• 一色亮生

    取材報告

    〈同世代との交流 言語にとらわれずに通じた心〉
     ワシントン近郊のバージニア州アーリントンで8月1日、日本語を学ぶ若い世代との交流会が行われた。私たち中高生記者は交流を充実させようと、前日から準備した。私の入る将棋班は、駒の動きやルールを英語で説明する原稿を用意した。将棋は日本を代表するボードゲームであり、戦略と論理的思考を養う素晴らしいゲームであることを理解してもらいたいと思った。
     当日は交流が進むにつれて緊張も解け、原稿を見ず、相手の顔を見ながらコミュニケーションできた。最初は「英語で説明しなければ」と気負っていたが、相手の気持ちを理解することで、言語にとらわれずに分かり合うことができた。みんなで取り組んだ最後のダンスでは、心を通わせて楽しめた。外国の人とのこうした体験は初めてでとても印象的な瞬間だった。
     私たちがこのような活動を行い、異なる文化間の架け橋となることで、争いを減らし平和への第一歩となるのではないかと感じた。少なくとも、今回の交流に参加した私たちとアーリントンの学生は争うことは無いと感じる。
     日本を出発する前は、初めて知り合った学生記者と1週間過ごせるのか、ましてや外国人とうまく交流できるのかとても不安だった。しかし、学生記者の仲間やアーリントンで知り合った友人たちとは良好な関係を築くことできた。コミュニケーションを積極的に取ったことで、自分自身の人間関係を作り上げる力が向上したと感じている。
     異なる言語や文化を持つ人々との交流は、私自身の行動に変化を与えた。これからも新聞やネットなどで情報を吸収し、視野を広くして成長していきたい。

    〈部活と学習の両立 日米の違いを探る〉
     私は部活動と学習の両立を難しいと感じることがある。アメリカの場合はどうなのかを知りたいと、さまざまな年齢の学生に取材した。すると、小学生のころからスポーツなどの活動を始めるとともに、1日2時間程度の学習と両立させていることが多かった。
     リンカーン記念堂で話を聞いたノーラさん(9)は、放課後に部活動として陸上競技の練習をし、帰宅後は2時間の学習をしているという。彼女は日本人選手についても言及し、「体格の差を補うほどの技術がある。」と話していた。
     エリス島の移民博物館で出会ったノアさん(13)はサッカーやバスケのほか、スピーキングや歌といった表現力や発信力を高めるトレーニングにも取り組む。弟のティムさん(11)もサッカーやピアノ、ゴルフをしているという。彼らも2時間ほどの学習を毎日続けているという。
     アメリカの学校では日本と違い、季節ごとに別々の競技をやるのが主流らしい。春には陸上、夏にはサッカーや野球、秋にはツーリング、冬にはスキーやバスケなどをやるそうだ。さまざまな競技に触れ、楽しみ、自分の人生を豊かにするものを探しているように感じた。夏休みが3か月ほどあったり、夏休みには宿題が無かったりする学校もあると聞き、驚いた。正直、少しうらやましい。
     ホワイトハウスの近くで話を聞いたセバスチャンさん(8)は年間を通し、サッカーやテニス、陸上、ピアノ、バイオリンに取り組む。学習も3時間ほどしているという。姉のイラベラさん(11)はサッカーやフットボール、テニス、バスケを年ごとに交互にしているという。毎日2時間の学習も欠かさず、2人とも「大変だが両立ができている」という。
     40人ほどの学生に取材したが、複数の競技を短期間もしくは代わる代わる行うなど、日本の環境とはずいぶん違うと感じた。その理由として、アメリカでも受験時の調査書に競技名やそこでの役職等、アピールできることは多いほど良いという考えがあるらしい。ほかにも、学校によってはボランティア活動を合計100時間行わないと卒業できないところもあるそうだ。
     今回の取材で、アメリカの学生は自己表現や個性を尊重する文化があり、自分の能力を自ら見極め、人生を豊かにするための努力を欠かさないのではないかと感じた。私も自分の人生のために臆せず挑戦し、経験をもとに考え、見極める姿勢を大切にしたいと感じた。

  • 一色亮生

    8/4滞在日記 感想

    思えば遠くの地に来て1週間滞在できたなーと思いました。事前学習会から1カ月の間がありながら久しぶりの再開も苦ではなかったと思います。はるばるアメリカに来て行ったことは、必ず身になっているはずです。楽しかったこと身になったことは、忘れないよう自分の力の一つとして発揮していきたいです。

  • 一色亮生

    8/3滞在日記 感想

    9.11で人の感情の複雑さを感じました。メモリアルパークで取材なしの見学となりました。とある映像やコマ送りの事件のしゅんかんなどを見ていると、だんだん言葉を失っていきました。戦争やテロなどは絶対におこってはいけないし、おこってほしくないので、興味を持ち、問題について考えることを大切にしたいです。

  • 一色亮生

    8/2滞在日記 感想

    日本とアメリカの違いに直接触れた感じがしました。タイムズスクエア、トップオブザロックなど、代表する場所はどこも人が多く、我先にというふうに思いました。日本とアメリカの文化の違いを身をもって体験し、今の日本には何が必要で何が足りていないのか、少し興味がわきました。この感覚を忘れないようにしたいです。

  • 一色亮生

    8/1滞在日記 感想

    アーリントンでの活動のために、将棋の各駒の読み方や説明をしっかり頭にたたき込んでいたら、相手の生徒さんに、「分かりやすい!」「英語上手だね!」と言ってもらえた。がんばったので、とてもうれしかったです。努力したことをほめてもらうことがとてもうれしいことを知ったので、これからも努力していきたいです。

  • 一色亮生

    7/31滞在日記 感想

    僕は部活と勉強の両立についての取材をしました。小学生ほどのお子さんをもつ家族に焦点をあてて話しかけました。取材をしている中でアメリカの家族は1人っ子が少ないなーと感じました。子どもが多い家庭の人は気さくに話しかけてくれて、快く引きうけてくれ、すばやくどんどん取材ができました。

  • 一色亮生

    7/30滞在日記 感想

    朝からの移動で1日が長く感じられました。飛行機の中でとなりの席のサラリーマンの方が、自分の調べたいことについて、ちょっとしたアドバイスをもらえました。実際にアメリカに来たりすると、新しく気づくことがある人が多くて、実際になにかすることは結構良い刺激になるんだなと思いました。

  • 一色亮生

    事前学習会 感想

    初めは少し緊張していましたが、最初の自己紹介を通して、相手のことを知ったりしたら、打ちとけることができた。友達ができるか心配だったので不安だったけど、たくさんコミュニケーションを取って色々な話をして取材の予行演習ができたらなと思った。当日までに下準備を入念にしておきたい。