小宮山 伶佳 (軽井沢中学3年・軽井沢町)
「原爆はこの世界に必要か」
「原子爆弾はこの世界に必要か」というテーマについて国立航空宇宙博物館別館で取材した。アメリカの19歳の男性は「核は必要ないと思うが実際、第2次世界大戦で原爆が投下されたことで戦争が終わったから難しい選択だ」と言っていた。原爆のことについては中学の歴史で学んだという。
米陸軍だった親を持つ60代の女性も「確かに第2次世界大戦を終わらせるために必要だったが、自分としては必要ないと思う」と話した。世界の平和を守るために核は必要かと聞いたところ「頭では理解しているが、自分としては核が世界に存在しているのは嫌だ。二度と使ってほしくない」と言っていた。その女性は両親から原爆が及ぼした日本への被害について聞かされたという。
10歳の女の子は同じ子どもであるという視線から「原爆で多くの子どもの命が失われたから、2度と投下されてほしくない」と言っていた。
ニューヨークでの食事会に来てくれた国連職員の方の話からは、核をもって核に対応し戦争を起こさないという「核抑止力」の考え方を聞いた。
「原爆はこの世界に必要か」という問いで取材をしたが、原爆を使用することは絶対あってはならないという自分なりの答えが得られた。
「トランプ大統領支持の背景知る」
日本の新聞やテレビなどはトランプ大統領を批判的な見方で大きく取り上げているように感じる。しかし、大統領支持者は少なくない。実際の声を聞こうと取材した。
支持者の40代女性は「物事を分かりやすくズバッと言う性格が好き」と言う。初めは、政治経験のない経営者が大統領になったとショックだった。だが今は「その経営力を政治に生かしてほしい。完璧な大統領なんていないし、周りで協力すればいい」と考える。「彼の人柄が好きだ。移民制限やオバマケア(医療保険制度改革)撤廃などの政策を支持している」(18歳少年)といった声も聞けた。
私の取材内容を、現地で取材している共同通信の記者に話し、捉え方を聞いた。トランプ支持者は生活の向上を願っている人が多く、「特に白人の中間層の人々が支持している」という。トランプ氏の人間性は支持の理由より、不支持の理由に挙げる割合の方が多いそうだ。
入国制限や攻撃的な言動などで批判されることが多いトランプ大統領。支持する人の理由や背景が少し分かった。