河西 俊太朗(才教学園中2年・松本市)
<ネット通じ情報得る人多く>
米国で20人に普段は情報をどこから得ているか質問した。複数回答を含めて、インターネット14人、テレビ6人、新聞3人、ラジオ1人、雑誌1人の結果だった。インターネットと答えた人の中でも5人は新聞の電子版だった。インターネットを通じて情報を得ている人が多かった。
ノースカロライナ州から来たライアンさん(18)は「スマホでニュースを見たり聞いたりもできる。もう紙の新聞はいらないと思う」と話した。
ワシントンDCの報道博物館「NEWSEUM」の学芸員、ジェイソンさん(25)は「インターネットにはうその情報がある。私は米紙ワシントン・ポストを信頼しています」と答えてくれた。
最も信頼するメディアは何かも聞いてみた。医師のトンプソンさん(30)は「しっかりとした記者が書いているツイッターの記事が一番」。法律関係の仕事をしているスザンヌさん(61)は「ない。たくさんのメディアから判断するべきだ」、大学生のピエトロさん(20)は「テレビ局などのオフィシャルサイトを信用すべきだ」。さまざまな答えが返ってきた。
私は毎朝、登校前に新聞を読む。家にテレビやラジオもあるが、一番多くの情報を得て、最も信頼しているのは新聞だ。一方、まだ持ってはいないが、スマホにも大いに興味がある。インターネットで多くの情報が瞬時に手に入るのは、とても魅力的だ。
ネット情報の中には真偽が分からないものもあるかもしれない。米国取材で聞いたように、複数のメディアを比べたり、信頼のおけるサイトや筆者かどうかを確認したりして、情報を見極める自分の基準をしっかり持ちたいと思う。
<背中を押してくれた出会い>
僕は最初、本当にアメリカに行って、外国人に取材をして記事を書けるのかと不安に思っていた。そんな僕をこの事業に参加してよかったと思わせてくれたのは、ニューヨークでのデイビスさん(80)との出会いだ。
環境問題について、「僕たちに何ができるでしょうか」と聞いたとき、彼は、「私たちにはまだまだ知らないことがある。君みたいに、そのことに興味を持って、それを報道するのが一番だと思うよ。」と丁寧に答えてくれた。僕らの取り組みに大きな価値を見出してくれる人にめぐりあえた。
アメリカで知らない人に声をかけ、しかも英語で話すのは、とても勇気のいる事だった。時には、僕が声をかけて断られたのに、ほかの人が取材を申し込んだらすんなりOKされたこともあった。その中でデイビスさんは、僕の背中を押してくれた。
1週間の滞在中、心細いこともあった。しかし、いろいろな年齢、職業の人に話を聞くことができたのはいい経験だった。僕らを応援してくれる人が世界にいることも大きな自信となっている。本当に素晴らしい取材旅行だった。