事前学習会(2015米国派遣)


①ワークショップで、英語で質問し合う派遣記者たち

②米国の基礎知識を学ぶ「アメリカクイズ」に挑戦

③グループごとクイズに解答

④訪問地などの資料を見て、要点をまとめる派遣記者たち

⑤グループごとに資料をまとめて発表

⑥米国で取材したいことなどを付箋に書いて出し合う

⑦模造紙にまとめて、話し合った内容を発表


 米国のワシントンとニューヨークで取材活動をする中学・高校生記者たちの事前学習会が6月27日、長野市の信濃毎日新聞長野本社で開かれました。ワークショップなどを通じて、米国の基礎知識を学び、昨年の参加者や本紙記者から取材の心構えなどを聞きました。8月初めの出発に向けて、気持ちを新たにしていました。
 派遣記者20人の学習会の感想や派遣への抱負を紹介します。

◇◇中学生◇◇
●細貝 夏鈴
 初めて他の派遣記者の方と顔を合わせてみて、アメリカへ行くということが今までより楽しみになりました。わからないことだらけですが、全力を尽くして取材したいです。多くの人に自分が感じたことをしっかり伝えられるように、たくさんのことをアメリカで学んできたいです。

●小林 彩紀
 学習会で、アメリカのさまざまなことについて知ることができたので、とても勉強になりました。本番ではいつも緊張感を持って行動ができると良いと思いました。派遣では一人でも多くのアメリカ人と会話ができるといいです。自分の目的を一つは明確にして派遣に臨みたいと思います。

●宮沢 真歩
 アメリカに関するクイズでは、まだまだ知らないことがたくさんありました。これからもっと勉強して知識をつけていきたいです。自信がないところもあるけれど、英語が大好きなので、積極的に話したいです。アメリカでは、日本でできないことをたくさん経験し、吸収したいです。

●加藤 良弥
 学習会で、アメリカでの取材活動などがさらに楽しみになりました。同じ仲間の、アメリカに行って取材したいことなどを聞いて、とても刺激になりました。これから派遣までの時間に事前学習を積み重ねて、自分の将来に生きる学習がたくさんできるアメリカ学生派遣記者にしたいです。

●向井 葉月
 たくさん勉強して、アメリカで積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。ワークショップでは、班ごとに、興味のあること、取材テーマなどをまとめました。自分で付せんに書いていくうちに、自分の取材テーマがはっきりしてきたので、それをアメリカで取材していきたいです。

●関川 岳樹
 初めて会った人ばかりで、不安や緊張もありましたが、一緒に問題を解いたり、自己紹介をし合ったりすることを通して、たくさん話したり、お互いのことを知ったりすることができたと思います。いろいろなことを知ることができたので、アメリカに行った時に生かして取材したいです。

●山口 桜
 同じグループの人と協力したり、相談したりするうちに、自然と自分から話しかけることができました。他のグループの中には、まだ話していない人もいます。アメリカへ行くまでに、たくさんの人と会話し、仲良くなっておきたいです。また、記者の役割などの講義を受け、意識も高まりました。

●加賀田 穂
 学習会で、取材の仕方やツアーの注意事項などをお聞きしました。取材は、五感を使い、めりはりをつけ、ありのままの事実を受け止められるといいなあと思いました。渡航中は、団体行動を心がけ、マナーをしっかり守り、海外派遣記者としての自覚を持って行動できるといいと思いました。

●音琴 茉依
 この仲間とアメリカで取材する楽しみがふくらみました。「記者」として体験を多くの人に伝え、考えたりしてもらえるように、深みのある充実した取材にしていきたいと思いました。一瞬一瞬を大切に自分のものとして吸収し、自分にチャレンジするいい機会になるようにしたいです。

●有賀 香乃
 私は今回の派遣で絶対に行いたいことがあります。それは、自分の英語でのコミュニケーション能力を試したいということです。英語がすぐに出てこなかったり、聞き取れなかったりするので、その部分を強化し、積極的にどんどん質問をし、中身の濃い新聞記事にしていきたいと思います。

◇◇高校生◇◇
●中込 光穂
 ワークショップを通して、英語で自分の意思を伝える難しさや、訪問地についての自分の知識の薄さを実感した一日でした。仲間との初顔合わせは少し緊張しましたが、いろんな話をすることができ、訪問が一層楽しみになりました。アメリカで充実した日々を送れるよう、がんばりたいです。

