滞在日記

滞在中、現地の様子を同行した記者に送っていただいています。

当ホームページには、都度タイムリーに掲載いたします、お楽しみに。

結団式(2017米国派遣)

 2017年の学生記者派遣がいよいよ本格的に始動しました。長野県内各地から集まった中高生20人は30日、成田ビューホテルに集まり、直前学習会と結団式を行いました。

 直前学習では取材の大切さと記事の書き方、行動の留意点を確認。「取材や交流ですぐ使える英会話講座」では、倉下先生や加藤先生のリードで仲間と英会話にチャレンジ。楽しく学び、気持ちをほぐせました。

 また、一人一人が米国取材への抱負を語りました。期待と不安が入り交じりますが、みんなで力を合わせて乗り切りましょう。


仲間でワイワイ。擦れ違いざま、英語で話し掛けます

まだ、緊張の面持ち

倉下先生の軽快な語り口。英語は「ゆっくり、くっきり、はっきり」「リズムに乗せると伝わりやすいよ」

加藤先生のフォローでさらに盛り上がります

本番では、相手の目を見てネ!


◇◇◇中学生◇◇◇
●髙瀬ひかる
 長野駅に集まってから移動しているうちに、中学生も高校生もたくさんの人と話すことができました。ほとんどの人が先輩ですが、みんな「タメ口でいいよ」と言ってくれたり親しくしてくれたりして、嬉しかったです。

●藤室東子
 英語は上手に話せないけど常に笑顔で落ち着いてゆっくり話すことを心掛けようと思う。この仲間と一緒に渡米するのは一生に一度だし、いつも体験できることではないので、五感を使い、記者としてまとめ、いろいろな事を伝えたい。

●羽田蒼馬
 今日は移動中心でしたが、新幹線の車内・特急でたくさんの友達と知り合えました。初めての人だらけですが、互いのことを知って楽しい取材旅行にしたいです。ニックネームで呼び合える仲間になればいいなと思います。

●小宮山伶佳
 今日の直前学習会で、自分がとても不安だった取材時に使う英語や取材の仕方の確認ができ、アメリカでの取材への不安が少し減り、楽しみが増した。明日からの取材は、自分からたくさ質問をしたい。

●加藤優和
 実際に飛行機を見たり、事前学習をしたりして、アメリカへの期待が高まってきた。その半面、アメリカへ行くことへの不安も感じた。今回出会ったこの仲間とともに、この研修が充実したものになるよう最終準備をしたい。

●城田温大
 今日は朝11時の電車に乗って千葉まで来ました。直前学習会では、明日はアメリカなので緊張していましたが、全力でアメリカでの取材をしたいと思います。

●尾川玲
 学生記者1日目。長野駅で集合したときは誰にも話しかけられず不安だったが、中学生とも高校生ともすぐに打ち解けることができ、安心した。移動中も話が弾み、取材だけでなく仲間に関してもよい研修旅行になりそうだ。

●森本快大
 今日は移動が主だったが、いろいろな方と仲良くなれて、充実した一日だった。移動中にも、いろいろな話ができた。明日からは全く違うアメリカでの行動になるので、注意しながら、楽しんできたい。

●向山創太
 長野駅に集合する前から、とてもワクワクし楽しみでいっぱいでした。「まだ始まる前から緊張」という感じはありませんでした。新幹線でもホテルでも仲間と仲良く過ごせ、打ち解けることができました。

●佐藤さくら
 事前学習会に行けずに知り合いがいなかったから友達ができるかどうか最初は不安しかなかったけど、みんなが私に声をかけてくれて、仲良くなれたのでよかったです。直前学習会では、みんなでかけ声をして、絆が深まりました。

◇◇高校生◇◇
●中曾根愛実
 新幹線・電車・バスを乗り継いで夕方、成田のホテルに到着しました。移動中や直前学習会の中で、初日でしたがみんな、笑顔がキラキラしていて、本当に素敵な一日を過ごせました。7日間、有意義な時間にしたいです。

●西﨑啓吾朗
 自分にとって何もかもが新鮮で今後の新しい経験や出会いが楽しみである。一生に一度の経験や出会いを大切にしたい。今回、新聞記者としていくので、自分の見たことを言葉で広く伝えたい。新しい視点でアメリカをとらえていきたい。

●小林京右
 まだ1回しか会ってない仲間と行く旅に、私は不安しかなかった。でも、長い時間をともに行動することで、気軽に話せるようになっていた。夕食の席での突然の誕生日祝いに笑みが自然とこぼれおちた。ありがとう。

●マメダリエフ アクバル
 今日は一日のほとんどが移動となってしまいましたが、その中でもまわりの人と仲良くなれてよかったです。でも、まだ話した人の方が少数なので、この旅が終わるころには全員と仲良くなっていたいです。

●渡辺早紀
 長野駅から成田までの移動でだんだんと緊張感が高まってきました。しかし、直前学習会で話を聞いているうちに楽しみが大きくなってきました。日本からアメリカへの移動の方が長いですが、仲間と頑張っていきます。

●小祝あおは
 待ちに待ったアメリカ研修が始まりました。あらためて、こんなにも恵まれた環境下でたくさんの経験ができることを結団式で実感し、身の引き締まる思いです。楽しむことは全力で楽しむ一方、実のある研修にしたいと思います。

●荻原愛花
 事前学習会での日程確認では、現地に行った際にどこでどんな取材ができるかということが以前より明確になってきたので、就寝前に取材についてより具体的な計画を立て、現地できちんと取材できるようにしたいです。

●赤羽絢夏
 いよいよ明日からはアメリカへと発ちます。取材は難しいし、不安もあるけれど、自分から積極的に行動して実りのある滞在にしたいです。一生に一度の貴重な経験をさせていただけるので、感謝を忘れずに頑張ってきます!

