滞在日記

滞在中、現地の様子を同行した記者に送っていただいています。

当ホームページには、都度タイムリーに掲載いたします、お楽しみに。

7/28 同行記者からのメッセージ

 成田空港から1万1500キロ余離れたニューヨークのジョン・F・ケネディ空港へ。フライトは12時間余かかりました。20人の中高生はそのまま、ニューヨーク中心部で国連本部と共同通信ニューヨーク支局を取材しました。13時間の時差と日付変更線を越えたため、1・5日分の活動をこなしました。日本時間で考えると、朝起きて、その日の午前にニューヨーク着。そして半日の取材という今回の旅で最もハードな日です。
 あこがれのニューヨークに着き、「機内でほとんど眠れなかった」という生徒も興奮気味。朝は雨が降っていたのですが、到着時は晴れ。移動のバス内では会話を弾ませました。初取材は眠気と疲労との戦いになりましたが、頑張りました。国連では安全保障理事会の会場や実物の「ベルリンの壁」を見学。国連職員のガイドの方や立ち寄った外交官に英語でインタビューしました。
 共同通信ニューヨーク支局長の船津さんからは、支局の仕事のほか、日本人と日本人以外の特徴のお話を聞きました。海外勤務経験が豊富な船津さんは、日本人について「質問をあまりしない」「列車などで隣になった人と話さない」「困っている人を見て見ぬふりをしがち」と強調。米国、欧州、中国などを含めてほかは逆になっていると指摘しました。生徒たちはどう受け止めたかな。
 ニューヨークでの食事は、昼食が庶民的な手作りハンバーガー店、夕食はホテル内でサーモン料理などを味わいました。当然、アメリカンサイズ! 食文化にもびっくりしました。
 あすは、2001年の同時多発テロの関連施設、メトロポリタンミュージアムなどマンハッタンを駆け巡ります!


△成田空港・搭乗手続き直前。成田空港の搭乗口で、搭乗手続きについて聞きました

△全日空便のボーイング777機内で、飛行中に1人ずつ税関申告書を記入しました。映画が自由に見ることもできました

△アメリカでの初めての取材を行った国連本部の前でみんなで記念撮影

△共同通信ニューヨーク支局の女性スタッフ(左)と船津支局長(左から2人目)にお話しを聞きました

△実物の地雷の展示コーナーで対人地雷問題を考えた

△平らげる人も食べきれない人もいた昼食のハンバーガー。ニューヨークでは小振りサイズだそう

感想を紹介します。


◇中学生
★滝沢颯(信大附属長野2年・長野市)
 12時間ものフライトでとても大変だったが、初めての海外でとてもワクワクした。国連本部を訪問し、安全保障理事会の議場を見ました。この場で、世界の最重要事項が決められていると思うと、風格を感じました。また、英語を話すガイドさんに取材をして、自分の英語力を試すことができました。

★工藤茉紗美(長野日大3年・長野市)
 1日がとても長かったです。アメリカに到着した時は、とうとう来たなと若干「泣き目」になっていました(笑)。今後も入れるか分からないような「国連」という場所で、ここが世界の中心で支えているんだなと感じることができた。共同通信ニューヨーク支局でも、ここも信毎を支えているんだなと思うと新聞も内容は深いなと、支えの広さを感じました。

★宮入栞(長野日大3年・長野市)
 アメリカ大陸NY初上陸です!! すべてが新しい世界で五感を使っても感じきれないほどでした。国連ではさまざまな人がいる中で、アメリカ・NY が世界の中心であることをあらためて実感しました。時間の限り質問もでき、充実した時間を過ごせたと思います。

★南河凜(依田窪南部2年・長和町)
 人種のサラダボウルと言われているだけあって、ニューヨークはさまざまな人種の人が歩いていた。ビルは東京で見たビルよりもすごく大きくて、びっくりした。今まで知らなかったアメリカの一面をたくさん発見したいと思う。

★桜井美緒(才教学園3年・松本市)
 きょうは飛行機に長時間乗り、身体的そして肉体的に疲労を感じました。けれども疲れている中、国連にて1人目のインタビューをすることができまし た。疲れながらも1日を乗り越えられたのはマンハッタンの街を歩いている数々の犬のおかげだと思います。広々とした敷地を散歩している犬を見て、気分が明るくなりました。記事のテーマをペット関係にしようかと考えたくらいでした。

★水口竜吉(梓川3年・松本市)
 ニューヨークにはさまざまな人種の人たちがいた。その人たちと実際に接したいと思った。実現できるよう自分から声をかけて行きたい。

★米川沙彩(丘3年・塩尻市)
 12時間のフライトは最初は楽しかったけれど、2時間ぐらいたつと疲れてきた。
 空港や国連で外国の方と英語でお話しできて、少し自信がついた。
 ご飯の量が半端なかった。
 国連で会議場に入ったり、展示物を見たりしていろいろな経験ができた。

