一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

岡本 京夏 (清水中学3年・松本市)

LinkIcon前へ‥‥次へLinkIcon

<貿易摩擦が生活に影響>

 米中の「貿易戦争」が過熱している。輸入品への追加関税や報復措置といった貿易摩擦の影響を取材した。
 サウスカロライナ州在住のキャシーさんは「ネット通販のサイトで中国製品が値上がりしている」と答えた。さらに「おじが養豚場を経営している。取引価格が下がり、経営がとても厳しくなっている」と言う。彼女は「国同士の駆け引きはどうでもいい。自分たちの生活を考えれば、とにかく高い関税をやめてほしい」と訴えた。
 カリフォルニア州の農家ガブリエラさんは「経済の話はよく分からないが、生活は以前の方が楽だった」と話してくれた。
 確かに、滞在中に見た米国の新聞も貿易摩擦による農業や畜産業への打撃を報道していた。取材でも、現状を変えてほしいという声が多かった。
 世界の経済大国である米国と中国。このまま貿易摩擦が続けば、世界経済が受けるダメージも大きいだろう。国民の生活が第一だし、それを実現するための政治だ。取材を通して、早く貿易摩擦を解消した方がいいと思った。


<差別をなくすには正しい知識から>

 性的マイノリティーといわれるLGBT。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を取った多様な性のあり方の総称だ。私の友人もLGBTの一人だ。彼女はレズビアンで周りからの奇異の目で見られるなど、差別にとても苦しんでいる。日本ではあまり理解が進んでいないようだ。
 しかし、それは日本だけではない。ロシアの学生アーニャ・アナスタシアさんは「自分は異性愛者なので同性愛者の気持ちは理解できない。ロシアでは同性愛などありえない」と語った。
 一方、取材した欧米人全員が「性に対する考えが異なっても差別にはつながらない。みんな平等だ」と明るく答えてくれた。
 精神学者でジェンダー研究もしているというオブゴンさんは「差別は自分と性質が異なるものや見慣れない異質なものを排除したい気持ちから起こる。差別をなくす第一歩は正しい知識を持つことだ」と語ってくれた。
 日本のLGBTに対する差別をなくすには、多くの人が正しい知識を持つ必要があるということだ。

LinkIcon前へ‥‥次へLinkIcon