●山口樹稀
 バスや特急で仲間たちと話し、距離を縮めることができた。この仲間たちと過ごす7日間を無駄にせず、一日一日積極的に行動していきたい。明日も朝、早いので、生活リズムを作っていき、健康的に生活したい。

●石井愛乃
 長野を出発し成田へ。明朝の出国に向けての結団式があり、交流や最終確認などを行った。夕食のビュッフェではサプライズ誕生日イベントがあり、祝っていただけて、とても嬉しかった。いよいよ明日の渡米、気合を入れて臨みたい。


米国に到着 さっそく取材開始

 13時間の時差と機内の寒さを超え、アメリカ合衆国の首都ワシントンDCに到着しました。
 空港を一歩外に出ると、青い空、強い日差し。はためく星条旗。すべてがアメリカらしさを強調する景色です。
「ちょっと!ヤマザキさん!」
 お、名前を覚えられたぞ、何かな?と振り返ると
「ちょっと、どいて」
写真を撮りまくる中高生記者のみなさんでした
 到着の感動そのままに、ハードスケジュールは続きます。国立航空宇宙博物館別館での見学や取材を皮切りに、ホワイトハウス前、リンカーン記念堂などを訪問。共同通信ワシントン支局の全面協力で新井支局長はじめ、在米日本大使館の専門家らゲストを招き、取材を兼ねた夕食会も今後の刺激になったでしょう。
 さあ、「一歩前に踏み出す勇気」でがんばりましょう。


△大きい!きれい!ホワイトハウス

△航空宇宙博物館でガイドさんの話を聞く

△移動のバスも涼しいです

△ワシントンの街を闊歩(かっぽ)

△リンカーン像が見守る記念堂

感想を紹介します。


◇◇◇中学生◇◇◇
★髙瀬ひかる(川中島中学2年・長野市)
 リンカーン博物館で取材していたとき、ある家族に出会いました。その中には私と同い年の子がいました。その子と話したり写真も撮ったりしました。また、連絡先を教えてくれたので、これからも友達になれたら嬉しいです。

★藤室東子(三陽中学3年・長野市)
 英語で取材をしたら、思った以上に米国の方の英語に圧倒され、言葉が出なくなってしまった。明日は、日本と米国の伝統的文化の違いや特徴を聞き出し分かるまで追究したい。

★羽田蒼馬(塩田中学2年・上田市)
 成田を出発して12時間のフライトの後、早速、国立航空宇宙博物館へ取材に行きました。声をかける事は初め、苦労しましたが、少しずつ話せるようになりました。疲れていたけれど取材ができてよかったです。

★小宮山伶佳(軽井沢中学3年・軽井沢町)
 アメリカでの取材1日目の今日は、自分から積極的に声をかけるということを意識してできたが、先生方の補助に頼ることが多かったので、英語を積極的に使えるようにしていきたい。
 また、さまざまな意見が聞けて、とても楽しかった。

★加藤優和(信大付属松本中学2年・松本市)
 今日は一日が36時間あり、取材も入っていたハードスケジュールでした。自分の英語力が本当に不安でしたが、アメリカの人々はフレンドリーで丁寧に教えてくださいました。明日はもっと積極的に取材をしたいです。

★城田温大(明科中学3年・安曇野市)
 飛行機に乗ってアメリカに着いた直後から取材は始まりました。最初は声をかけられませんでしたが、加藤先生を通して何とか取材をすることができました。明日からはできるだけ自分の力で取材したいと思います。

★尾川玲(白馬中学3年・白馬村)
 初めての海外、長い一日が終わった。アメリカ滞在初日で多くの人と出会い、話をしたが、仲間の姿からも刺激をもらえた。在米日本大使館の西田さんから伺ったように、勇気と好奇心を大切にして、明日からも挑戦したい。

★森本快大(高遠中学2年・伊那市)
 初めてのフライトから始まった2日目。行った先から取材があり、心配だったが、1回行ったことで、それは吹き飛んだ。
 また明日から取材をすることがあるので一日一回、集中をしたい。

★向山創太(南箕輪中学3年・南箕輪村)
 楽しみにしていたフライトから始まり、現地に着くと早速、取材が始まりました。時差ぼけで頭がボーッとしていましたが取材できました。明日は相手の話にふくらませて質問できるようにしていきたいです。

★佐藤さくら(遠山中学3年・飯田市)
 飛行機に長時間乗っていて疲れがすごくたまりました。しかし、取材では発音の間違いがあって焦ったことがあったけれども、通訳さんがいて教えてくれたのでよかったです。自分だけでできるように自信をつけたいです。


◇◇◇高校生◇◇◇
★中曾根愛実(文化学園長野高校1年・長野市)
 12時間のフライトを終えて降り立ったのは光り輝くアメリカ。DCで初取材をしました。緊張していた私に、取材を受けてくれた人が優しく質問に答えてくださって嬉しかったです。また、ホワイトハウスの予想以上の迫力と広さに興奮しました。

★西﨑啓吾朗(長野商業高校2年・飯綱町)
 米国に入国して初めての取材だったが、一人で話し掛けると自信になった。取材をすると、日本で考えていたことと違うこと、新しい発見があった。ファストフードの頻度と健康への悪い影響に関係があるということも注目したい。

★小林京右(上田東高校2年・上田市)
 何もかもが初めての体験で、心も高まったままだった。でも、入国審査の人の対応が怖く、それは悲しかった。いざ、インタビューを現地の人にやってみると、すごく緊張した。明日からも頑張りたい。

★マメダリエフ アクバル(上田染谷丘高校2年・上田市)
 初日からとてもハードな一日でした。13時間の時差にやられ、眠さと闘う一日になりました。しかし、最初から記事にできそうな事が、周りの人のサポートのおかげで、入手できました。明日はさらに頑張ります。

★渡辺早紀(上田高校1年・小諸市)
 日本、飛行機、アメリカと移動してきましたが、その移動距離以上のことを感じました。一番印象に残っていることは夕食を一緒に食べた共同通信の記者さんの言葉です。今日だけで多くのことを学べたので、明日も楽しみです。

