一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

小坂 涼葉 (松本県ヶ丘高校1年・塩尻市)

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〈世界平和と国連の役割〉
私は今回の取材で国連本部に行くことを知った時ふと思った疑問がある。毎日世界のどこかで戦争が起きている中で「世界平和のために」と創設された国際連合は役目を果たしているのかということだ。少し難しいかと思ったが、次いつ行けるか分からない国連本部。本当に聞きたいことを聞いた。
 国連に行く日の前の晩、国連で働いている日本人の梅津伸さん(48)にお話を聞く機会があった。率直に気になっていたことを聞いてみた。梅津さんの答えは「難しい質問だけど、そうであってほしいと思っている。国連本部はニューヨークにあるけれど自分とかけ離れていると思ってほしくない。一人一人がどういう世界にしたいか。その考えと人間の知恵にかかっている」というものだった。
私はアメリカ国民の考えも知りたかったので同じ質問を国連にいた観光客にも聞いてみた。仲の良さそうなご夫婦に聞いてみた。奥さんのエレインさん(65)は「役割を果たしていると思う。様々な国を一つにしているから」。一方、ご主人のデビッドさん(66)は、「国連で達成したことは多い。けれど今も戦争は起きている。そういう意味では上手くいっていないかも」と話した。私と似た意見だった。けれどこの考え方も地域や民族によって大きく異なるだろう。
もっと取材がしたいと思った。今より平和な世界を自分たちで作っていくために。

〈アメリカの食事は本当にHeavy?〉
 私が今回の派遣で知りたかったこと、それは日本とアメリカの違いだ。違いといってもいろいろある。気候、文化、学校生活、食べ物、スーパーなどなど。何もかもが違う中で、私はアメリカと日本の食の違いを取材することにした。よくテレビなどで言われているアメリカの食べ物のイメージは本当なのか、自分で確かめたかった。
 まず日本人にアメリカの食事について実際に食べてみてどう感じたか聞いてみた。多かった意見は、「朝から重い」「ケーキが甘すぎる」「量が多い」「野菜が少ない」「果物はおいしい」というものだ。確かに日本食とは正反対と言っていいほど違った。しかし、アメリカ人に同じ質問をしたところ、全く違う答えが返ってきた。
 12歳のAlex君は、「アメリカは広いから、場所によって大きく異なる。南の方ほど重くて甘い物が多い。たくさんの種類から選べるから僕は好き」と言っていた。
 25歳のYariさんは、「アメリカは日本と比べると、重いし味も大ざっぱだけど、自分の口に合うものを選んで食べればおいしく健康的でいられる」と話していた。
 私はアメリカにくるまで、アメリカには重くて油っぽい食事しか無いと思っていた。その考え方がこの取材で見事に勘違いだったと分かった。本当に実際に行ってみなければ分からない。あらためてそう思った。

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