★登里祥伍(開田3年・木曽町)
 国連本部で見た対人地雷廃絶の活動を紹介するコーナーが印象に残りました。地雷を埋めるのには1個、3分300円ほどですが、撤去するには1個300ドルで長い時間がかかると聞きました。地雷の問題は、いままであまり知らなかったので、これから考えていきたいと思います。

★山村未悠(長峰3年・茅野市)
 飛行機に乗る前は、12時間も乗っているなんて考えられなかったけれど、実際、乗ってみたらあっという間でした。ニューヨークに着いたら、雨は上がっていて暑かったです。建物が高くてすごかったです。国連本部ではいろいろなものが見れたり、たくさん知らないことを聞けて、本当に良かった です。

★小沢梨々香(豊丘1年・豊丘村)
 きょうの飛行機の中ではドキドキしていて、あまりよくねむれませんでした。機内食もとてもおいしかったです。昼食に食べたハンバーガーの大きさ にびっくりしました。国連本部では安全保障理事会の会場をみたり、ガイドさんの話を聞いたりしました。家族にはがきを国連のポストから送りました。共同通信ニューヨーク支局では質問の練習をしました。つかれたけど、楽しかったです。


◇高校生
★市ノ瀬椋(飯山2年・飯山市)
 機内での睡眠不足でイマイチ良い取材ができなかったが、タイムズスクエアの景色を見て、眠気も覚めて最高でした。

★青木文奈(屋代2年・長野市)
 初めての海外で最初はすごく緊張していたけれど、みんなと楽しく1日を過ごすことができました。空港から「せーの!」で踏み出したニューヨークは、何もかもが真新しく新鮮でした。明日からはできるだけたくさんのことを吸収し、新しい自分を見つけられるように頑張ります! ご飯が多くて太りそうです(笑)。

★清水千花(上田2年・青木村)
 トイレの芳香剤の匂いが強めでした。早くも匂いで酔ってしまいそうな予感。ほぼあたり。ジュースのコップやハンバーガーのサイズはやっぱり大きかったです。あと紙ナプキンなどの支給が大ざっぱで、日本でこんなにたくさん「もったいない」と思うことはないなーと思いました。

★井出七夕(蓼科2年・東御市)
 アメリカと日本の株価のことについて、共同通信のニューヨーク支局で取材しました。1989年当時、日本の株価がアメリカを上回っていた事実について初めて驚きました。国連では11月19日はトイレに感謝する「世界トイレの日」で、世界の大多数の人々がトイレがない状態で生活していることを初めて知り、トイレを普通に使っていたのは当たり前じゃないんだと感じました。

★吉沢華蓮(岩村田2年・小諸市)
 空港の玄関から足をふみだして「初めての第一歩!」。NYの街並みは私をワクワクと不安、さまざまな感情をかきたてました。私の取材のテーマの一つに決めていた「夢のNY、憧れのニューヨーカー」まさにそれでした。黒人と白人が腕を組んで歩く姿、モデルのような女性たち、あ〜〜こんな感じなんだと、明日へのワクワクでさっきから「動悸、息切れ」がやばいです。不安もありますが、絶対話しかけて、スナップをいっぱい撮るぞ!ファイトオー!!

★牛丸瑛理香(松本秀峰中等教育学校4年・松本市)
 国連では日本人ガイドの方に説明していただきましたが、インタビューは英語で行いました。学校の資料集に載っていたその場所を訪れ、またさまざま な写真やPKO、食糧支援に使われている道具を見て、世界で起きている問題がひしひしと伝わり、国連への理解も深まりました。インタビューの回答 も聞き取れたので良かったです。

★浅輪優樹(松本深志2年・松本市)
 時差ボケを感じることなくNYの地に到着。入国審査が日本語交じりで行われ、驚きました。国連本部は「加盟している193ケ国のもの」だと聞きました。僕たちは1日に193カ国を訪れたことになります! 明日も元気に頑張るぞ〜。

★細田柊登(伊那北2年・南箕輪村)
 僕は国連での取材が一番の目的だったので、超寝不足のきょうが〝本気を出す日〟でした。(同行している)草閒先生と質問を考えて、アタックしま した! 大好きなマララさんが演説した信託統治理事会議室に入ったときは、マララさんに近づけたようで感動しました。

★市岡恵梨(飯田風越2年・松川町)
 テレビでよく見るニューヨークを目の前にして、やっと自分は今アメリカにいるんだと実感しました。共同通信ニューヨーク支局長の船津さんのお話 を聞いてニューヨークは常に世界の最先端をいくかかせない存在であること、アメリカにいる人の立場から見た日本人のことを聞いて違った目線から日 本を見ることができました。
 明日は取材時に常に疑問をもってのぞみたいと思いました。

★塚田奈那(飯田2年・平谷村)
 きょう頑張って取材したのは、国連本部です。一番思い出に残ったのは、自分が英語でガイドの方や外交官の方にインタビューをできたことです。総 会会場で、同時通訳者は横の会場で数秒で訳して、会場全体に伝えると聞いて、そんなことできるんだなあと驚きました。
 ホテルでもフロントの人にも英語で話せました! あしたも頑張ります! 眠いです!