●渡辺 咲
 私は英語が苦手で、アメリカで会話が成り立つのかが心配です。でも、明るさと元気さでコミュニケーションを取っていきたいです。実際にアメリカに行かないと分からない雰囲気などをしっかりと感じ取材したいとあらためて思いました。ドキドキとワクワクが止まらないです。

●丸山 昌俊
 アメリカに行く仲間と自己紹介をして打ち解けることができて良かった。派遣中は互いに刺激し合って頑張っていきたいと思った。クイズでは、自由の女神の高さが松本城や信毎本社よりも高いと知ってびっくりした。もっと詳しくアメリカについて勉強しておくことが大切だと思った。

●荻原 環
 学習会やワークショップを通して、想像がつかなかったことが現実になってきて安心しました。不安より楽しみを感じています。派遣記者のみんなとは年齢など関係なく打ち解けたのに安心しました。前回の派遣記者の方のアドバイスや現役の記者の方々のお話がとても参考になりました。

●竹内 佑太
 ワークショップでは、ご一緒させていただく20人の皆さんの考えにも触れることができ、とても良い刺激となりました。約1カ月、準備する時間がありますが、できる限り情報を集めて学び、本番では全力でいろいろな物事を吸収し、人生を生きていく上での糧にしていきたいと思っています。

●小坂 涼葉
 事前学習会に参加して、周りの人たちの意識の高さに圧倒されました。いろいろな人の話を聞く機会がありましたが、一番刺激を受けたのは(昨年参加した)工藤さんのお話です。工藤さんはどこでも取材地になると言っていたので、私も場所や人にこだわらずどんどん取材したいと思いました。

●西川 茉那
 事前学習会は、初対面の人がほとんどでとても緊張したけれど、みんなとても話しやすくて気持ちがほぐれました。自分はまだまだ英語力が未熟です。あと1カ月あるので、英会話を身に付けたいと思います。たくさんの人が私の記事に興味を持ってもらえるようにしっかり学んできます。

●高力 那岐
 米国派遣記者に合格できたことをあらためてうれしく思った学習会でした。他の学生記者との初めての顔合わせでしたが、互いに刺激を受け合いながら、8日間の取材期間で精いっぱい、勇気を持って取材し、何かをつかんで帰って来たいと思います。

●河野 恵理子
 事前学習会に参加して、私が記者として米国に行くということを再確認しました。せっかくのチャンスを無駄にしないためにも準備を精いっぱいやっておきたいです。16歳という若さで感じられることはとても素晴らしいものになると思うので、積極的な姿勢を大事にしていきたいです。

●水上 朝比
 とてもドキドキした一日でした。一日を通して、一番印象に残ったことは、第3回の派遣記者に参加されていた工藤さんのお話でした。とても堂々と経験したことを語っていて、かっこいいなあ!と思いました。私も帰国後は堂々とみんなに話せたらいいなと思います。当日が楽しみです。


決起会(2015米国派遣)


①間もなく長野駅を出発

②長野を出発!

③成田市内のホテルに到着。成田はとても暑かった

④同行の加島奈津子先生に教わりながら、英会話のレッスン

⑤同行の伊藤陽祐先生がアドバイス

⑥結団式。2人1組でコミュニケーションの練習

⑦一人ずつ自分の取材テーマや今の気持ちを発表

⑧結団式の最後に記念撮影。いい感じであすはアメリカへ出発

⑨こちらの記念写真もいいノリ!

⑩初日の夕食はバイキング形式でした

⑪夕食を終えてくつろぐ派遣記者たち。あすはいよいよ取材開始


 いよいよ旅が始まりました。1日は、長野から新幹線で、松本から特急で、中学・高校生の派遣記者20人が合流。成田空港近くのホテルで結団式がありました。英語でのコミュニケーションを練習し、記者の心構えを確認。
 20人全員が自分の取材テーマや今の気持ちを発表しました。

◇◇中学生◇◇
●細貝 夏鈴
 日本では、選挙権の引き下げの動きがあるが、20代の投票率が低い。アメリカで若い人は政治に関心があるのか、幅広い人に聞いて来たい。見たり聞いたり感じたりしたことを一つでも多く吸収してきたい。

●小林 彩紀
 取材テーマは、アメリカ人は日本のことをどう思っているのかです。文化や食、音楽とかアスリートとか、細かく聞いて来たい。アメリカ人は、自分たちのどんなところが好きなのか聞いてみたい。

