらないようだ。
 アメリカの人々は笑顔で、私の拙い英語の質問の意図をくみ取り、答えてくれた。異国の地で、たくさんの出会いと、発見と、将来の目標ができた。目標を達成したら、もう一度ここを訪ねよう。また一つ目標ができた。有意義な8日間だった。

LinkIcon前へ‥‥次へLinkIcon