一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

小根沢 秀夫 (須坂高校2年・中野市)

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<同世代の行動力に驚き>

 アメリカの若者の活動を取材して、自分と同世代の行動力のすごさを感じた。
 フロリダ州パークランドで起きた銃乱射事件を受けて、ワシントン近郊に住むウィニー・ブレントさん(17)は友人らと銃規制を訴えるデモをした。「自分たちと同世代の男の子が起こした事件に深い怒りを感じた。同世代の私たちが行動を起こさないと銃社会は変わらないと思い、行動を起こした」と話した。
 今年は中間選挙がある。前回2014年での18~29歳の投票率が2割以下だったことについて、バージニア州在住の大学生ベンジャミン・リモージュさん(22)に考えを聞いた。彼は「政治への意識が低いことは、とても大きな問題だ」と答え、「若者の投票率を上げるために、友人を投票に誘うなどの活動を行っている」と語った。
 全ての若者とは限らないが、アメリカの若者の考え方や活発な行動力に驚かされた。私たち日本の若者も、日常に課題を見つけ、解決できるように行動を起こしていくことは、未来にとって重要なことだと思った。


<国境の壁 賛否を聞く>

 トランプ氏が米大統領になってから、波紋呼ぶ様々な政策が出ているが、私はメキシコとの国境の壁建設について意見を聞いた。
 メキシコ在住の弁護士の男性(40)は、壁の建設を進めることに賛成だった。「アメリカには壁を自由に作る権利がある」と話した。また、トランプ大統領支持の女性は「米国民が不法移民に対して払うお金の負担が大きいことから、壁を作って防ぐべき」と主張した。
 壁の建設を進めて移民を防ぐことは、正しいことなのだろうか。
 オランダで大学講師をしている男性は(60)は反対の意見。「国境の壁の建設は『ベルリンの壁』のように悪いイメージを連想させ、お互い理解し合うことができなくなると思う。国境の警備は人の方がいい」と話した。確かに、米報道博物館ニュージアムで見た「ベルリンの壁」は厚く高かった。
 また、移民がアメリカの労働を支えていることを指摘する意見もあった。私は別の方法で問題解決を図った方がいいのではないかと感じた。

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