森本 快大 (高遠中学2年・伊那市)
「日本にいい印象を持つ人が多いアメリカ」
僕はアメリカの人たちが日本にどのような印象をもっているのか、取材した。
ジェイソン・デェイトムさん(30)は「車がすごい。これからも作り続けてください」と答えてくれた。ジェイソンさんの車も日本車だという。確かに街には日本車が多い。僕がアメリカに来て感じたことの一つだ。
ニューヨーク在住のエディーさん(30)は「世界のみんながもっと、日本人のようになればいいと思う」と言う。「平和主義や教育レベルが高いから」と言われ、僕はそう思ってくれて、うれしく感じた。
息子さんが沖縄の基地で働いているという女性は「彼が日本の素晴らしさを話してくれるので、行ってみたい国」と話してくれた。
共同通信の永田正敏ニューヨーク支局長は「アメリカでは健康志向が高まり、和食を買ったり和食をヒントに料理したりする人がいる。洋服も安くて安全だと、日本のブランドを買う人も多い」と話してくれた。
取材した人たちからは他にも「きれい」「親切」「日本の文化が大好き」など、好印象のメッセージが多かった。
僕にとってアメリカは「怖い」という印象だった。しかし、取材を受けてくれた人たちは足を止めて目を見て話を聞き、笑顔で答えてくれた。今、アメリカの印象はと言えば「人がフレンドリーで明るく優しい」というものだ。
「大切な言葉で前向きに」
私は「先生や家族に言われて大切にしている言葉」を聞いた。経験を重ねた大人から、私たちが学ぶことがあると思ったからだ。
メトロポリタン美術館で取材したウィリアムズ・ジャニスさん(56)は「自分で一生懸命頑張ったことによって、いろいろなものを得ることができる」だった。幼い頃、父親に言われた言葉だ。今年で90歳になる父親は中学卒業で働き始め、家族のためにずっと頑張ってくれたという。
宿泊先で会ったコーニリアス・キャリーさん(57)は、彼女が14歳の時におばさんが言った「誰かについて行くのではなく、前を行け」。自分の子どもたちにも伝えているという。私は前向きで明るい気持ちになり、自分にとっても大切な言葉になった。
食事会に来てくれた新聞記者の山田啓介さんは、恩師からの「社会の常識を疑いなさい」を挙げた。思いもしない答えで驚いた。
異国の地でさまざまな人生を送っている人たちに話を聞くことが楽しかった。これからも人との出会いを大切にして、視野を広げていきたい。