★小祝あおは(松本県ヶ丘高校2年・松本市)
 今日はワシントン特別区での取材を行いました。環境と言語が違うだけで難しさが一段と増し、自分の力量の無さを実感した一日でした。明日からの取材は下調べはもちろん、今日の見直しをしっかりして臨みたいです。

★荻原愛花(松本蟻ケ崎高校3年・松本市)
 今日はワシントン特別区内を中心にいろいろな場所へ行き、取材をした。取材は通訳の方に手伝ってもらいながらだったが、自分の聞きたい事を聞く事ができ、新たな疑問や課題が見つかったので、明日からの取材に役立てたい。

★赤羽絢夏(松本深志高校2年・安曇野市)
 今日は人生で一番、濃密な一日を過ごしました。初めての現地の方へ取材では、つたない英語でも伝えようとすれば伝わることを学んだ。明日からの取材でも前向きに取り組む姿勢を大切にしたい。

★山口樹稀(赤穂高校2年・南箕輪村)
 長時間のフライトから始まって、エノラ・ゲイ周辺での取材で、祖父が軍人だった人に取材できた。祖父が軍人だった人は現実主義的な考え方で「核は無くならない、無くなっても新しい兵器が出てくるだけだ」と言われました。

★石井愛乃(飯田高校2年・高森町)
 時差の関係で1日が36時間というハードスケジュールの中、航空宇宙博物館とホワイトハウスなどDCの名所を巡り、取材した。ネイティブの英語を聞き取るのは難しかったが、何とか取材することができた。盛りだくさんで有意義な一日だった。

連邦議会議事堂、日系人強制収容の特別取材

 取材2日目は、人や歴史に触れる場面が多くありました。

 連邦議会議事堂ではガイドの方の案内と説明で、アメリカの成り立ちや民主主義を築いてきたという気概などを感じることができました。
 アメリカ歴史博物館では第2次世界大戦中の日系人強制収容について特別取材。日系3世のジョン・トベさんから話を聞き、取材しました。現在のアメリカが抱える問題とのつながりも見えました。
 スーパーにも寄って買い物をしました。おすすめ商品を選ぶ人、支払額をうまく抑える人・・・お土産の荷造りが課題として浮上した人もいるそうです。
 現地のガール・スカウト、ボーイ・スカウトとの交流会では楽しいゲームや書道、浴衣の体験を通して、すっかり仲良くなりました。あちらこちらで記念写真を撮る姿がありました。
 明日はNewseum、国立自然史博物館の後、バスでニューヨークへ向かいます。


△日系3世のジョン・トベさんに取材する中高生記者たち

△米連邦議会議事堂でも厳しいセキュリティーチェックの後、見学ツアー開始

△アメリカ歴史博物館では開催中の日系人強制収容の特別展も見学した

△スーパーに立ち寄りました。疲れていますが、さあ買い物!

△買いました!

△ガール・スカウト、ボーイ・スカウト交流会で「質問ビンゴ」

感想を紹介します。


◇◇◇中学生◇◇◇
★髙瀬ひかる(川中島中学2年・長野市)
今日はアメリカ歴史博物館で日系アメリカ人の差別について、初めて知りました。怖いと思いましたが、日本も戦時中は同じような事をしてきました。私たちは日本の歴史と向き合いながら生活していく事が大切だと考えました。

★藤室東子(三陽中学3年・長野市)
日系3世のジョン・トベさんは第2次世界大戦中の強制収容やその後の日系人の歩みなどを教えてくれました。私はみんなが理解し合える世の中にできたらと思いました。

★羽田蒼馬(塩田中学2年・上田市)
ガール・ボーイスカウトとの交流会では核問題について質問しました。核兵器禁止条約については、政治に興味がある人でも知らないとの返答に驚きました。異なる意見の人がいて、それぞれ理由が聞けてよかったです。

★小宮山伶佳(軽井沢中学3年・軽井沢町)
ガールスカウト・ボーイスカウトとの交流会で17歳の少年にトランプ政権について取材した。自分の視点からだけではなくアメリカ全体を見た意見を持っていた。自分の国の政治に対する関心が高くてすごいと思った。

★加藤優和(信大付属松本中学2年・松本市)
歴史博物館でジョン・トベさんにお話を伺った。多文化社会で様々な国の人と仲良くするには相手の文化に興味を持ち、理解することが大切だと教えてくださった。このことは今の世の中に必要不可欠な事ではないかと思った。

★城田温大(明科中学3年・安曇野市)
今日は特別取材で日系人の強制収容の関係者に取材ができました。家を追われ強制収容された人たちの悲しい過去を知り、牢屋(ろうや)のような部屋に2家族が住んでいたという驚きの事実も取材することができました。

★尾川玲(白馬中学3年・白馬村)
今日は日系アメリカ人強制収容について話を伺い、ガール・ボーイスカウトと交流会をした。15歳の女の子は「アメリカで人々は平等」と言っていたが、(日系人強制収容のことのように)時代で差別対象が変わることも深く考えなければいけないと思った。

★森本快大(高遠中学2年・伊那市)
一日の最後にあったガール、ボーイ・スカウトへの取材から、方法をアンケートから自分の声に換えた。行ってみたら、声で質問した方が会話がはずんだ。そして、楽しかった。明日もあると思うので、英語は苦手だけど、頑張りたい。

★向山創太(南箕輪中学3年・南箕輪村)
取材2日目。自分の取材テーマに対して質問がはっきりとせず、相手に答えにくい質問になってしまった。自分の知りたいことをさらに絞って、答えやすく、自分もさらに聞き出せるような取材にしていきたい。

★佐藤さくら(遠山中学3年・飯田市)
ガール・ボーイスカウトとの交流会があり、自分からあまり会話を進められなかったし、相手の会話の内容もよくわからなかったから、自分の足りない部分を痛感した。明日はNYに移るので、たくさんの事を取材で聞きたい。


