一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

若林 野乃実 (松本県ケ丘高校2年・松川村)

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<性差別 日米の違い知る>

 私の身近には、女性差別と思えることが少なくない。米国はどうだろうか。「女性差別を巡る状況は、日本より良い」。ニューヨークに移住したジャズピアニスト宮嶋みぎわさんは語った。「米国にも差別はある。でも、差別はいけないという暗黙のルールがあり、差別が不問になることはない」とし、「無意識の差別がある」という日本との違いを指摘した。
 取材では多くの人から、女性差別は会社や仕事の中で起きていると聞いた。31歳の男性は「同じ立場なのに、男性に比べ女性の給料が低いことがある」と話してくれた。
 小学校教師のブランコ・ソニアさん(42)は「アニメは男の子がメインで女の子が引き立て役というパターンが多い。女の子はメインになれないという差別的なイメージが子どもに付いてしまう」と言う。ソニアさんは、こうした女性、男性に対するイメージを比較させ、児童が自ら考える学習を行っているそうだ。
 日本も何げない場面に差別が潜んでいるかもしれない。多くの人が考え、意識を深める機会が必要だと感じた。


<自分のしたい事を仕事に>

 日本では働き方改革法案が可決され話題になったが、米国では仕事への意識や職業選びについて、どう考えているのか取材した。
 国立航空宇宙博物館別館で取材したジェミーさん(69)は「仕事よりも家族の方が大切」と言う。加えて「するべき事(仕事や勉強など)を好きになる事も必要で、仕事の時には家の事は考えないのも大事」と語った。
 会社を退職後、米国に移住し活躍しているジャズピアニストの宮嶋みぎわさんは「休みはほとんどない。自分のやりたい事が仕事なので、家でもやってしまうから」と話した。やりたい事ができている姿がうらやましく思った。
 在米日本大使館の鈴木聡一郎さんも「どの仕事も大変なので、やりたいと思える、楽しめる事を仕事に選んだ方が良い」と答えてくれた。
 ツアーガイドの男性は「いい仕事には休みが必要」と言い、仕事とプライベートは完全に分けているそうだ。
 私も将来はやりたい事を仕事にしたい。それに加えて、仕事以外でも充実した時間をすごせるようにしたいと思う。

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