7/29 同行記者からのメッセージ

 ニューヨーク2日目。まずはマンハッタン島の最南端、バッテリーパークへ。イースト川とハドソン川の合流点で、少し遠くに自由の女神が望めました。公園での短時間の取材では、ある男子生徒が釣りをしていた男性に話し掛けるも英語がまったく通じない中国人系の人でした。それでも漢字をノートに書くなどして筆談し、意思疎通ができました。
 続いて、同時中枢テロの現場「グラウンド・ゼロ」へ。世界貿易センターの敷地脇にある「9・11トリビュートセンター」では、遺族らでつくる運営団体の家族会会長のリー・イエルピさんと面会。消防士だった息子さんをテロで亡くしているイエルピさんの「良い明日をつくるのは君たちだ」との言葉に考えさせられた様子でした。取材では日本政府の外交政策をどう考えるかなど突っ込んだ質問を英語でしていました。
 グラウンド・ゼロの地下に展示スペースがある「9・11記念博物館」に徒歩で移動します。破壊された跡やほこりがかぶったままのエスカレーター、全身をやけどしたものの生還した被害者の写真、大破した消防車両…。「すさまじい被害をリアルに感じる」(女子生徒)展示を見ました。
 次の取材地点は、タイムズスクエアです。事前にバス社内であった説明では、自分で安全確保をきつーく言われました。「すりに注意」「CDを配っている怪しいミュージシャンに注意。お金を要求してくる」「キャラクターの着ぐるみに写真撮らないかと言われても、お金を取られるので」…。実際に雑踏に立って「世界の中心のニューヨークのど真ん中」の雰囲気を肌で感じました。「テレビで見たまま、そのまま」「建物は古風なのにビル壁の看板が電光の広告ですごかった」という感想が集まりました。
 その後は、メトロポリタン美術館に入場。フェルメール、ゴッホ、ゴーギャン、ショッピングも。短い時間でそれぞれに楽しみました。夜はロックフェラーセンターの展望台「トップオブザロック」でニューヨークの夜景を満喫。写真を載せましたが、生徒たちの「ジャンプ合戦」もあり、注目を集めていましたよ。
 とっても忙しかったけれども中身の濃い1日でした。


△マンハッタン島最南端のバッテリーパークで記念撮影。後ろに自由の女神が見えますか?

△9・11トリビュートセンターでは、家族会のリー・イエルピさんに取材しました

△ニューヨーク、いや世界の中心点のタイムズスクエアも訪ねました

△メトロポリタン美術館でフェルメールの名画を鑑賞。ガイドさん(左)の話が面白かった

△実物の地雷の展示コーナーで対人地雷問題を考えた

△ロックフェラーセンター展望台のトップ・オブ・ザ・ロック。ジャンプした瞬間を記録!

△女子も負けじとジャンプ! どちらも弾けてます

感想を紹介します。


◇中学生
★滝沢颯(信大附属長野2年・長野市)
 特に印象に残ったのは、9・11トリビュートセンターだ。壁一面に飾られた9・11で亡くなられた方の写真を見てとても悲しく思った。家族会長のリー・イエルピさんに質問をして、世界平和を実現するには、全ての国が平和の重要性を理解しないといけないと分かった。とても考えさせられる1日だった。

★工藤茉紗美(長野日大3年・長野市)
 一番印象に残ったのは9・11についてです。正直、くわしく知らなすぎたということもあり、被害の大きさや影響に圧倒され、まるで戦争があった時のようだと思いました。とても悲しくなり鳥肌が立ちました。リーさんのお話で「このことを未来に伝えていくべき」とおっしゃっていましたが、その通りだと思います。もっとくわしく知りたいと思うこともできました。

★宮入栞(長野日大3年・長野市)
 9・11記念博物館は建物が新しく奇麗で、とにかく広かったです。展示物の一つにパッチワークがありました。そのパッチワークは、9・11で亡くなられた一人一人の顔写真が印刷された布で作られていました。私がきょう一番衝撃を受けたのは、そこに救助犬のラブラドールの写真があったことです。自分自身、犬に弱いから、というのもあるのですが…。いろいろ考えさせられました。

★南河凜(依田窪南部2年・長和町)
 きょうはとても濃密な時間を過ごすことができました。中国の方にインタビューすることもでき、良かったです。夜景は本当にきれいで感動しました。買い物をする際、お金を出すのに時間がかかっても笑顔で応対してくれて、アメリカの方は優しいなと思いました。

★桜井美緒(才教学園3年・松本市)
 時差ぼけも良くなり、非常に楽しい1日となりました。NY中を回り有名な建物なども見物させていただきました。どれも日本にはないスケールとデザインで感動しました。その中でも一番衝撃的だったのは夜景でした。えも言われぬ美しさに息をのみました。あの光景はいつまでも覚えていると思います。

★水口竜吉(梓川3年・松本市)
 9・11トリビュートセンターに行き、消防士の息子さんを亡くしたイエルピさんという方のお話を聞いた。イエルピさんの平和についての考えを聞いた僕はとても感動した。

★米川沙彩(丘3年・塩尻市)
 とにかく食事のボリュームがすごかったです。また、バッテリーパークでの自由の女神遠望や9・11記念博物館、メトロポリタン美術館…。たくさん新しいことを経験できました。夜景鑑賞では、日本では見られないくらいのキラ×2とした街並みや大きいビルも見れて最高でした。あすは長距離移動…。頑張ります!