◇◇◇高校生◇◇◇
★中曾根愛実(文化学園長野高校1年・長野市)
今日、日系アメリカ人のトベさんから強制収容についてお話をお聞きしました。これからの世界にできることとして、若い世代の歴史の関心を高めることなどが挙げられるそうです。視野を広く、行動の前に「知る」ことが第一歩だと思いました。

★西﨑啓吾朗(長野商業高校2年・飯綱町)
アメリカ歴史博物館で日系人ジョン・トベさんの特別取材で、日系人の強制収容を通して、移民を受け入れることは新しい考え方を取り入れ国が変わっていくという考えが刺激的だった。日本でも移民を受け入れていく方がいいのではないかと思った。

★小林京右(上田東高校2年・上田市)
今日の米国歴史博物館での日系アメリカ人のトベさんの話は考えさせられた。自分ではアメリカ人だと思っていても、先祖に日本人がいるだけで強制収容所に入れられてしまう。こんな差別があっていいのか。

★マメダリエフ アクバル(上田染谷丘高校2年・上田市)
歴史をたくさん学んだ一日だった。日系3世のトベさんの話の中では、自分の取材テーマである差別の話を聞けた。大切なことはやはり、知ることだった。お互いの文化、お互いの違いを知ること。それが平等な世界へつながると聞いた。

★渡辺早紀(上田高校1年・小諸市)
日系アメリカ人3世のトベさんから第2次世界大戦中のアメリカについて教えていただきました。その中で日系人の方々が収容所に入れられていたことを知りました。平和や戦争について話を聞くのは大切だと思いました。

★小祝あおは(松本県ヶ丘高校2年・松本市)
日系人のトベさんとの取材で彼の言っていた「人を見た目や国籍で判断してはいけない」という言葉がとても印象的でした。それを実現するのに、会話や相互理解が大切だと私は思います。人種に隔たりなく取材を進めていきたいです。

★荻原愛花(松本蟻ケ崎高校3年・松本市)
日系アメリカ人であるジョン・トベさんに戦争中に日本人が強制収容されていた事についての話を聞いた。そのことで、今の現代こそ、過去のこうした過ちから学び、日系人、移民の人々の権利や立場を見つめる時だと思った。

★赤羽絢夏(松本深志高校2年・安曇野市)
今日の取材を通して、アメリカの労働環境が意外にも過酷なものであることが分かりました。日本も労働環境が決して良いとは言えないので、明日からはこのテーマについても、もっと深く掘り下げて取材していきたいです。

★山口樹稀(赤穂高校2年・南箕輪村)
日系3世のジョン・トベさんに日系人の強制収容の話をメーンに話をしていただきました。日系人の中でもさまざまな意見や立場があること、トベさんら多くの人が「まずはアメリカ人」という意識があることが分かった。

★石井愛乃(飯田高校2年・高森町)
ガール、ボーイ・スカウト達との交流会で、若者の政治への態度を尋ねてみた。ワシントンDCに住む若者は首都ということもあって割と積極的とのことだが、全体的にはあまりないそうだ。自分のイメージとは違い、日本と状況が似ているようで驚いた。

ワシントンDC そしてニューヨークへ

2日はNEWSEUMと国立自然史博物館に行きました。
 NEWSEUMはニュースとジャーナリズムに関する博物館。過去の新聞でニュースを振り返ったり、ベルリンの壁の展示があったりと盛りだくさんの内容でした。自分の取材テーマで、来館者らへの取材を試みようと奮闘する姿はジャーナリストに不可欠な姿勢です。
 自然史博物館は動物や海野生物の大きな像、多様な分野が迫力ある展示で迫ってきました。
 昼食後は学生記者に一番の人気を集めた運転手のジェームスさんやお世話になったガイドさんらともお別れ。一路、バスでニューヨークへ。


△国立自然史博物館です

△NEWSEUM見学では驚きを呼んだベルリンの壁。反対の東ドイツ側はきれいなまま

△ジャーン!迫力の展示です

△ニューヨークへのバスの車中。現地コーディネーターの川尻千晶さんのレクで気持ちも新たに!

感想を紹介します。


◇◇◇中学生◇◇◇
★髙瀬ひかる(川中島中学2年・長野市)
けさ、ホテルのエレベーターで男性と一緒になりました。知り合いでもない私に「どこから来たの?」と声をかけてくれました。今日は朝から、アメリカ人のフレンドリーさを改めて実感しました。

★藤室東子(三陽中学3年・長野市)
NEWSEUMで見た本物のベルリンの壁は想像以上に大きくて、西ドイツ側には落書きがたくさんあり、その時の人々の声が伝わってくる。途中で体調が悪くなり辛かったが、先輩や友達が手を差し伸べてくれて嬉しかった。

★羽田蒼馬(塩田中学2年・上田市)
NEWSEUMではトランプ政権の報道規制について質問しました。来館した46歳の女性は、トランプ大統領がツイッターや「フェイクニュース」などの言葉で混乱を招いていると感じるそうです。取材をする側にも聞いてみたいと思います。

★小宮山伶佳(軽井沢中学3年・軽井沢町)
今日、17歳の女の子にトランプ大統領について、どう思っているのかと取材した。「トランプも、その前のオバマも知らない。政治はつまんなくて興味がない」と言いました。昨日の取材と比べて、アメリカの若者には政治に興味がある人、無関心な人がいることがわかった。

★加藤優和(信大付属松本中学2年・松本市)
今日のNEWSEUMでは主に、黒人への人種差別の展示に重点を置いた。キング牧師の演説について書かれた新聞や黒人のデモの様子を見て、ほんの一部だが、アメリカの険しい歴史を痛感した。いろいろな人に意見を聞きたい。

★城田温大(明科中学3年・安曇野市)
今日はNEWSEUMで取材と見学をしました。勇気を出して一人で声をかけてみると、とても優しい方で、親切に答えてくれました。なかなか英語が伝わらなくて大変でしたが、勇気を出したおかげで自信をつけることができました。

