一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

荻原 環 (小諸商業高校2年・上田市)

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〈米国求める本当の自由見たい〉
アメリカには「Statue of Liberty」と「Statue of Freedom」があります。日本名では両方「自由の女神(自由の像)」と言います。アメリカに行くまで自由の女神が2体あるとは思いもしませんでした。そして、自由という英単語が二つある事も知りませんでした。と同時にこの違いを知りたいと思いました。
二つの彫刻が製作された時代やその経緯からおそらく「Statue of Liberty」の「Liberty」はイギリスの植民地支配からの「独立」という意味で、「Statue of Freedom」の「Freedom」は奴隷の「解放」だと想像します。
僕は小さい時からアメリカに憧れていました。それはディズニーランドだったり、ハリウッド映画や音楽だったり。アメリカに対しての興味は尽きることがありません。けれどあってはならない9・11の映像や、白人警官が黒人少年を射殺するニュースを耳にすると、アメリカという国が分からなくなってしまいます。その答えに少しでも近づきたくてアメリカ行きを強く望みました。
自分の目に映った夢の国アメリカは全てがきらきらして、一週間胸の高鳴りが止まりませんでした。そして、そこで暮らしている人たちがうらやましくてたまりませんでした。しかし残念な事がありました。それは差別です。アメリカには昔から黒人差別がある事は知っていました。しかし、現地に行ってみると差別は黒人だけでなくアジア人やヒスパニックなど多くの人達が差別されていることに驚きました。そして自分も「ジャップ」と言われたり、笑えないアメリカンジョークで馬鹿にされたりとたくさん差別されました。
とてもショックだったのですが、それ以上に過去にLibertyを求め活動していたキング牧師や先人たちの汗と涙、そして犠牲が今に生きていない事が悲しかったです。それにインタビューをしていくと多くの人が「差別はなくならないと思う」とあきらめていたこと、そして戦争に対し賛成する人の声も多かったこともとても残念でした。
アメリカ人はこの2体の自由の女神を誇りに思っている事が感じられました。なのにも関わらず人種差別や格差社会を正すことも無く今日まで来ています。いつかまた、アメリカが求めている本当の「自由」の姿を見てみたいと心から願っています。

〈日本人ってすごい〉
日本人ってすごい。アメリカに行ったからこそ思うことです。
まず手先の器用さです。ガールスカウト交流で一緒に折り紙を折ろうとした時に、折り紙の端と端をそろえて折ることが出来ず、すぐに飽きられてしまったのです。その代わりに折ってあげるとすごい、と喜んでくれました。これは昔から折っていないから慣れてないんだなと思っていました。
次に思いやりの心がある事です。全てのお店がそうというわけではないのですが、アメリカの店員は不愛想です。また、ニューヨークで買い物をした時、お金を出すのが遅くなっただけで、ものすごく嫌な顔をされ、机を叩きながら急かされました。その時は本当にびっくりしました。
そしてアメリカ人の多くは仕事の勤務中にも関わらず、携帯電話を使用しています。そして公共の電源を平気な顔をして使っています。その他にも公共のトイレが汚かったり、街中にゴミが散らばっていたりしていました。アメリカではこういう風景が普通なのかもしれないけれど、日本では考えられず、居心地が悪かったです。
そして一番違うところ。それは料理です。どの料理も味が濃く、盛り付けなど関係なく大盛りです。日本だったらどんな料理も綺麗に盛り付けされていて、味付けはそんなに濃い味ではないと思います。日本料理の味には「あまじょっぱい」や「塩辛い」など色々あります。しかしアメリカの料理は「甘い」なら「物すごく甘い」し、「辛い」なら「物すごく辛い」という感じでした。
それが一番感じられたのはアメリカのケーキです。アメリカのケーキはとても鮮やかな色をしていて、クリームはじゃりじゃりしていて、味覚を麻痺させるぐらい恐ろしく甘いです。そんなケーキも面白いと僕は思います。
自国を出ることで自国の良さが分かると言いますが、まさにその通りだと思いました。アメリカ人がどうでもいいと思ってしまうところに日本人の繊細さが感じられ、改めて日本人ってすごいなと思ったのです。そして日本人であることを誇りに思います。

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