★登里祥伍(開田3年・木曽町)
 9・11トリビュートセンターで、リー・イエルピさんのお話をお聞きした時、リーさんの広い考え方にとても驚きました。リーさんは二度とこういったことを起こさないようにするためには「教育」が必要だとおっしゃいました。そしてそれをできるようにするのは自分たちです。リーさんのおっしゃっていた〝You are tomorrow people〟の意味をもう一度しっかり考えたいです。

★山村未悠(長峰3年・茅野市)
 時差ぼけも治って来ました。9・11ではたくさん知らないことを聞けました。そして、花店を取材しました。オーナーさんはやさしく、いろいろなことを話してくれました。自分で質問できて、それが少しでも伝わったのでうれしかったです。タイムズスクエアは思ってたより人が多かったです。Top of the Rockの夜景は本当にきれいでした。

★小沢梨々香(豊丘1年・豊丘村)
 きょうWTC跡地に行ってきました。こんなにもひどいものだと思っていなかったので胸がいっぱいになりました。遺族のリーさんのお話はとても勉強になりました。メトロポリタン美術館では、モネやゴッホの絵が見られてよかったです。マンハッタンの夜景は一つ一つが星のようできれいでした。英語がまだまだで、うまく取材できていないのでがんばりたいと思います。


◇高校生
★市ノ瀬椋(飯山2年・飯山市)
 アメリカの象徴である自由の女神やタイムズスクエアに行けたことにとても興奮しました。9・11トリビュートセンターや9・11記念博物館でアメリカで起きた悲しい過去について、一から学ぶことができてとても勉強になりました。

★青木文奈(屋代2年・長野市)
 きょうはとにかく楽しかった!! 自由の女神を見たり、タイムズスクエアのところで写真を撮ったりと、NYを満喫できました。また、9・11の施設ではとても貴重なお話を聞くことができ、思わずうるっとくる場面もありました。しかし、質問ができなかったので勇気を出して、Tomorrow better!!

★清水千花(上田2年・青木村)
 自由の女神遠望は大きな川の対岸からだったのでとても小さく見えました。カメラのズーム機能を駆使しても小さい。一番楽しみだったメトロポリタン美術館は、有名な作品がたくさんあって期待以上でした。夢中になってお土産を満足に選べなかったほどです。水平線まで光りがある夜景に圧倒されました!

★井出七夕(蓼科2年・東御市)
 9・11記念博物館では、実際に熱で溶けてしまったエスカレーターや柱を見ることができ、その悲惨さを感じました。タイムズスクエアやセントラルパークなどでキャラクターの着ぐるみを着た人や路上ライブを開催しているのを見て、「なんて楽しい都市なんだ!」と思いました。トップ・オブ・ザ・ロックでは、日本では味わうことのできないきれいな夜景を見れて感動しました。

★吉沢華蓮(岩村田2年・小諸市)
 「It’s OK」と言われた時の安堵といったら言葉では言い表せませんよ。質問しながら口が乾くのが分かって、パニックになりそうでしたが、きょう、記念すべき初の取材ができました。セントラルパークでの許された5分間をフルに使って、ひと安心です。ずっとずっといろんなことが不安で、川尻さん(同行した在米の日本人ジャーナリスト)に相談に乗ってもらった夕食で思わず泣いてしまいました。「なぜ自分はこんなに弱いのか」、この旅で再確認しました。川尻さんは、私の背中をなでていってくださいました。「大丈夫、やればできる。楽しいことばかりじゃないけど、必ずうまく行くから」と。この旅行一番の自分への土産になりました。明日をもっといい1日へ、エイエイオー!

★牛丸瑛理香(松本秀峰中等教育学校4年・松本市)
 きょうは9・11に関連する施設を回り、壁全体に貼られた犠牲者の顔写真には特に圧倒されました。また、リーさんがお話の中で「憎しみの連鎖を止めるためには他者を理解できるような教育が大切である」と強調されていたことが印象に残りました。事件の遺族でるリーさんの気持ちは痛いほど伝わり、私は「自分も相手も正しい」と思い、いろいろなことを受け入れられる人になりたいと思いました。

★浅輪優樹(松本深志2年・松本市)
 僕は芸術というものにあまり関心がありませんでしたが、メトロポリタン美術館はとても興味深かったです。美術の資料集に載っているほど有名な作品を生で見ることができ、感激しました。中学校のときに覚えさせられた作者や作品名、時代背景。3年経ったきょう、それらがとても役に立ちました。〝学び〟の喜びを感じました。Top of the Rockから眺めた夜景、最高!