★尾川玲(白馬中学3年・白馬村)
NEWSEUMに行き、ベルリンの壁や9・11の資料を見たり取材をしたりしました。取材の通訳をしてくれた菅原さんに取材もしました。差別の対象が「自分ではどうしようもないこと」を指すと聞き、とても納得させられました。

★森本快大(高遠中学2年・伊那市)
今日は始めにNEWSEUMへ行った。ベトナム戦争の写真があり、人が傷ついている者が多かった。その写真をみるだけで、絶対に戦争はしてはいけないという思いが強くなった。本当にいい経験となった。

★向山創太(南箕輪中学3年・南箕輪村)
今日の取材は、相手に対して更に質問し会話を深めることができました。取材テーマについて、社会的な評価がどうかと聞くと答えにくいので、答えやすい的確な質問を心がけました。具体的に取材したいと思います。

★佐藤さくら(遠山中学3年・飯田市)
今日は米大統領選挙について取材することにしました。男性に投票先を聞いたら「投票していない」と返ってきて、とても驚きました。理由は「自分にも意見がある。トランプ氏は頑張っているが、賛成でも反対でもない」。取材でいろんな意見が聞けるといいです。


◇◇◇高校生◇◇◇
★中曾根愛実(文化学園長野高校1年・長野市)
今日はNEWSEUMで取材しました。従業員の方に、これからしたいことについて質問すると「旅をして、いろいろな人と出会いたい」とおっしゃっていました。気持ちを共有し、わかり合うことが大切だと感じました。

★西﨑啓吾朗(長野商業高校2年・飯綱町)
アメリカの食について、昼食をともにした共同通信ワシントン支局長の新井さんに聞いた。元々から不健康な食生活していて、今になって健康ブームが着て、サラダバーのほか、同じハンバーガーでもオーガニックのものなどが売れていることも分かった。

★小林京右(上田東高校2年・上田市)
和食店での昼食で、共同通信ワシントン支局長の新井さんにトランプ氏について取材できた。メディア側として、大統領が代わって、取材がしにくくなってしまったこともあるらしい。今後、どう変わるのだろう。

★マメダリエフ アクバル(上田染谷丘高校2年・上田市)
今日はあまり取材が進まなかったが、共同通信の新井さんは「トランプ政権の国民生活への影響はまだ、それほどない」とおっしゃっていた。だが、私が取材した人の中に、トランプ氏の移民制度でまた、差別が起こると心配する人もいた。

★渡辺早紀(上田高校1年・小諸市)
今日はNEWSEUMで2人の職員の方に取材しました。何か日本の文化を知っているかと尋ねると、真っ先に「桜」と返ってきました。日本に古くからある桜がアメリカ人にも認知されていることが嬉しかったです。

★小祝あおは(松本県ヶ丘高校2年・松本市)
NEWSEUMでは数十年分にも及ぶ新聞を見て、読者が求めること、即ち私が書くべきことが何かが少し分かった気がします。そこでの取材では以前の質問を改善し、同年代の子どもたちへ質問をぶつけることができました。

★荻原愛花(松本蟻ケ崎高校3年・松本市)
今日はNEWSEUMにいたパークさんにオバマケアについて、どう思うか聞いて見た。オバマケアになると医療費が高くなるなどマイナス面もあるが、オバマケアがなくなると保険が一般に浸透しなくなるという意見が得られた。アメリカの医療制度はとても難しい問題を抱えているのだなと思った。

★赤羽絢夏(松本深志高校2年・安曇野市)
今日の取材ではアメリカも様々なファクターによって家族の時間が日本と同じように減少傾向にあることが分かりました。このことからも、社会問題を世界規模で考えることが、これからの時代に必要だと感じました。

★山口樹稀(赤穂高校2年・南箕輪村)
昼食の和食店で共同通信社支局長の新井さんに現在のアメリカの労働について聞いた。トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」政策では高卒の労働者が昔の中流層のようにはなれず、支持者も淡い期待で支持しているという。

★石井愛乃(飯田高校2年・高森町)
楽しみにしていたNEWSEUMで取材することができました。ルイジアナ州出身の60代弁護士男性。「ティーンの興味がドラッグに移っている。深刻な問題」。アメリカの10代の闇を垣間見た気がした。

米中枢同時テロ、ブロードウェーでCATS

 3日はニューヨーク取材が始動しました。
 米中枢同時テロは派遣された中高生はほとんど記憶にない事件ですが、現在の世界情勢に続く転機となった大惨事です。語り部に取材をしたり、9・11記念博物館を巡ったりしました。
 今日は共同通信社ニューヨーク支局にもお邪魔しました。永田支局長はじめ記者さんたちに昼食や取材先でも質問に答えていただきました。中高生記者に広く深い視野を与えていただきました。
 そしてタイムズスクウェアを闊歩(かっぽ)して、最後はブロードウェーで「CATS」を鑑賞。たとえ英語が分からなくても、それぞれの心が揺さぶられたひとときでした。
 明日は国連本部、メトロポリタン美術館を訪ねます。がんばろう。


△9・11記念博物館

△米中枢同時テロ語り部のブレンダー・バークマンさん

△One World Trade Center 展望台からの眺め

△暑い中、行列を待ちます。ドキドキ、わくわく

△CATS・・・名残惜しいみんな

感想を紹介します。


◇◇◇中学生◇◇◇
★髙瀬ひかる(川中島中学2年・長野市)
今日は9・11テロについて、メモリアルに行ったり、語り部の方にお話を聞いたりした。お話や写真から被害の大きさが分かりました。私はテロを防止することはできません。しかし、その後のケアはできます。自分のできる小さなことから行っていきたいです。

