一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

藤室 東子  (三陽中学3年・長野市)

LinkIcon前へ‥‥次へLinkIcon

「将来の夢『人を助け合い』がキーワード」
 同世代の人に将来の夢を聞いた。報道の博物館ニュージアムでの取材では、ムーアさん(16)は「犯罪について学校で勉強している。だから将来は弁護士になりたい」と話していた。
 交流会でのボーイスカウト、ジャシー君(14)は「多くの人を救いたい。お金もたくさんもらいたい。だから医者になりたい。そのために、今からコツコツ勉強する」と話していたという。
 ほかの人への取材でも多かったのが「人を助けたい」という声だった。米国人は想像以上に、自分の意見や考えをしっかり持っていた。日本の私たちの世代では、自分がやりたいことがまだ分からないという人は多いと思うが、米国人の場合は既に考えて決めている人が多く、驚いた。
 「どんな人にも優しくあれ」。食事会に参加してくれた国連で働く松枝研介さんがアメリカにいて、私たちに伝えたいことだ。「人にいいことをすれば、必ず返ってくる」。私たち世代にやってほしいことは何かと聞くと「いろんな人と関わりを持ち、友だちをたくさん作り、周りが考えたこともないようなことを世界に発信してほしい」と熱く語った。私も優しさを持って生活しようと思った。
 私も将来はまだ分からないが、米国で取材した人々と同様、人を助ける仕事をしたい。取材をしてみて、大切なのは何のために働くかだと感じた。私も何ができるか、考えていきたい。


「文化のルーツさまざま」
 私は書道を長く習っている。日本文化の一つだ。アメリカにはどんな伝統的な文化があるのだろうか。ニューヨークの街で声を拾った。
 コネチカット州出身のジオさん(15)は曽祖母がギリシャ人だという。「ギリシャの祭日には必ず、家族でギリシャ料理を食べて祝う」と紹介してくれた。一緒にいた女性(17)は曽祖父がレバノンからの移民。家ではレバノン風の料理が出たり、家族の名前はレバノンの呼び方だったりするという。
 テキサス州出身のコペランドさん(46)夫妻に聞くと、祖先からの文化は思い当たらないが、テキサスではバーベキューが文化だと言う。クリスマスやイースター(復活祭)、独立記念日、ハロウィーン、サンクスギビングデー(感謝祭)は夫婦で必ず休暇を取り、旅行をするそうだ。
 米国人のルーツは世界中にあり、現在住む地域の特性もある。違うことが面白かった。私が小学校3年生から習っている書道を紹介すると、素晴らしい文化だと感心してくれた。ほかの文化の良さを認めてくれると感じた。

LinkIcon前へ‥‥次へLinkIcon