★細田柊登(伊那北2年・南箕輪村)
 バッテリーパークのトイレの個室で1人の黒人が暮らしていた。とっても驚いたし、怖かった。NYは臭いか香りが強すぎるかのどちらかで、気持ちが悪くなる。イエルピさんの若い世代が平等に教育を受けることで、明るい未来がつくれるという考えには強く共感した。(共同通信ニューヨーク支局の)船津支局長がかっこ良すぎてファンになった。

★市岡恵梨(飯田風越2年・松川町)
 9・11記念博物館を訪れたり、リーさんのお話を聞いたりして、未来(明日)を良くするのも悪くするのも私たち若者次第であるとあらためて感じました。WTCの溶けて変形した柱や壁の悲惨な状態を見て、原爆ドームを思い出し、やはりどちらも後に伝えていく「教育」が不可欠なんだと学びました。

★塚田奈那(飯田2年・平谷村)
 きょうメトロポリタン美術館で楽器ゾーンに行ったところ、ちょうどギター展覧会がやっていたとてもラッキーでした。そしてなんと言っても「Top of the Rock」は名前からロックの頂点だと勝手に考えて楽しんでいたので、お土産も買えて大満足でした。ギター班、軽音班におみやげ(話)もできるのでよかったです。明日もがんばります!

7/30 同行記者からのメッセージ

 アメリカ滞在3日目、中高生記者たちはニューヨークからワシントンへ移動しました。
 朝食後には大半の人が希望し、ニューヨークのホテルに近い「ドラッグストア」に徒歩で買い物に行きました。ちょうど日本のコンビニエンスストアみたいな所です。男子はニューヨーカーたちが日常に食べている食品など、女子はマニキュアといった化粧品類などを買いました。
 その後、マンハッタンの中心部をバスで遊覧しながら、きょうメーンとなる大リーグ、メッツ対フィリーズの試合を見にメッツ本拠地の「シティフィールド」へ。ニューヨークにはメッツとヤンキースの2チームがありますが、メッツのお客さんは家族連れが多く、ゆったりと楽しむ人が多いそうです。三塁側でレフトを真横に見る位置のスタンドで観戦。空が晴れると夏の暑さがじわっと来ましたが、野球のプレーやメッツファンの応援にも圧倒されました。日程の都合で途中で退出した時は4対2でしたが、その後、メッツは11点も取ったことが移動中に分かり、全員が歓声を上げました。半日で立派なメッツファンが誕生しました。
 バスは5時間余りかけてワシントンへ。車内ではこれまでの取材活動の結果を1人ずつ話す中間発表会もありました。順調に進んでいる人もいない人もいる様子ですが、ワシントンでの後半の活動に向けて、がんばりたいという意見が相次ぎました。
 シティフィールドでの昼食、ワシントンへの途中のドライブインでの夕食はともに、1人ずつがお店で自分の好きなメニューを注文することにもチャレンジ。店員さんはほとんど早口で、アメリカ人との対応と変わりません。ヒアリングは苦労しましたが、なんとかなるものです。
 午後9時半ごろにワシントン近郊のジョージタウンのホテルに着きました。ホテルのスタッフにすぐに質問する中高生記者もいました。旅の後半に向けてやる気十分です。


△メッツvsフィリーズ戦をスタンドから観戦。本物の大リーグが目の前に(中高生たちは左側)

△やってきましたシティフィールド。昼食は中高生記者それぞれが売店で購入しました

△大リーグの試合を観戦した後にスタジアム前で全員で記念撮影

△ニューヨークからワシントンへはバスで移動。車内では取材活動の「中間発表」を1人ずつしました

△発表会後に立ち寄ったドライブインでは再び自分で注文。互いの品を交換するグループも

△夜にワシントン近郊のホテルに到着。アフリカ出身のスタッフに熱心に取材する男子(右から2人目)

感想を紹介します。


◇中学生
★滝沢颯(信大附属長野2年・長野市)
 きょうのメーンはやはり、野球観戦だ。とても大きな球場で、応援もすごくて驚いた。そしてメッツが3ランホームランを決めた時の大歓声は本当にすばらしかった。自分も生のホームランを見られて感動した。アメリカの文化を肌で感じた1日だった。

★工藤茉紗美(長野日大3年・長野市)
 野球観戦は初めてでした。球場の臨場感や音楽、ふんいきすべてが新鮮すぎて、一番、アメリカだなと感じた時間でした。アメリカの野球を見て、日本のものも見て比べてみたいと思いました。

★宮入栞(長野日大3年・長野市)
 メッツvsフィリーズの野球観戦に行きました。スタジアムの中に入り、エスカレーターを上がり、フィールドを見たら野球をあまり知らない私でも興奮してしまいました。日本とは違う所だらけで感動しました。会場全体で盛り上がる時がとっても楽しかったです!!