★藤室東子(三陽中学3年・長野市)
ブロードウェーのCATS。楽しみにしていた。音やライトの演出で英語が分からない私でも猫の世界に入り込めた。迫力ある歌声に感激し今もずっと爽快な気分。次回は英語を更に勉強して、また絶対見に来ようと心に決めた

★羽田蒼馬(塩田中学2年・上田市)
今日は自由の女神を遠くから見ました。想像していたよりも小さかったですが、本物を間近に見ることができてよかったです。取材できるのは残りわずかだけど、明日の国連本部など、しっかりやりたいと思います。

★小宮山伶佳(軽井沢中学3年・軽井沢町)
9・11についてお話しくださったブレンダーさんに「テロを防ぐために必要な方法とは何か」と聞いた。「我々が何をすべきか考えることが大切だ」とおっしゃっていた。テロというものは何だか遠いもののように感じていたが、しっかりと自分たちで考えることが大切だということ学んだ。

★加藤優和(信大付属松本中学2年・松本市)
今日は9・11メモリアルの前で突撃取材した。8人に声をかけたうち、7人には「時間がない」と断られてしまった。相手の表情や様子からその人に取材ができるのか考えるのは難しいと感じた半面、前に踏み出す勇気をつけることができた。

★城田温大(明科中学3年・安曇野市)
今日は9・11ミュージアムでの取材をしました。「フリータイム」の過ごし方について取材をしようと、6人に話し掛けましたが、「時間がないよ」と断られ、答えを聞けたのは1人だけでした。明日はもっと相手の目を見て、大きな声で「エクスキューズミー」と、話し掛けようと思います。

★尾川玲(白馬中学3年・白馬村)
トリビュート博物館で9・11の映像を見た。ビルに飛行機が突っ込む瞬間など衝撃的な映像が多くあった。仲間もいつもと違って終始、真剣な表情で見ていた。共同通信NY支局の記者さんらに、今日取材した「メディアに対する見方」についてお聞きした。なるほどと思える話をたくさん聞けた。

★森本快大(高遠中学2年・伊那市)
今日は初めてCATSを見た。とても動きがダイナミックで美しかった。透き通るソロの歌声、合唱部分も大迫力で、ドキドキして鳥肌がたった。音楽もノリノリになれる曲が多くて時間が短く感じた。日本に帰ったらビデオなどでまた見たい。

★向山創太(南箕輪中学3年・南箕輪村)
9・11メモリアル博物館では今年から来館者に話し掛けることが禁止になり取材はできませんでした。取材は場所や相手の気持ちや状況を考えないといけません。また、自分が何を知りたいのか、細かいところまではっきりさせて取材に臨みたいです。

★佐藤さくら(遠山中学3年・飯田市)
ブロードウェーのCATSを見て、猫の動きにすごくそっくりで驚きました。また、声量が大きかったり声質がきれいだったりして、うっとりしてしましました。演出が派手でとても見ていて楽しかったです。また、見に行きたいです。


◇◇◇高校生◇◇◇
★中曾根愛実(文化学園長野高校1年・長野市)
今日は9・11トリビュート博物館で当時、消防士をしていたブレンダーさんにお話をお聞きしました。自分がまだ、知らなかったことがあり、聞いていると涙が止まりませんでした。いろいろな人と出会うこと、自分たちには何ができるのか考えることが大切だと思いました。

★西﨑啓吾朗(長野商業高校2年・飯綱町)
今日は共同通信ニューヨーク支局長にアメリカの食について聞いた。アメリカではヘルシーブームであり日本の長寿というイメージから人気が高まっている。だからもっと日本食を発信すべきだと話していた。明日は国連があるのでがんばります。

★小林京右(上田東高校2年・上田市)
初めてのブロードウェー。そこに、私の夢がたくさんつまっていた。動きのキレやそろい方、決してブレない合唱・・・自分が目指している場所が具体的に分かった。すごく楽しかった。明日は取材最終日だ。みんなといられる喜びをかみしめながら、最後の取材を頑張りたい。

★マメダリエフ アクバル(上田染谷丘高校2年・上田市)
今日は9・11テロの際に消防士として活動したブレンダーさんに話を聞いた。仲間を失う悲しみを感じた。だが彼女は(犯行を実行した)一部の人間だけで全体を決め付けるな、そして憎しみを持つなと言っていた。それはまさに私が聞きたかった言葉だ。

★渡辺早紀(上田高校1年・小諸市)
9・11メモリアルミュージアムの展示を見ていると、テロの脅威と恐ろしさ、それがもたらした結果の悲惨さがひしひしと伝わってきました。亡くなった方々の写真があり、その笑顔を見ていると、胸が締め付けられました。

★小祝あおは(松本県ヶ丘高校2年・松本市)
今日の9・11関連の取材では、通りすがりの人3人の方に話を聞けました。最初は質問をして答えてもらう形でしたが、だんだんその人の人生経験や背景なども雑談を通して分かってきて、より明確でかつ楽しいと感じられる取材ができました。

★荻原愛花(松本蟻ケ崎高校3年・松本市)
トリビュート博物館で見た突入の映像やブレンダーさんのお話はとても衝撃的なものであり、その時犠牲者が感じた恐怖をリアルに想像してしまい、胸が痛くなりました。これほど悲惨なテロがもう二度と起こらないように、次世代である私たちが何をすべきなのか深く考えさせられました。

★赤羽絢夏(松本深志高校2年・安曇野市)
WTCが崩れる瞬間をビデオで見たり、現地の方のお話を聞いたりしました。人々の大きな悲しみと乗り越えてきた姿を目の当たりにして、自分がいかに幸せか、また協力することの大切さを痛感しました。

★山口樹稀(赤穂高校2年・南箕輪村)
今日は共同通信社の人に話を聞いた。元国連担当の記者に明日、取材する予定の国連について「みなが忘れているアフガニスタンなどで今も支援をしているが期待されるほどの仕事はできていない」という。明日は「何を求められていると思うか」などを聞いてみたい。

