一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

矢口 駿太郎(松本秀峰中学2年・松本市)

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「オリンピックの本当の意味」
 今夏開催されたオリンピックについて取材した。ヤンキースタジアムでセキュリティーチェックをしていた男性に「どの競技に注目しているか」と尋ねると、彼はあまり良い顔をせず「サッカー」と答えた。そして「オリンピックは好きではない」と加えた。「他国ばかりがメダルを取っていて面白くない」からだと言う。夏季オリンピックはアメリカでも過去4回開催され、盛り上がっている。はっきり「好きではない」と言う人がいて、驚いた。
 メトロポリタン美術館では、日本のオリンピック選手について質問した。予想に反し、日本選手を知っている人を見つけることは大変だった。この日が68歳の誕生日だったメアリーさんは日本に留学経験があり、テニスの錦織圭選手を知っていた。そして「あなたは、アメリカの選手を知っているか」と聞かれた。意外な質問で返事に困り、私は「知りません」と答えるしかなかった。メアリーさんも私の様子に戸惑っているようだった。
 オリンピックは平和の祭典のはずだ。その精神を尊重すれば、世界中の人々が全ての国の選手を応援するものだろう。だが、日本では、日本選手の応援ばかりしていたと思う。他国の選手は名前も知らない。私は今回、アメリカには世界的に有名な選手がたくさんいて、多くのメダルを取ってきたことを知った。「オリンピックは平和の祭典」ということを頭に入れて、世界中のアスリートたちを応援したい。そう思う取材になった。


「アメリカ人の核兵器への意識」
 国立航空宇宙博物館に、「エノラ・ゲイ」と呼ばれる飛行機が展示されていた。B29という種類の爆撃機で、広島に原子爆弾を落としていった機体だ。ある女性が、エノラ・ゲイを熱心に見ていた。30代くらいだろうか。私は女性に「アメリカが日本に原爆を落としたについて、どう思うか」と質問した。女性は反対に、「じゃあ、落とさなかったらどうなったと思う」と聞いてきた。私はすぐに答えることができなかった。何回かのやりとりの後、私は「広島と長崎の命を守れたと思う」と伝えた。女性は納得していない様子だった。
 ワシントンで開かれたガールスカウト、ボーイスカウトとの交流会でも、同世代の彼らに核兵器について質問した。「核兵器はあった方がいいか、ない方がいいか」。どの学生も、ない方がいいと言っていた。「地球上、全ての生物の命を奪ってしまう」「たくさんの人が死んでしまう」といった理由が挙がった。「戦争中は」などと言い訳をしないで、アメリカの学生の多くが核兵器はこの世にいらないという考えを持っていることに驚いた。
 核兵器に対して、アメリカには二通りの考えがあると感じた。若い人でも自分の意見をはっきりと言うことで、平和についてより深い議論ができると思う。そうすることで、アメリカなりの平和をつくり上げてきていることを感じた。

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