★南河凜(依田窪南部2年・長和町)
 きょうは朝ドラッグストアに行きました。日本にも売っている物がすごく安く売っていました。インタビューしようと思っていたけれど、話しかけることができず、少し悔いが残りました。明日からはどんどん話しかけたいと思います。

★桜井美緒(才教学園3年・松本市)
 きょうは初めて生で見る野球に燃えました!! 大勢のファンの方々の〝熱〟と太陽からの〝熱〟で倒れそうになりました。けれども、帽子を買い本物のファンのように最後は応援していました(笑)。NY最終日に非常に楽しい体験をさせていただき、うれしかったです。

★水口竜吉(梓川3年・松本市)
 メジャーリーグでメッツvsフィリーズを観戦した。野球の試合を生で見たのが初めてなので、とても興奮した。アメリカの小学生とも楽しくコミュニケーションをとれた。

★米川沙彩(丘3年・塩尻市)
 きょうはニューヨーク最後の日でした。午前中は車窓からの風景を楽しみました。また、野球観戦ではサポーターの盛り上がりがすごくて、すごくその雰囲気にのまれてしまいました。お昼や夕食は自分で注文するのは緊張したけれど、英語が通じて良かったです!! 明日からはいよいよワシントンの取材です! 頑張ります!!

★登里祥伍(開田3年・木曽町)
 メッツvsフィリーズの試合がとても楽しかった。試合そのものもよかったけれど、大歓声など会場の盛り上がりが特によかった。ニューヨーク最終日を十分に楽しむことができた。絶対にまた来るぞ!

★山村未悠(長峰3年・茅野市)
 きょうの午前中のニューヨーク市内の遊覧がすごく楽しかったです。たくさんきれいな写真が撮れたのでよかったです。野球観戦ではすごく暑かったけれど、面白かったです。盛り上がり方もすごくて、ホームランも見れたので良かったです。夕飯を食べた所もきれいで、自分で注文するのは少し怖かったけれど、通じたので、少しずつだけど英語に慣れてきた気がします。

★小沢梨々香(豊丘1年・豊丘村)
 最後のニューヨークでした。ニューヨークはとっても楽しい街でした。野球観戦では日本と違うところがいっぱいあって、ひと味違った野球が楽しめました。5時間の移動は大変でした。よわずに行けて良かったです。英語がまだまだです。現地の通訳さんや先生方に手伝っていただいています。おみやげえらびに困っています。


◇高校生
★市ノ瀬椋(飯山2年・飯山市)
 小岩井先生のおかげもあり、さまざまな人への取材を挑戦できました。ちゃんとした英文も教えてもらいとても助かりました。

★青木文奈(屋代2年・長野市)
 憧れの大リーグ観戦!! すごく興奮しました! 日本のプロ野球とは応援の雰囲気が全く異なっていて、ついMetsのグッズを買ってしましました(笑)。最初は単語や同じ言葉ばかり繰り返し使ってしまい、お買い物だけで手に汗をかきそうでしたが、なんとか少しずつ慣れてきた感じです。コンビニにも行くことができ、アメリカでのいい思い出がまた一つ増えました。

★清水千花(上田2年・青木村)
 ニューヨーク市内遊覧では服などのブランド店を車窓から見ました。女の子たちは楽しそうでしたが、私はあんまり詳しくないのでシャッターチャンスをほとんど逃してしまいました。でも、H&Mが近い所に3店もあって驚きました。ホテルでアイロンを使ってみましたが、すべらないし、水もれするし大変でした。

★井出七夕(蓼科2年・東御市)
 きょうはシティフィールドでのメッツvsフィリーズの試合を観戦しました。日本の野球の試合とは違って観客の熱気であふれていました。得点が入った時は私も叫んで喜んでしまいました。あすからワシントンDCの取材になるので切り替えてバンバン質問していきたいです。

★吉沢華蓮(岩村田2年・小諸市)
 「私も周りもそう、自分をもっててまね事や流行を追ったりしないの」。私のつたない英語でもなんとか聞き取れました。口は渇き、汗はダラダラ、ファッションのことを聞いてる本人がそんなカッコなの(笑)と言われてしまうような姿でしたが、先生に手伝ってもらいながら、4人も取材することができました。ほんとに感謝です。昨日は、この世の終わりのような顔をしていましたが、きょうは大事な一歩をふみだしたと思います。そして明日はD.C.!! ガールスカウトの人たちは私にとって、最高の取材対象(ターゲット)です!(ww) 昨日よりも良く、きょうよりも明日を良く。行くぞ!エイエイオー!!!