★石井愛乃(飯田高校2年・高森町)
「まるで地獄だった」と声を震わせて語り部の女性は語った。9・11トリビュート博物館。思い出すのも辛い記憶を私たちに語ってくれた。110階ものビルは一瞬で崩れ、白い灰が街を覆った。この惨劇を繰り返してはならないと強く思った。

取材最終日は国連本部、メトロポリタン美術館

4日、ついに取材活動最終日になりました。早朝の雷雨で心配された天気でしたが、だれの行いがいいのか、出発の際には、雨が上がっていました。
 まずは、楽しみにしていた人も多かった国連本部です。国連は1945年の設立。国際平和と安全保障、人権、経済・社会の発展の3つを活動の柱に、世界193カ国がさまざまな課題の解決に向けて話し合っています。
 案内してくれた一人の日本人職員の女性は、中学生時代に知った世界の貧富の格差から「恵まれているという私の感謝をどう(現実に)反映させられるか考えてきて、現在があります」と話してくれました。
 メトロポリタン美術館では膨大な作品群の中から、ガイドさんの案内で厳選ポイントを見学。自由時間はお目当ての展示を回ったり、くつろぐ来館者に協力してもらい取材を意欲的にこなしたりする中高生の姿もありました。
 取材日程をすべて終えた後は、ホテルでフェアウェルパーティーを開きました。5日間で一番心に残った人や取材、辛かったこと、それを乗り越えた喜びや仲間、随行者への感謝など、一人一人が思い思いに語りました。
 家に帰るまでが、学生記者派遣!日本への帰路につきます。




△国連本部を見学。質問の多さに職員の方も驚いていました

△大切なのは、ピース!

△経済社会理事会の会議室。天井がパイプがむき出しで工事中のままなのは「常に絶え間なく努力を続けなければいけない」から

△みんなの視線の先にあるのは・・・

△国連総会 会議場

△興奮をそのまま記念撮影

△お土産も買いました

△メトロポリタン美術館。広すぎて厳選中の厳選作品だけはガイドさんが案内

感想を紹介します。


◇◇◇中学生◇◇◇
★髙瀬ひかる(川中島中学2年・長野市)
今日でアメリカでの滞在が終わってしまいます。(取材活動した)この5日間、学校と違う、住む地域も違う20人と過ごしました。最初は緊張しましたが、今ではすっかり仲良くなることができました。20人のみなさん、ありがとうございました!!

★藤室東子(三陽中学3年・長野市)
メトロポリタン美術館での取材が派遣記者最後の活動の場だった。後悔の無いよう、最後は思い切って見知らぬ人に英語で直撃取材をした。スムーズに聞く事ができ、1日目では到底考えられないと思うことをやってのけた自分に驚いた。取材の楽しさを知ったし、自信がついた。仲間のみんなと盛り上がって最高だ。別れが惜しい。

★羽田蒼馬(塩田中学2年・上田市)
国連本部では、見学ツアーとしては珍しく3つの会議場に入ることができました。また(全体取材活動の昼食で)、国連の広報の方からさまざまな話を聞けました。「核兵器禁止条約は平和にとって有効だと思う」という意見が印象に残りました。最後の取材も一生懸命できてよかったです。

★小宮山伶佳(軽井沢中学3年・軽井沢町)
今日訪問した国連でガイドをしてくれた松浦さんは、自分が恵まれた環境に生まれたことを感謝するために、貧しい人々を助けたいと思い、国連に勤めていると話していた。それを聞き、自分は一生懸命学び、将来、困った人を助けられるような大人になりたいと思った。
この記者派遣はとても充実した時で、自分の視野を広げられる旅だった。共に旅した仲間に感謝したい。

★加藤優和(信大付属松本中学2年・松本市)
アメリカでの取材は長かったようで短かった。自分の目で見て、たくさんのものを自分のものにできた。世界観も大きく変わったし、考え方も豊かにできた。途中、トラブルも少なくなかったけれど、仲間や先生方のおかげで充実したものへと変えることができた。記事を書くまでが学生記者派遣だと思うので、自分の思いをすべてのせた記事にしたい。

★城田温大(明科中学3年・安曇野市)
今日はメトロポリタン美術館で取材をしました。川尻千晶さんにも協力してもらい「アメリカ人が好きな休日」について取材しました。アメリカの正月はお酒をたくさん飲んで夜まで遊び通すこともあるそうです。「日本の正月は家族と静かに祝うことができてうらやましい」という意見もあり、日米の違いを改めて感じました。

★尾川玲(白馬中学3年・白馬村)
今日は国連本部とメトロポリタン美術館に行った。国連では世界193カ国の代表者が集まる国連総会会議場や実際に会議が行われている議場を見た時は息をのむほど感激した。
今日は取材の最終日だった。同世代の仲間といろいろと話し合えたことは貴重な経験だった。フレンドリーで個性豊かな仲間と出会えて本当によかった。ありがとうございました。

★森本快大(高遠中学2年・伊那市)
今日は取材最終日で川尻千晶さんと一緒に取材した。「心に残っている言葉」を聞いたところ、自分自身が勉強になった言葉がほとんどだった。ぼくも、心の中でいつも、大切な言葉を思いながら生活するようにしたい。記事にまとめて、たくさんの人に伝えたい。

★向山創太(南箕輪中学3年・南箕輪村)
今日は大人の方だけでなく、先輩にも手助けしてもらいました。おかげで最終日はとても良い取材ができました。一日の最後にはパーティーがありました。サプライズや一人ひと言のあいさつがあり、旅の締めくくりには最高でした。この旅ではなかなか行けない場所に行くことができ、そして何より、初日から全員が打ち解けて仲良く楽しく過ごせてうれしかったです。ありがとうございました。

★佐藤さくら(遠山中学3年・飯田市)
メトロポリタン美術館では私の目当てだったゴッホの自画像を見られた。ほかの画家の絵もすごくきれいだった。最後の取材では米国人だけでなく他国の人にも話を聞くことができて、いろいろな意見が分かった。記事にまとめたい。
学生記者派遣で仲良くしてくれた友達、先生、添乗員、信毎のみなさん、この企画に関わってくれたすべての人に感謝したい。


