一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

三好 咲楽 (屋代高校付属中学3年・上田市)

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<ニュース どう伝えるか>

 「フェイクニュース」がしばしば話題に上る。悪意のあるものも含めて誤報を指したり、政治家が都合の悪いニュースをこう呼んだりする。これを巡り、報道側と政治家の対立もある。私は夢の一つが記者だ。ニュースはどう伝えるべきか、米国で取材した。
 メーン州に住むジェシカさんは「話題性も大切だが、注目を集める部分を切り取るだけでなく、背景まできちんと伝えるべきだ」と話した。
 ニューヨークで「新聞をよく見る」と言う若い男性に聞くと、「偏っていると感じる記事には抵抗感を覚える」。トランプ大統領の記事を例に、称賛したり、逆にけなしたりする伝え方は「偏っている」と感じるという。
 ニュースを伝える側である新井琢也・共同通信ワシントン支局長は「事実確認を怠らない、うそは絶対につかない、特定の団体の意見だけを記事にしない。記事にはこの三つが基本」と強調した。
 米国では新聞やテレビ番組によって主張が違うことが顕著だ。報道側の努力と読者側の判断や読み比べで、ニュースの質が上がると思った。


<米市民が思う米国の良さ>

 「人種のサラダボウル」と呼ばれるほど、人や文化が多種多様なアメリカ。そこに住んでいる人たちに、アメリカの一番好きなところを教えてもらった。
 高校生のウィニーさんは、フロリダ州での高校銃乱射事件の後、ワシントンの連邦議会議事堂へ仲間と行き、銃規制を訴え続けたと言う。「自分の怒り、悲しみを大声で言えるところが良いと思う。そうすることで自分も変わっていける」と話してくれた。
 医者のジェシカさんは、子育て中。「一人一人のつながりも強いから、子育てでも助かっている。仲間意識はとても大切だ」と語った。
 交流会で出会った中学生のトーマスさんは「アメリカには何でもあるし、何でもできる」とうれしそうに言った。
 自分の意見をきちんと表現する。取材でも感じたことだ。初対面でもフレンドリーに接してくれる人が多かった。日本人にはあまり感じない明るいイメージを持った。アメリカには銃や差別、人権など。さまざまな問題はあるが、国民が手を取り合い、成長していける国だと感じた。

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