★牛丸瑛理香(松本秀峰中等教育学校4年・松本市)
 きょうは大リーグを観戦しました。スクリーンの「クラウドメーター」(応援の音の大きさを測る)に向かって歓声を上げたり、ホームランが出たときに、リンゴの風船が上がったりととても盛り上がりました。食事はホットドッグとファウンテンソーダを注文しました。2品とも値段が高かったのですが、ソーダは炭酸が抜けていて、甘ったるかったです。最後まで観戦はできませんでしたが、応援していたメッツが大勝したので良かったです。

★浅輪優樹(松本深志2年・松本市)
 人生初の野球観戦がメジャーリーグとなりました! ホットドッグを片手にスタジアムの雰囲気を感じながら応援できました。ホームランの場面も見ることができたのがうれしかったです。魚好きの僕は、夕食にYellowtail tuna(キハダ)のハンバーガーが食べられてとても良かったです。味は塩、コショウの効いたステーキの肉を魚に変えたバージョンでした。

★細田柊登(伊那北2年・南箕輪村)
 大リーグ観戦をした。ホームのメッツの選手がホームランを打ったときに、アメリカ人のメッツファンと握手ができてうれしかった。アメリカの食事に飽きてきた。ラーメンが食べたい。みそ汁が飲みたい。でもまだ帰りたくはない。

★市岡恵梨(飯田風越2年・松川町)
 大リーグ観戦は、めちゃくちゃ暑かったけど、初野球観戦ですごく楽しかったです。メッツファンの熱い応援に私たちものって盛り上げました。本当に、野球はポピュラーなスポーツじゃんだと分かりました! 後から聞いたことによると、断トツでメッツの勝利だったそうなので良かったです。ホームランも見ることができました!!

★塚田奈那(飯田2年・平谷村)
 きょうはなんといっても、メジャーリーグを生で見ることができたのがうれしかったです。メッツのファンの方がはじめたウェーブを私たちもやったら、〝Good!!〟って言ってくれて、なんだかテンションが上がりました。ドライブインでは話しかけてくれる人もいて優しいと思いました。明日もがんばります。

7/31 同行記者からのメッセージ

 ワシントン2日目。本格的な取材を3件し、その後は、同世代のアメリカの女の子たちとの交流と、人気のスーパーで買い物をして、アメリカの日常生活に触れるという対称的な内容でした。みんな慣れてきたようすで、昼食の日本食でさらにパワーアップし、元気よく活動しました。体験した内容がいっぱいありすぎて、すぐに書ききれません。詳細版はまた更新します!!


△連邦議会のエドワード下院議員に取材した後に握手。気さくな女性でした!

△きょうの取材をスタート。日系2世のテリー・シマさん(右から2人目)、マリー・ムラカミさんの話を聞きました

△お昼は日本食レストラン。多くのテーブルから「おいしい」との声が上がりました

△共同通信ワシントン支局を見学。プロのニュース記事作りに迫りました

△ガールスカウトとの交流会で水風船のレクリエーション。いくつ風船が割れたでしょうか?

△交流会会場は、あるメンバーの家です。約50人の人が一緒に楽しめる広さにびっくり

△夜はホテル近くのスーパーへ。お土産がいっぱい買えました

感想を紹介します。


◇中学生
★滝沢颯(信大附属長野2年・長野市)
 念願の日本食を昼食に食べた。久しぶりに、慣れたあの味を口にして、とても落ち着いた。日本の良さに触れることができた。ガールスカウトの交流会ではあまり積極的になれなかったが、アメリカの雰囲気や文化を感じました。

★工藤茉紗美(長野日大3年・長野市)
 とても充実していた1日でした。日系人の方のお話を聞いて、アメリカの戦争時代について聞くことができました。リンカーンメモリアルでは、リンカーン像が間近に見れて感動しました。ガールスカウトとの交流会では、同じ年の子があまりにも大人っぽすぎて少しついていけないところがありました。とてもOPENでお互いの生活や気になることを知ることができてよかったです。

★宮入栞(長野日大3年・長野市)
 きょうは、リンカーンメモリアルで、キング牧師が演説した場所に立ってきました。そしてそこで思わず言いたくなってしまったので、〝I have a dream!〟と言ってきました。満足です!! また、夜のスーパーマーケットでは、日本には無い珍しい物もあり、たくさんお土産が買えたので良かったです。

★南河凜(依田窪南部2年・長和町)
 きょうは、5人に取材ができて良かったです。「日本についてどう思うか?」などと質問すると、「食文化が気になる」と全員が答えてくれました。アメリカ人だと思って話しかけた人が、アイルランド人で驚きました。ガールスカウトの人は、明るくて面白くてすっごく楽しい時間を過ごすことができました。

★桜井美緒(才教学園3年・松本市)
 私にとって初めてのワシントンD.C.の観光を経験した日でした。映画、ニュースや写真でしか見たことがない建物を見ることができて大興奮しました。また、ガールスカウトとの交流も非常に楽しかったです。久しぶりに同年代の子と英語での会話をしたことは勉強にもなりました。

★水口竜吉(梓川3年・松本市)
 テリー・シマ氏とマリー・ムラカミ氏との会談があった。質問コーナーで質問ができなかったが、急いで質問した。2人とも真剣に答えてくれた。ガールスカウトでは、僕のダンスを見せることができた。アメリカの地で踊れ、とてもうれしかった。