◇◇◇高校生◇◇◇
★中曾根愛実(文化学園長野高校1年・長野市)
国連では何を目標にして活動しているのかを学んできました。植民地の独立、平和維持活動、人権を守ることなどがあるそうです。世界は今、どのように動いているのかを知り、これからの世界を維持していく一つなのだと思いました。

★西﨑啓吾朗(長野商業高校2年・飯綱町)
今日は最終日。国連に行った。ノルウェーの男性とテロをなくす方法について取材した。明確な答えはもらえなかったが、メールを交換できて、友達になれた。
このアメリカでの取材で大きく成長できたと思う。本当に出会ったすべての人に感謝したい。

★小林京右(上田東高校2年・上田市)
今日の国連訪問は自分に「平和とは何か」を訴えかけてくる事が多かった。館内の壁画やタイル絵、各国からの贈り物などが平和を訴えかけてきた。「人にされて嬉しい事を他人にする」という黄金律を学んだ。
この学生記者派遣の旅はとても刺激を受けるものばかりだった。貴重な体験を胸に強く生活していきたい。

★マメダリエフ アクバル(上田染谷丘高校2年・上田市)
取材最終日の今日は大好きな国連で知りたかったことが分かった。国連は戦争を止めたり平和をすぐには実現したりはできない。しかし、イラク難民キャンプへの医療・教育の提供や北朝鮮問題への真剣な取り組みなど、大きなサポートをしている。将来は国連で活動し、その魅力を感じてもらえるようになりたいと思った。
学生記者派遣はとても夢が広がる旅でした。すてきな人々と出会えて一生の思い出です。本当にありがとうございました。

★渡辺早紀(上田高校1年・小諸市)
国連本部で見たこと、聞いた事は今までの国連の見方を変えました。仕組みや取り組み、実際に勤めている人からの言葉。どれも私の中の世界を広げてくれました。特に、世界人権宣言の版画と世界が一日に使った軍事費の20%で世界中の子どもたちが学校に通えて、給食を作れるということが印象に残っています。
5日間の全行程を終えて、本当に貴重な経験の連続だったと感じています。思うように取材できなかったこともありましたが仲間のアドバイスで乗り切れました。この28人で活動できたこと、新たな世界を見せてくれたすべての人に感謝します。ありがとうございました。

★小祝あおは(松本県ヶ丘高校2年・松本市)
取材最終日を終えて、本当にあっという間の1週間だったなと思います。でも一つ一つ振り返ると貴重な体験で忘れられない思い出になっています。この学生記者派遣を通して得られた力発見した新たな分野をこれからも活用して、自分の将来の夢へとつなげていきたいと思います。

★荻原愛花(松本蟻ケ崎高校3年・松本市)
この記者派遣で最も楽しみにしていた国連を見学しました。世界の現状や仕組みを知るうちに、国連への興味がますます膨らみました。また(昼食での全体取材活動で)国連職員の方からはWHOの話も聞けました。自分の将来の方向性をより明確にできました。
今回の学生記者派遣で自分の視野を広げることができて本当によかったです。この経験で得たことを自分の人生にフル活用できるよう、今後も努力していこうと思います。

★赤羽絢夏(松本深志高校2年・安曇野市)
今日の取材では国連にいた方々や共同通信ニューヨーク支局長の永田さんらに話を聞く事ができました。みなさん人種も国籍も違うのに、質問したことに対して全員が同じ認識を示し、とても面白いと思いました。世界に普遍的にあることを知り、自分の考えも俯瞰的に見ることができました。

★山口樹稀(赤穂高校2年・南箕輪村)
国連本部へ行った。案内役の国連職員の松浦さんに「国連は何を求められているのか」と質問した。「国連は機関であり、加盟国が働くので、意志を持っているわけではない」とのことだった。自国の利益を第一に考える国もあることと国連の意義を尋ねると「そうした国もあるが、国連があることでどん底の国や人々を救うことはできる」と話してくれた。

★石井愛乃(飯田高校2年・高森町)
最終日。国連を訪れた人にLGBT問題について取材した。レズビアンの娘を持つイスラエルの女性は「娘は今、平等のために闘っている。私は娘を誇りに思う」。私は何も言えず、泣きそうになってしまった。
5日間の取材を終え、慣れない英語で話を聞いた。異なる人種、文化を持った人たちと触れ合うことで世界の広さを実感した。

さらばアメリカ

不安と期待で始まった米国学生記者派遣は5日、失敗と成功と楽しい思い出とともにアメリカを出発する時を迎えました。今度、アメリカを訪れるときはどうなっているのでしょう。その時まで、さらばアメリカ!
ニューヨーク・JFK空港から全日空NH009便は予定より20分遅れで離陸します。


△搭乗を前に、中学生で記念撮影。

△高校生の記念撮影。

日本到着、また元気に会おう!

 全日空NH009便は、ほぼ予定通り成田空港に着陸しました。入国手続きの後、解団式を行いました。
 嶋倉団長からあいさつがありました。「先生方からもお話があった通り、帰宅までが学生記者派遣です。そして『ただいま』の後の言葉はわかっていますね。感謝の言葉。みんなお疲れ様でした」。別れる切なさを吹き飛ばすように、ハイタッチしました。
 成田エクスプレスに乗った一行は、東京駅で新幹線あさま組と特急あずさ組に分かれました。
「またねー!」
 この経験と一歩を踏み出せた勇気を胸に、みんな、乗り越えていこう!


△無事、成田空港に到着しました。

△荷物がなかなか出て来な~い!

△解団式。帰宅して忘れていけない感謝の言葉「アメリカに行かせてくれて、ありがとう」

△グッジョブ! のハイタッチ

△成田エクスプレスで。また会おう!元気でね!