- 小幡美遥
取材報告
〈賛否分かれる銃規制 身を守る訓練も〉
首都ワシントンの銃規制は他の州と比べて厳しく、銃の入手にはかなりの手間がかかる。そんなワシントンで銃規制の是非を取材した。
弁護士のマイクさんは規制強化に賛成している。マイクさんは銃を持っておらず、自分の身に危険が迫ったら「何もなすすべがない」と笑った。リンカーン記念堂で話を聞いたバーバラさん(50)、タニアさん(53)の姉妹は、近年銃の乱射事件が起こったニューメキシコ州とコロラド州に在住。2人の家には銃があるという。バーバラさんは銃の所持には賛成だが専門家など限られた人だけが持つべきだと答えた。タニアさんも同様で、夫は銃の所持許可証を持っているという。
ミズーリ州では今年4月、訪問先を間違えてドアベルを鳴らした16歳の少年が住人に撃たれ重傷を負った。ミズーリ州に住む親子にも話を聞けた。34歳のクレイグさんは銃を持たず、規制をさらに厳しくするべきだと述べた。息子のケールさん(12)は学校で年に2回、銃から身を守る訓練をするそうだ。鍵をかけたドアの前に机などの障害物を置き、電気を消して部屋の隅に息をひそめて隠れる。こうした練習を20~30分かけて行うそうだ。子どもの頃から銃に身近な生活をしていることがよく分かった。
今回、銃が実際に使用されているアメリカで取材してみて、人によって銃のとらえ方に差があると感じた。州によって銃規制の状況が違えば治安も異なる。それにより銃の危険性を重くとらえている人もいれば、楽観視している人もいる。今回の取材はこのような生の声を感じられた本当に貴重な機会となった。〈アメリカの若者の素顔に触れて〉
アメリカ滞在にも少し慣れてきた3日目、バージニア州アーリントンで、日本語を学ぶ団体SJAの皆さんと交流した。将棋や書道などの日本文化を体験してもらい最後には一緒にダンスを踊った。約4時間にも及ぶ濃い交流会のなかでアメリカの若者の生活について直接聞くことができた。
9月から12年生になるアリアさんは日本でいう高校3年生。この夏、祖父母と海に遊びに行ったという。しかし生物学や文学、アメリカの歴史などのたくさんの宿題もあるそうだ。加えて大学進学に向けたオープンキャンパスにも積極的に参加しており、具体的な大学名も教えてくれた。私はこれを聞いて、日本の学生との違いを感じた。多くの日本の学生は志望校などを隠そうとする傾向にあると感じる。「合格しなかったら恥ずかしい」「進路を変えることになったら恥ずかしい」などと考えるからだ。
しかし、私はアリアさんのように夢や目標は公言したほうがいいと思う。なぜなら、そのほうが自分自身を奮い立たせることができるし、周りの人の応援も支えになるからだ。自分の希望がかないやすくなると考える。
12歳のイザベラさんにも話を聞いた。イタリア人の母親と中国人の父親を持ち、英語とイタリア語を話すバイリンガルだ。サンリオのキャラクターのなかでは、シナモロールとマイメロディが好きだと楽しそうに教えてくれた。自宅ではビデオゲームを使って日本語の勉強をしているそうだ。
日本の場合、ともすればテスト重視のため、外国語の勉強に対してつまらない、退屈といったマイナスイメージがついているようにも感じる。日本でもイザベラさんのように楽しい方法で外国語を学ぶ方法がなにか浸透すればいいと思う。
今回の経験を通して、海外の人とコミュニケーションする喜びを多くの日本の学生にも知ってほしいと思った。私は今回SJAの皆さんと交流して自分の英語でコミュニケーションを取れたうれしさとともに、足りない部分を見つけることができた。この実感は自分の自信につながるとともに、今後の英語学習を進めていく上で大きなモチベーションとなった。 - 小幡美遥
8/4滞在日記 感想
今日は活動最終日でした。一番印象に残っているのはエリス島の移民博物館に行ったことです。数多くの写真とともに展示された館内は簡単にはまわりきれない広さでした。今のアメリカ人のルーツはほぼ他国からやってきた移民ということを学びアメリカの歴史をより深く知ることができました。さらに色々調べたいと思いました。
- 小幡美遥
8/3滞在日記 感想
今日は9.11メモリアルパークへ行った。私が生まれるより前の出来事なのでとても信じられなかった。亡くなった方の遺品や実際の建物の一部など間近で見ることができ中には触れることができるものもあった。想像しただけで気持ちが落ち込んでしまうが、だからこそ永遠に次の世代に語り次いでいくべきものだと強く感じた。
- 小幡美遥
8/2滞在日記 感想
今日はワシントンでホワイトハウスをおとずれた後、ニューヨークへ移動しました。トップオブザロックで感動した景色をタイムズスクエアで自分たちが間近で見るとイメージががらっと変わりました。とてもきれいだった夜景を近くで見ると日本とは全く違う異世界でした。良し悪しは判別できないけど刺激的すぎる夜でした。
- 小幡美遥
8/1滞在日記 感想
今日はアーリントンで地元の中高生と交流した。夜ご飯を食べている最中やその後各自の取材テーマについてインタビューしたことが一番印象深く残っている。最初は分からなくても何となく頷いてしまったりしたけど勇気を出して分からないと伝えてみた。全く怒る様子もなく私たちに分かるように何度でも優しく教えてくれた。
- 小幡美遥
7/31滞在日記 感想
今日は連邦議会議事堂とリンカーン記念堂を訪れた。リンカーン記念堂では初取材もした。海外の方に話しかけるのが最初の課題となったが先生に助けてもらったり仲間と協力して取材をすることに成功した。全員が取材に応じてくれるわけでもない。しかし応じてくれた人から記事にできる答えが返ってくるとも限らない。難しい。
- 小幡美遥
7/30滞在日記 感想
本当に長い一日だった。初めて羽田空港に行き初めて飛行機に乗り初めてアメリカへ来た。飛行機のシートは決して広いとは言えないが窓から見る景色に圧倒された。アメリカへ到着してからは驚くことばかりだった。まず人の多さからはじまり規模がなにもかも大きいことなど書き切れる量ではない。今日はぐっすり寝れそうだ。
- 小幡美遥
事前学習会 感想
朝はかなり緊張していました。ですが学習会が始まりいろいろな説明を受けたり、活動をしているうちにだんだん緊張がほぐれました。本当にアメリカに行くんだという実感がわくのとともに、気を引きしめていかなくてはという責任感も感じました。今日一日で他の参加者の皆さんとも仲良くなれたのでよかったです。楽しみです。