●宮沢 真歩
 9・11のような悲劇を2度と起こさないように、9・11について記事を書きたい。先生やクラスメートに頑張って来てねと声を掛けられ、家族も応援してくれているので、それに応えたい。

●加藤 良弥
 9・11記念博物館などに行って、アメリカ人の平和への考え方を取材したい。イスラム過激派の活動によって、イスラム教を信仰している人が、どういう影響を受けているのか聞きたい。

●向井 葉月
 歌舞伎をやっている。アメリカの人は、日本の伝統文化の歌舞伎をどう思っているのか知りたい。アメリカのいろんな文化をしっかり見て積極的に取材し、いい記事を書きたい。

●関川 岳樹
 スポーツが好きなので、スポーツを通して感じた日本とアメリカの違いを取材したい。メジャーリーグはブーイングが多いとネットで知った。アメリカの人はスポーツが好きというイメージがあるので、そうなのか、聞いて確かめてみたい。

●山口 桜
 日本には軍隊がなくて、自衛隊が活動している。アメリカの人は知っているのか、取材してきたい。正確にコミュニケーションが取れるか心配だが、精いっぱいやってきたい。

●加賀田 穂
 私のテーマは教育。ガールスカウトとの交流や共同通信の支局で教育のことを聞きたい。人に初めて会うと緊張してしまうが、リラックスして後悔しないようしっかり取材したい。

●音琴 茉依
 テロや戦争、特に原子爆弾について、アメリカの幅広い人に話を聞き、考え方の違いを知りたいと思う。後悔しないよう、積極的に、一生懸命頑張りたい。

●有賀 香乃
 昨年、家族で広島の原爆ドームや平和祈念館を訪ねた。今回、アメリカン大学の原爆展に行くので、アメリカから見た原爆投下と日本から見た原爆投下、これからの核兵器について取材したい。

◇◇高校生◇◇
●中込 光穂
 博物館のボランティアをしているので、日本とアメリカの博物館の違いや、博物館をより良いものにするには、どうしたらいいか取材したい。日本に帰ってきて、成長したなと思える1週間にしたい。

●渡辺 咲
 和太鼓をしているので、伝統音楽や伝統楽器について取材したい。太鼓や三味線、笛など、アメリカの人は日本のことを知っているのか。私もアメリカの伝統楽器や音楽を知ることができたらいい。食べるのが大好き。おいしい物をいっぱい食べて来たい。

●丸山 昌俊
 アメリカに住む若い世代からお年寄りまで、日本に対するイメージの違いはあるのか取材したい。自分はアメリカは明るいとのイメージだが、おばあちゃんは戦争のイメージがある。アメリカでも、そうした違いはあるのか。

●荻原 環
 世界平和は実現するのか、それを軸に取材をしてきたい。原爆展が、アメリカン大学で20年ぶりに、戦後70年の節目に開かれるのは素晴らしいことだと思う。見に来た人が、戦争についてどう思っているのか、取材したい。

●竹内 佑太
 戦争と宗教、災害、いろいろな側面から見た日本とアメリカの違いを知りたい。弓道をやっているので、「精神」に興味がある。アメリカの文化、精神をしっかり学びたい。

●小坂 涼葉
 教科書だけでは知ることができない、ちょっとした日本とアメリカの違いを取材したい。日常的な食べ物とか、雰囲気とかを感じて、実際に行っていない日本の人にも分かるような記事を書きたい。

●西川 茉那
 取材テーマにしたいのは、人種差別について。最近も黒人と白人が対立することがあった。デリケートな部分もあってどうしようかと思ったが、頑張って取材したい。

●高力 那岐
 しっかり勉強してきたい。9・11のグラウンド・ゼロ(世界貿易センタービル跡地)、連邦議会議事堂、アメリカン大、ニュージアムも楽しみ。世界の政治から日本を考えたい。

●河野 恵理子
 いちばん頑張りたいのは、原爆を投下された日本と投下したアメリカとでは、すごい考え方が違うので、それを取材してきたい。結構大変で、重いテーマだが、でも頑張りたい。

●水上 朝比
 日本とアメリカの「自由」の違いを見つけられる取材をしたい。アメリカはなぜ、「自由の国」と言われているのか。私は日本も自由な国だと思うので、アメリカがどんな国なのか、知ることができるといい。