• 宮原和奏

    取材報告

    〈日本文化、漆器などの伝統工芸品も知ってほしい〉
     「寿司」の看板、桜の木、日本アニメのTシャツなど、ワシントンでも日本文化の浸透は目立った。私の祖父は木曽漆器の伝統工芸士。私は日本文化の認知度を取材した。
     「日本文化はシンプルだけれど華麗さがあって大好き」と答えたのは、リンカーン記念堂の前で観光ガイドをしているクリスさん。日本のアニメが好きで来日経験もあるそうだ。桜や日本の祭りにも興味があり、「日本愛」をたくさん語ってくれた。
     日本語を勉強している15歳のアンさんは「アニメやお菓子が好き。クオリティーが高くて、最高」と答えた。「SNSの写真を見て、好きになった」という声もあり、日本文化を知るツールとして、SNSが重要なことも知った。
     日本の伝統工芸品については「分からない」という声が多かった。
     ほかの人にインタビューをしても、アニメや日本食といった文化は知っているものの、日本の伝統工芸品を知っている人は少なかった。
     現在、日本の伝統工芸品の売り上げは減少傾向にあり、日本のライフスタイルの変化に伴い、そのニーズも減少している。実際、私の祖父に聞いても「今はなかなか売れない」と話している。しかし、買っていく外国人の数は増加しているそうだ。実際インタビューする中でも、「見てみたい」や「買ってみたい」という木曽漆器に興味を示す人もいた。
     伝統工芸品の国内外の認知度はあまり高いとは言えないが、外国でのニーズは大いにあるのではないかと思う。また、SNSが普及しているためそこで情報発信をしたり、インターネットショッピングで実際に売ってみたりするのも良い方法だと思った。そうすることで、伝統工芸品の売り上げや日本文化の地位向上につながるのではないかと思った。

    〈エノラ・ゲイから考える平和〉
     広島、長崎への原爆投下から78年。日本は「核なき世界」を訴えている。しかし、私がアメリカで見た「原爆」への意識は日本と異なっているように感じた。
     国立航空宇宙博物館別館では、広島に原爆を落とした「エノラ・ゲイ」が展示されていた。その横には、エノラ・ゲイについての説明があったが、被害の全貌を記した文はなかった。エノラ・ゲイのそばには、第2次世界大戦中、日本とドイツが使った機体が展示してあった。
     原爆投下の是非を巡る意見はアメリカ国内でもバラバラで、年代によっても分かれるという。私が話を聞いた20代の男性は「原爆の写真などを初めて見た時は言葉が出てこなかった」と話した。学校の授業で原爆投下を扱い、生徒自身に知り、考える機会を与えようとする学校が多くなってきていることも聞いた。
     原爆への意識も時代の変化とともに変化しているそうだ。日本もアメリカも戦争の反省を生かし、広島、長崎で起きたことを2度と起こさせないようにしてほしい。
     ロシアによるウクライナ侵攻など戦争や紛争はいまも勃発し、大国を中心に核兵器の保有も続いている。こうした現状を見て育つ私たちの世代も、戦争や紛争、そして核があって当たり前という考え方になりかねないと思う。だからこそ、平和な未来の実現のためにもこうした課題の早期解決が大切だと思う。唯一の被爆国である日本が先駆けて世界にその姿勢を見せることも重要だ。一日も早く、世界から戦争や紛争、核といった非人道的なものがなくなることを願う。

  • 宮原和奏

    8/4滞在日記 感想

    今日は滞在の最終日でした。少しかなしい気持ちになりましたが、最後まで、沢山学び、楽しむことができました。この1週間沢山大変なことがありました。だけど、お互いに助け合ったりして、困難をのりこえられたと思います。また日本と違う文化を学んだことで自分を大きく成長させることができたと思います。

  • 宮原和奏

    8/3滞在日記 感想

    今日は9.11の映像を見ました。私はその時生まれていなかったけど、いざ見るとなると心がしめつけられる思いでした。また、これは忘れてはいけないことだとも思いました。そして、日本にはあまりなじみのない事と考えないで、このテロを教訓に、学ぶべきところは沢山あると思ったし、私たちが伝えていくべきだとも思いました。

  • 宮原和奏

    8/2滞在日記 感想

    今日は夜にイタリアンのレストランでご飯を食べました。その際にマッシュ―さんにお話をお聞きしました。マッシュ―さんは数日前に原爆の爆弾を作った人の映画を見たそうで、その映画は被害者の立場に立った映画ではなく、むしろ「原子爆弾は正しい」と教えているようなものといっていました。日本の想いはアメリカに届いていないと感じました。

  • 宮原和奏

    8/1滞在日記 感想

    今日は同世代の人との交流で、アーリントンの人たちと交流しました。最初は不安もありましたが、会話が成立したときの達成感は、言葉に表せないくらいうれしかったです。また、アメリカはすごくせんさいな国でもあると私は思いました。気くばりなどもしてくれて、すごくありがたかったです。明日もがんばります。

  • 宮原和奏

    7/31滞在日記 感想

    今日は初めて学生記者として取材しました。「時間ありますか?」と聞いても「ない」と言われて、少し悲しいこともありましたが、取材が成功したときの達成感が、すごく大きかったです。しかし同時に自分の英語力のなさにも気づきました。上手に表現できなかったり、相手を困らせてしまったので、もっと上達させたいです。

  • 宮原和奏

    7/30滞在日記 感想

    待ちに待ったアメリカ派遣当日。期待と不安を抱えながら、初めて飛行機に乗りました。空を飛んでいると考えると、鳥になったような気持ちになれて、楽しかったです。この派遣で私は「一期一会」を大切にしたいです。この旅行で体験できることの全てに価値があるから、大切にして、しっかり日本に持ち帰りたいです。

  • 宮原和奏

    事前学習会 感想

    今日はメンバーと初めての顔合わせで緊張しましたが、みんなとてもフレンドリーで楽しい時間をすごすことができて、よかったです。また先輩や記者の皆さんの話を聞けて、アメリカ行きがより一層楽しくなったのと同時に、派遣団としての自覚を持つことができた。英語や記事を書く練習も頑張っていきたい。