木内 優花 (長野日大中学3年・飯山市)
<日本語に深い関心 驚き>
バージニア州にある高校で日本語を学ぶ生徒を取材した。彼らは、学校側が経費削減を理由に打ち出した日本語教室の縮小・廃止方針を、署名活動などを行って撤回させたという。彼らの話を聞き、日本語に対する愛情を感じた。
ウィリアム・マクローリンさんは母親が日本人で、周りに日本語を話す人がいたことから、学び始めた。日本語を学ぶ魅力を「日本語を話せれば、多くの日本人と会話ができる」と話し、東京五輪に行きたいと言ってくれた。
日本のアニメや漫画が大好きだというマックス・ドアティーさん。「『ルパン三世』や『名探偵コナン』などを日本語で理解できるようになりたい」と楽しそうに語った。
ウィニー・ブレントさんは大学へ進んでも日本語を学びたいという。「日本語は難しいが、とても楽しい。文字自体に意味がある漢字が好き」と言い、私のノートに「今日は火曜日」と、日本語で取材当日の曜日を書いてくれた。
他の場所では、知っている日本語があるか聞いた。予想を上回る認知度の高さに驚いた。うれしかった。
<米国の銃規制に難しさ>
私は米国で今年2月と5月にそれぞれ起きた高校での銃乱射事件や銃規制についての意見を取材した。多くの人が「悲しい事件だ」と述べる一方で、米国での銃規制は難しいということが分かった。
ホワイトハウス前では銃規制をめぐり年配の女性らと大学生らが激しい議論を展開していた。仲間と銃規制を訴えていたオンカさん(74)は高校での銃乱射が「銃の問題を世に思い知らせる事件だ」と言葉に力を込めた。
リンカーン記念堂では、ピアノを教えているケリーさん(36)に取材。彼女は「このような事件の再発を防ぐために、もっとセキュリティーの強化をしてほしい」と述べた。
また、観光ガイドの女性は銃規制は難しいとして「郊外は家と家が離れている。強盗が来ても、警察が来るまでには時間がかかる」と、その背景を説明した。
この他にも「トランプ大統領は銃規制に消極的である」「米国の憲法には自衛の権利がある」といった現状を話す人もいた。進まない銃規制の複雑な背景に触れ、難しい問題だと実感した。