• 梅原愛佳

    取材報告

    〈公的医療保険、アメリカ人の思いは〉
     アメリカは、公的医療保険に加入する国民の割合が先進国の中で最低レベルであり、無保険者が多数存在する。私はアメリカで、日本のような国民皆保険制度に賛成か反対かを聞いた。
     ホワイトハウス前で「憎悪はアメリカを良くしない」とのプラカードを掲げていたマーティーさん(81)は「ヨーロッパの国々のように、国民皆保険制度を導入するべきだ。アメリカでは無保険者の権利が守られていない」と力説した。「無保険者が苦しんでいると、自分もつらい気持ちになる」と続けた。
     私が取材した他の人も皆、国民皆保険制度に賛成と答えた。ニューヨークに住む20代のマシューさんは「アメリカ人の多くが加入する民間保険は高額。アメリカにも国民皆保険のような制度があればありがたい」と話した。その一方、財源確保を懸念する声も聞かれた。50代女性は「財源が足りないなら、せめて子どもたちだけでも保険に加入させるべきだ」と語った。また、60代男性は、財源不足に対する解決案として、医療機関における自己負担額の増額を挙げていた。
     取材を通して、アメリカ人は、国民皆保険制度導入に肯定的で、財源問題に関しても、それぞれに考えを持っていることが分かった。アメリカに行く前は、賛成派と反対派が半々になるだろうと予想していたが、実際には異なる結果となった。無保険者を助けたいというアメリカ人の思いを強く感じた。
     日本の医療保険制度は、国民全員が必要な医療を受けられる世界的に評価の高い制度だ。しかし、少子高齢化や雇用環境の変化などにより、財政面での問題が深刻化してきている現状もある。制度を維持するため、一人一人が健康への意識を高め、医療費を節約することが重要だ。

    〈アメリカの子どもたちの習い事〉
     私は、これまでにさまざまな習い事に通ってきた。アメリカでは、どのような校外活動が人気なのかを知るために取材をした。
     ワシントンⅮⅭに近いバージニア州アーリントンで、日本語を学びたい同世代の子供たちとの交流会があった。そこで、校外活動について質問をした。
     サッカーを習っている小学生の女の子は、「私が通う小学校では、女の子たちにはサッカーが人気。男の子たちには、バスケットボールが人気だと思う」と話した。日本では、小学生の女の子がサッカーを習うことは、珍しいため、それを聞いて、日本との違いに驚いた。国によって、校外活動の人気度が、大きく異なるのだと分かった。
     また、中学生の男の子によると、アメリカでは、アーチェリーやアメリカンフットボールを習っている子どもも多いそうだ。日本では、これらの習い事は珍しいため、アメリカらしいと感じた。他にも、スケートやゴルフなど、全体的にスポーツの人気が高かった。
     一方、大学生の女の子は、インターンシップを利用していると話した。インターンシップとは、職業の経験を積むために、一定期間、会社で実務を体験してみることだ。日本の大学生の中にも、インターンシップを体験する人がいるが、実際に働くというよりも企業理解を目的とした数日間の活動が主である。それに対してアメリカでは、ほぼ全ての学生が、長期インターンシップに参加し、実際に働くことを通して実務経験を積むとのことである。彼女自身は、ロボットに興味があるそうで、それらを扱う企業で仕事の体験をしているらしい。日米の大学生では、就職に向けた活動の仕方が随分と違うことが分かった。
     今回の取材で、日本とアメリカでは、習い事の人気度やインターンシップの形式に違いがあることが分かった。文化の違いを発見する、充実した旅になった。私自身は、部活動と勉強の両立を頑張っていこうと思っている。

  • 梅原愛佳

    8/4滞在日記 感想

    今日はエリス島のスタッフの方に取材をした。その方は、取材のついでに、障害をもった移民の人々に対する入国審査の歴史と差別について話してくれた。端的に言うと、ほとんどの入国を拒否していた、という内容だった。今、アメリカには障害者を守る法律がある。人々の考えが変わったのだと思う。自分も考えを柔軟に改善していきたいと思った。

  • 梅原愛佳

    8/3滞在日記 感想

    今日は国際連合本部ビルに行った。そこで、国連の行っていることを聞いた。例えば、元ゲリラ兵たちの社会復帰のサポートなどだ。国連のスタッフたちは、難しい状況の中でも、自分の信念を忘れずに、活動をしているそうだ。このことから、一つ、自分の心に強い想いを持つことは大切なのだと思った。自分も頑張りたい。

  • 梅原愛佳

    8/2滞在日記 感想

    ホワイトハウスに行った。そこで差別は素晴らしいアメリカをつくらないという内容の紙をもっている人に出会った。話を聞いてみた。「私は全ての人々が平等でないことに怒っている」といった内容だった。自国をより良くするために行動することは勇気がいると思う。そんな中でも自分の芯を強く保てていることがかっこよかった。

  • 梅原愛佳

    8/1滞在日記 感想

    アメリカに住む同世代の方との交流会があった。私は将棋のやり方を教えることになっていたため、ルールを英語で説明しようとした。ただ、事前に調べていた翻訳があまりにも難しすぎて上手く伝えられなかったと思う。それでも、目を見て質問もして最後まで聞いてくれ、うれしかった。私もそのような姿勢で話を聞きたい。

  • 梅原愛佳

    7/31滞在日記 感想

    初めて英語で取材をしようと、現地の方に話しかけた。断られた。その次も同じで、こんなままで記事なんて書けるのだろうかと落ちこんだ。でも、そんなものは杞憂だった。次に話しかけた人は、私の拙い英語を最後まで、目を見ながら聞いてくれ、その人の考えを簡単な言葉でゆっくり話してくれた。明日も頑張れる気がする。

  • 梅原愛佳

    7/30滞在日記 感想

    今日、十四時間ほどの長旅を終えて、ワシントンDCに到着した。ワシントンDCと言えば大都会で、見回すかぎりビルしかないものだと思っていたが、そんなことはなく、緑が豊かなように感じた。昔を感じさせるような外観の教会やホテルもあり、ワシントンDCのイメージが変わった。実際に体験することは大切だと学んだ。

  • 梅原愛佳

    事前学習会 感想

    「記事を書くときは、大切なことを始めに書き、逆三角形型でまとめる。」実際の記者の方がそうおっしゃっていた。大切なことを前に書くという文章の書き方は聞いたことがなかったから、良い記事が書けるか不安になった。だが、出発まで時間があるから、英語だけでなく、記事を書くための日本語の練習も頑張りたい。