• 鶴田悠真

    取材報告

    〈エノラ・ゲイを取材 米国の原爆投下に疑問を抱く人も〉
     ワシントン郊外にある国立航空宇宙博物館別館には、広島に原爆を投下したエノラ・ゲイが展示されていた。機体を見ていた人に「原爆投下は必要だったのか?」とインタビューした。
     最初に聞いたスティーブンさん(71)は亡くなった妻が日本人。いっしょに長崎の原爆資料館に行ったとき、スティーブンさんはアメリカがしたことを詳しく知り、深い悲しみや罪悪感でいっぱいになったと涙ぐみながら振り返った。自分の生まれ育った国がひどいことをしたことに対し、責任を感じたそうだ。その上で「戦争を終結させるための犠牲にしては大きすぎた。別の解決方法があったのではないか」と語った。
     エミリアさん(15)は学校で原爆について考える授業があり、生徒の賛否は半々だったと教えてくれた。その上で「戦争終結のための答えが原爆でよかったのかは分からない」と話した。エミリアさんの12歳の弟は「日本は石油などの資源が枯渇していた。原爆を使わなくても降伏していただろう。原爆はあまりにひどすぎる」と語った。歴史が好きで自ら歴史を学び、そう考えるようになったという。
     博物館のボランティアガイドを務めるデニスさん(77)の父親はなんと、エノラ・ゲイの爆弾投下口を作った技術者だったという。どのような構造をしていたのか、図まで書き示してくれた。
    デニスさんは「多くの人が原爆は必要だったというが、疑問に思う。あそこまでする必要があったのか…」と話した。
     今回の滞在中、20人以上にインタビューをした。ベトナム戦争に参加した人、ネパールの内戦に巻き込まれた人などがいたが、原爆については、ほとんどが「他の解決策があったはず」と話していた。日米で原爆への意見は大きく異なり、必要だったと答える人も多いかと思っていたが、ハッキリとそう答える人は1人もいなかった。日米の国民の考え方が近づいてきているように感じた。

    〈憧れの国で聞いた 「憧れの人は?」〉
     私は、アメリカ出身の有名人に憧れの人、尊敬する人がたくさんいる。アメリカの文化や土地、人が好きで憧れの国になった。そんな憧れの国に住んでいる人たちの憧れの人はどんな人なのだろう。もちろん人それぞれではあるが、国によって大きな違いがあるのか興味があり、インタビューを行った。
     スポーツ選手や政治家など、有名人に憧れを抱く人もいたが、最も多かったのが、自分の親に憧れている人だ。クリスさん(4)は、「優しいママが好き」。マックスさん(14)は、「いつも自分を支えてくれる母が好きで、尊敬している」といい、リリーさん(45)は、「自分が若い時、忙しいのに頑張ってくれていた。まさに憧れの人」と話した。
     14人にインタビューをしたが、11人が自分の親が憧れだと答えた。幅広い年代で親に憧れている人がおり、それぞれに理由があった。日本でも親を尊敬する人は多いと思うが、憧れというと有名人が出てくることが多い印象だ。憧れる存在が自分の身近なところにいて、自分の家族を誇りに思っているのは素敵だなと思った。
     私の憧れているアメリカ出身者のなかに、バスケットボール選手の故コービー・ブライアントがいる。彼のストイックで努力家な性格が強く印象に残った。彼は現役時代、米国西部のロサンゼルスでプレーしていたが、東部のニューヨークでの印象はどんなものなのかを街の人に聞いた。
     ラリーさん(53)は「彼の存在は、東部のチームを応援する我々にとっては脅威だったけれど、当時のリーグを盛り上げてくれた。亡くなってしまったのは本当に悲しい」と話した。昨年からバスケットボールを始めたというルーカスさん(13)は「彼のプレーはとてもかっこいい。僕の知り合いにもファンはたくさんいるよ」と話した。
     ヤンキースタジアムで観戦したときも感じたが、米国のスポーツの試合では、相手チームに対する観客のバッシングがすごく強烈で、強い敵意を感じた。その一方で、相手の実力を認め、好意を抱いている人が多いことも分かった。
     今回のインタビューで、憧れる対象の違いや、私の憧れている人について、少し理解を深めることができた。

  • 鶴田悠真

    8/4滞在日記 感想

    自由の女神を見に行った。実際見るとやっぱり大きくて迫力があった。エリス島がどんな場所か知らなかったけど、もともと移民局で、多くの人が国籍を得たのと同時に、多くの家族や友達が離れ離れになった嘆きの島であることを知った。最後のインタビューも充実したものになった。皆さんありがとうございました!

  • 鶴田悠真

    8/3滞在日記 感想

    9.11記念館に行った。もともとビルのあった所に作られたプールにはいくつか花が供えられていた。亡くなった方の誕生日に、名前の彫られた慰霊碑の上に遺族の方が置いたとガイドさんが教えてくれた。記念館の中には、その日に出動した消防車や、ビルの破片など様々な展示があった。言葉が出ないほど悲しかった。

  • 鶴田悠真

    8/2滞在日記 感想

    国立アメリカ歴史博物館に行った。歴代大統領の遺物や、自分の好きなスポーツ選手、アーティストの使ったものが見れて本当に良かった。ワシントンでのガイドの方と運転手とお別れするのは寂しかったけど、ニューヨークでも取材をがんばりたい。残りの数日間、油断せず気をひきしめていきたい。

  • 鶴田悠真

    8/1滞在日記 感想

    スミソニアン航空宇宙博物館に行った。ガイドさんに案内され、たくさんの航空機を見た。ブラックバードやスペースシャトルなど、迫力のあって珍しい機体を生で見ることができて感動した。エノラゲイの周りでは、自分の取材に真摯に答えてくれる人にインタビューをすることができてよかった。

  • 鶴田悠真

    7/31滞在日記 感想

    リンカーン記念堂に行き、インタビューをした。戦争についての質問だから、もしかしたら戦争で心に傷を負っている人もいるかもしれないので、慎重に聞くようにした。断られることも多かったけど、答えてくれる人は、とても真剣に答えてくれた。もっとスムーズに聞き取るために、専門用語を勉強しておきたい。

  • 鶴田悠真

    7/30滞在日記 感想

    初めて飛行機に乗ったので、空港に入った時からとても緊張した。フライト中はなかなか眠れず、時間が経つのが遅く感じた。着陸する時は、たくさん揺れて酔ってしまった。ダレス空港からバスに乗った時に、ようやくアメリカに着いたんだなと感動した。憧れの国に来ることができて本当にうれしい!

  • 鶴田悠真

    事前学習会 感想

    初めていっしょに行く仲間たちと会えて、とてもうれしかった。みんなすごく仲良くしてくれて、スムーズに会話が進んだ。グループワークでは、全員が案を出し合って、同世代と交流する時の出しものを話し合った。みんな自主性があって、充実した話し合いになった。行くのがもっと楽しみになった。