- 片桐菜々美
取材報告
〈生成AI アメリカでもまだ手探り〉
ワシントン郊外のアーリントンで日本語を学ぶ学生との交流会があった時、私はチャットGPTに代表される生成AIが、アメリカの学生にどう使われているかを聞いた。「生成AIを使ったことがあるか」「あればどんな質問をしたか」と尋ねると、あると答えた高校生2人は料理のレシピや南北戦争が何年に起きたかなどを聞いていた。「簡単なことしか聞けない」「フェイク(アンサー)もある」と言っていた。私も時々生成AIを使うが、必ず答え合わせをしている。
同席した保護者にも聞いた。40代ぐらいの女性は、便利なツールだと思い、使い方を教えたが、チャットGPTの答えには正しくない情報もある。信用できるサイトで確認するように伝えていると話した。これも同感である。ただ、親が生成AIの使い方を教えているのには驚いた。日本の親世代はどう考えているのか聞いてみたくなった。
アメリカでも生成AIの使い方はまだ手探りの段階だと分かった。日本では7月に文部科学省が学校での取り扱いに関するガイドラインを出したばかり。私の高校でもまだはっきりとした指導はない。今のところ生成AIを使うには個人の良心を信じるしかない。日本でも早いルールの策定が待たれる。〈国連のことを身近に感じて〉
ニューヨーク2日目は1番楽しみにしていた国連での取材だった。ニューヨークのマンハッタンにある国連本部に入る時は本当にワクワクした。国連といえば各国の代表が、ずらっと議場に座るイメージだったので、実際に国連本部ビルに行ってみると、建物が地上39階建ての超高層ビルだったので驚いた。
厳重な保安検査の後、英語のガイドツアーに参加。国連で働くには母国語を含めて3か国語を話せないとダメなこと、この本部ビルの敷地は国際連合の敷地なので、アメリカであってアメリカでないことなどを教えてもらった。
次に国連事務局軍縮部通常兵器課の益子崇さんから軍縮について直接お話を聞くという貴重な体験をした。益子さんは1999年からアフリカ、コソボの国連ボランティアに参加。ゲリラ兵の社会復帰に携わった後に国連に入ったという。なんと最近もマラウイに行って小型武器を回収したという。軍縮といえば核軍縮と思っていたので、国連では拳銃などの小型武器も削減していると初めて知った。お話の後、益子さんに質問できる時間があり、私は「日本では軍縮について学ぶ機会が少ないが、どのように関心を広めていくべきか」とたずねた。益子さんは「軍縮というと自分たちには関係ない遠い国の話だと思うかもしれない。けれど、あなた方の将来に直接関わることだから、まず興味を持つことから始めてほしい」と答えてくれた。特に友達と軍縮について話したり、国連のホームページにある軍縮サイトを見たりしてほしいと言っていた。
Webで検索すると簡単に「軍縮のためのアクション:あなたにもできる10のこと」という国連のサイトがみつかるので多くの人に見てもらいたい。
ところで私たちが国連を訪れた日は国連安保理で、「紛争がもたらす食料不安」をテーマにした公開討論が開かれていた。およそ80か国の代表が出席してロシアが穀物輸出に関する合意から離脱したことについて話し合ったと後で知り、興奮した。実際に国連に行ってみて、世界平和のために頑張っている方と間近でお話しできたりと、この日は人生で忘れられない1日となった。 - 片桐菜々美
8/4滞在日記 感想
アメリカ滞在の活動最終日!私の心に残ったのはメトロポリタン美術館だ。フェルメールやモネ、ゴッホなどとても有名な画家の絵をガラスなしで直接見られて良かった。ガイドさんの解説を聞いてみると、実はお金がなかったことや、お互いにケンカをしていたことなど、面白いエピソードがあった。無事に帰れるよう気を引き締めつつ、楽しみたい。
- 片桐菜々美
8/3滞在日記 感想
ずっと行きたいと思っていた国連本部を見学!思っていたよりもビルが大きく、案内してもらった会議をする部屋も広かった。特に国連に勤務されている日本人の方にお話を伺えてうれしかった。準備していたことを活かせて、事前によく下調べをしておくということの大切さを改めて感じた。明日は取材できる最後の日。頑張るぞ!
- 片桐菜々美
8/2滞在日記 感想
今日はワシントンを離れニューヨークに来た!タイムズスクエア周辺を観光してみると、道にはガムやゴミが散らばり、タバコやゴミ収集のにおいがきつく怖かった。夜になってもにぎわう町を見て、色んな世界があるんだなと改めて実感した。移動のバスでは、記者の方と記事の相談をした。だいぶ形になってきて良かった。
- 片桐菜々美
8/1滞在日記 感想
1ヶ月近く前から準備したアーリントンの交流会でした。折り紙チームでは、シールを貼ってアレンジしてもらったり、趣味や学校の話をしたりして盛り上がりました。自分から話しかけてみると、みんな反応して話をどんどんつないでくれて英語で話す貴重な経験になりました。取材では、同年代の子ならではの意見を聞けました!
- 片桐菜々美
7/31滞在日記 感想
初めての取材日!プロの方に手伝っていただきながら、自分で英語を使い質問することができた。テーマに合わせて取材をする人を絞る、相手の答えを掘りさげてみるということが大切だと分かった。また夕食時には、ゲストの共同通信の方や、長野県出身、現地会社勤務の方にもお話を聞かせて頂くことができた。
- 片桐菜々美
7/30滞在日記 感想
念願のアメリカにやっと到着!飛行機の機内では途中で足が痛くなったが、周りの子と話したり、お菓子を交換したりして楽しく過ごせた。アメリカに着いてからは日本との違いに驚き、海外に来たのだと実感することが沢山あった。例えば、防犯対策として個室トイレの扉が上下空いていてとても小さかった。明日からも頑張るぞ!!
- 片桐菜々美
事前学習会 感想
今日の事前学習会をとても楽しみにしていた。旅行行程やOGの方からのお話を聞いて、より取材が楽しみになるのと、精一杯務めさせて頂こうと思った。これから一カ月間、下調べをして取材したいことを明確にしたい。この頂いた貴重な機会を十分に生かしたいと思う。同世代の子からも多くの刺激をもらえて仲良くなれた。