• 宮尾菜乃花

    取材報告

    〈日本の高校生の忙しさを実感〉
    「高校時代居眠りは1回もしたことがないよ!」
     私は衝撃を受けた。日本の高校生で居眠りをしたことのない人など、一体何人いるのだろう。しかし、アメリカで質問した10人余のほとんどがこう答えたのである。「1回だけしたよ」と恥ずかしそうに答える人を見て、こちらが恥ずかしい気持ちになった。
     しかし、それもそのはず、彼らは高校時代の平均睡眠時間を8~10時間と答えたのである。私の通う学校でアンケートをした結果では、8時間以上寝ている人は約5%だったからこれはとても長い。
     なぜこんなに違うのか。メリーランド州に住むマリーさん(17)は「私の学校では朝7時45分に授業が始まり午後2時半には下校。多くの人が車で送迎してもらい、塾も行っていない」と話した。アメリカの高校生は受験の際、全員が学校の推薦が必要で、課外活動やクラブ活動も受験の大きな要素となる。日本よりも勉強の優先度が低いのかもしれない。取材では「塾」という単語がうまく伝わらないこともあった。
     それにしてもクラブ活動があっても午後5時前には帰れるのはすごい。その分を別の活動にあてることもできるし何よりも健康的である。日本の制度でも取り入れたら良いのに…。そんな私の考えを現地ガイドのコールマン央代さんは「アメリカほどボランティアやクラブ活動を大きく評価するのは甘え」と指摘する。そして「アメリカで多くの人と働いているけれど義務教育時から睡眠を削ってまで勉強している日本人の方が努力も仕事もできるように感じる」と語った。日本で生まれ、アメリカで子育てをしながら働いてきたコールマンさん。両国の教育を知る彼女の言葉には重みがあった。
     最近日本の教育への批判が強い。こんな教育でいいのか? 教師の負担をどう減らす? どれも大変重要な課題である。しかし日本の現在の教育が、努力ができ、世界に通用する人材を生み出してきたのも事実だと感じた。

    〈アメリカの教育格差〉
     「大学が無料になってほしい」。街の人にインタビューをすると、こうした声を多く聞いた。リンカーン記念堂で取材を受けてくれたベス・ウォリスさん(48)は「大学はとても大切な場所。知識を広げてくれ、人生の中で行くべき所」と語ってくれた。しかし、アメリカの大学の学費はとても高い。州立大学でも年間400〜500万円程度、より高額な私立となると年間1000万円程度になるところもあるという。私はこうした実態が、教育格差と深いつながりがあるのではと感じた。
     街のインタビューで教育格差について尋ねると、全員の方が「教育格差は大きい」と答えた。そしてほとんどの方が大学について話した。ミシガン州に住む女性ベフさんは「良い大学に行けば良い仕事につくことができ給料も良いがそうでないと良い生活はできない。」と話した。更に、アメリカの現状はこれだけにとどまらない。企業への就職やライセンスの取得はもちろん、地域によってはマンションを借りるにも大学の卒業証明が必要だという。
     バージニア州アーリントンで取材した教育局勤務のジョン・マクラフリンさん(57)は「格差を止めるには政府・地域・学校の3つが協力しなくてはならない。どれか一つが欠けてもうまく行かない」と話した。
     ところで、彼の活動の一つに「ホームレス教育」というものがある。これは教育格差を減らすための活動でホームレスの子どもたちに必要書類がなくとも教育を受けさせたり、各州の基準学力に達する教育を保障したりする支援活動である。つまり教育の機会をすべての人に平等に与えるのである。これはとても意義のある活動であると感じた。
     しかし、こうした支援活動について街の人に聞いたものの、一人として知っている人はいなかった。私は疑問を抱いた。先のように大学の無償化を望む声が強いのにもかかわらず、少し教育に無関心すぎやしないか。
     同時に、これは日本でも同じではないかと感じた。私自身も日本で教育格差が広がっていることを実感するが、長野県の教育支援制度をどれほど知っているのだろうか。
     大学の無償化を実現するには、さまざまな課題があるだろう。今回の取材では、まず関心を持つことが解決への最初の一歩だと痛感した。そして、「ホームレス教育」のように、具体的な取り組みとして実行に移すことで、地域と学校、政府をつなぎ、解決に向けた良い影響を与えていくのだろうと思った。

  • 宮尾菜乃花

    8/4滞在日記 感想

    今日はとうとう最終日でした。自由の女神はザ・アメリカで景色も本当に綺麗でした。また、アメリカは移民が多く純粋なアメリカ人はいないという話が印象的でした。ただ行くだけでなくその国の歴史を知ることの重要性を感じました。そして遂に明日は最終日。最高だったパーティーもあったので最後までしっかり過ごしたいです。

  • 宮尾菜乃花

    8/3滞在日記 感想

    国連本部ではテレビで見ていたような場所が実際に見られて貴重な体験をしました。また、知らなかった国連の活動や実際の写真を見ることで新たな発見も多かったです。9.11については実際にあったとは信じられませんでした。展示を見て言葉では表せない程多くのことを感じました。忘れないようにしたいです。ヤンキースは最高でした!!

  • 宮尾菜乃花

    8/2滞在日記 感想

    ホワイトハウスの取材では自分の成長を感じることができました。恐れずに色々な人に話を聞くことは、一昨日の自分にはできていなかったことです。タイムズスクエアは本当にザ・アメリカという感じで圧巻でした。全ての建物・人が非日常的で忘れられない景色です。今日からのニューヨーク、思い切り学んで楽しみます!!

  • 宮尾菜乃花

    8/1滞在日記 感想

    アーリントンでの交流会が印象的でした。一緒に折り紙をする場面では折り紙だけでなく学校のことなど色々な話題で盛り上がり言葉や文化が違くても通じ合えていることが凄く嬉しかったです。取材についても沢山の収穫があり特に教育省の方との話は話した経験も含めて宝物のような時間でした。明日も気合を入れて頑張ります。

  • 宮尾菜乃花

    7/31滞在日記 感想

    今日は初めての取材でした。最初に話しかけた人たちに断られ、心が折れそうになりましたが、その後親切に答えてくださる方もいて嬉しかったです。聞くことはできても答えが聞き取れなかったり言葉が出てこなかったり…。自分の語い力のなさを痛感した一日でした。もう一度質問から見直して次も勇気を持って臨みたいです。

  • 宮尾菜乃花

    7/30滞在日記 感想

    初めての飛行機での長旅でした。離陸時の浮く感じが本当に怖かったですが無事に着いて安心しています。アメリカに着いてからは少しずつ実感が湧いてきて、バスでの移動中はワクワクの連続でした。街中が英語で溢れていて少し不安になりましたが自信をもって明日から取材できるようにしっかり休んで頑張ります‼

  • 宮尾菜乃花

    事前学習会 感想

    今日詳しくスケジュール等の説明を聞いたことでアメリカに行く実感が湧きとても楽しみになりました。今日会った子達も、皆積極的ですぐに仲良くなることができ安心したし、このメンバーでアメリカに行けるのが嬉しいです。あと一ヶ月万全の状態で行けるよう準備をして、全てを吸収するつもりで当日を迎えたいです。