林 さくら (野沢中学2年・佐久市)
<食と健康 米国でも意識>
私の中学校では給食に「ぴんぴんキラリ食」というメニューが出る。塩分控えめ、旬の野菜をしっかり食べられる健康を意識したメニューだ。米国での食事は日本に比べ量が多く、私は毎回、残してしまった。肉類が多くジュースやデザートはとても甘い。米国では、健康と食事をどう意識しているのか取材した。
56歳の男性は肉は控えめにして、魚やヨーグルト、パスタを食べるようにしている。「おなかも出ていない」と自慢げに話した。36歳の男性は野菜をたくさん取り、単品にならないようにしていた。「野菜をたくさん食べると気持ちがいい」と笑顔で語った。
47歳の女性は無農薬の野菜を食べるように意識し、病気になりにくくなったそうだ。一方で、52歳の女性は「20歳の息子はビッグサイズの食べ物やスナック菓子が好きで、よく食べるので心配」と浮かない表情で話していた。
取材したほかの人も皆、食事をする時には何かしら健康を意識していた。日本人と同様、米国人も健康と食生活に気を付けていることに変わりはないようだ。
<温暖化意識した行動を>
トランプ米大統領はパリ協定から離脱したが、米国民は地球温暖化を意識して何か工夫しながら生活しているのかどうか、取材した。
会計士のチェイスさん(43)は紙をリサイクルしている。紙は自分でリサイクルセンターに持って行かなければならないが、家から遠く、思うようにリサイクルできないのが欠点だと言っていた。
私と同年代のリリー・バロシナスさん(13)はおじいさんがリサイクル団体にお金を寄付している。学校でも地球温暖化について話し合いをして意識を高めている。「できることからやらないといけない」と話してくれた。
共同通信の永田正敏ニューヨーク支局長(58)に米国の現状について「米国は資源が豊富で困っていないため、意識が低く、世界よりも遅れている」と指摘。「二酸化炭素の排出量が多い米国が積極的にやらないといけない」と話してくれた。
地球温暖化を悪化させるのも、被害を受けるのも私たちだ。だからこそ、世界中に地球温暖化を意識した生活の工夫が広がってほしいと思った。