★米川沙彩(丘3年・塩尻市)
 マリー・ムラカミさんとテリー・シマさんの話は、今の私たちには想像もできないようなことばかりで、でも良い経験ができました。リンカーン像は予想より数十倍も大きかったです。ガールスカウトでは、緊張したけれど通訳なしでもたくさん会話ができて自信がつきました。水風船も楽しかったです。

★登里祥伍(開田3年・木曽町)
 ホワイトハウス前、ガールスカウトとの交流会場などいろいろな時、場所で取材ができたのでよかった。ただし、英語が話せないことや聞き取れないことが多く悔しかった。また、昼食が久しぶりの和食で、とてもおいしかった。特にみそ汁やお茶がおいしかったです。

★山村未悠(長峰3年・茅野市)
 朝のエドワード下院議員さんとの面会、テリー・シマ氏、マリー・ムラカミ氏との会談では、いろいろなことが聞けてよかったです。共同通信ワシントン支局では、質問できて、くわしく話が聞けたのですごく良かったです。ガールスカウトの人たちとの交流会では、ゲームをしたり、一緒におりがみを折ったりして、楽しい時間を過ごすことができました。Tシャツに名前を書いてくれたのですごく良い記念になりました。

★小沢梨々香(豊丘1年・豊丘村)
 エドワード下院議員と面会したり、テリー・シマさん、マリー・ムラカミさんと会談したのですが、直接質問するチャンスをのがしてしまって残念でした。ガールスカウト交流会では、どう英語にしていいか分からず、質問できても答えの英語が分からないので困ってしまいました。でも、さまざまな交流をして仲良くなれたのでよかったです。


◇高校生
★市ノ瀬椋(飯山2年・飯山市)
 きょうは、さまざまな方に助けられ、たくさん取材できました。あしたはきょうよりもたくさん取材していきたいです。

★青木文奈(屋代2年・長野市)
 本当に実りの多い1日でした。わたしは英語で話すとなると間違いが怖くなって全然コミュニケーションがとれなくなってしまうので、きょうまでほとんど質問できずにいました。しかし、テリー・シマさんたちやホワイトハウスの前で反核運動を続けるピシオットさんにインタビューをして、自分が欲していた情報を得ることができ、本当に良かったです。あと、ガールスカウトの子たち、かわいくてスタイル良すぎでした!!

★清水千花(上田2年・青木村)
 国会議事堂に入ったり、下院議員と面会するなど、普通の旅行ではできない体験をさせていただきました。特に、テリー・シマ氏とマリー・ムラカミ氏の日系2世の方のお話は、日本にいたら絶対に知ることができないものでした。ガールスカウトとの交流も楽しかったです。

★井出七夕(蓼科2年・東御市)
 リンカーン記念館へ行きました。リンカーン像が思っていたより大きくて驚きました。リンカーン像の左右で表情、体の動きが違うという大発見もできて良かったです。そしてガールスカウトでは、本場のアメリカの女の子たちと水風船やバドミントンで遊べてとても楽しかったです。最後のお別れはとても寂しかったです。

★吉沢華蓮(岩村田2年・小諸市)
 伝わった。と確かな手応えを感じました。ガールスカウトの皆との交流で、やっと私は記者になれたかなと思います。自分の今の気持ちは…〝Great!!〟です。もちろん、文章が伝わらず、ジェスチャーや似たような単語を見せなきゃいけない時もありました。でも、ようやく、自分の殻をやぶけました。通訳や先生の手を借りたくないとは思っていて、同世代なのに1人で話せないのは恥ずかしいとも思ったからです。1対4、5人で話した場面もあります。10人に聞けました。「話せない」じゃなくて「話してみる」が大事! 明日もエイエイオー!

★牛丸瑛理香(松本秀峰中等教育学校4年・松本市)
 日系2世のマリー・ムラカミさんとテリー・シマさんの話を聞きました。日系人は第2次世界大戦中に敵国の国民だとみなされ、特別な収容所に入れられたり、日系人だけで編成される特別な部隊があったりと差別を受けたそうです。私はそのような歴史を今までほとんど知りませんでした。そのような差別を繰り返さないためには、私たちのような若い世代が歴史から学ぶことが大切だと思います。だから、帰国後に友人とそんな話ができたらいいと思います。

★浅輪優樹(松本深志2年・松本市)
 昼食で行ったすし店、ガールスカウト、スーパーマーケットなどでアメリカの魚食文化についてたくさん知ることができました。いい記事が書けそうです。昼食に久しぶりに白米、みそ汁、天ぷらを食べることができました。やっぱり日本食はうまい! ハンバーガー、ポテト、ホットドック…。正直飽きました。ワシントンDCにて「初スタバ」を経験できました。なんかカッコ良くないですか?(笑)

★細田柊登(伊那北2年・南箕輪村)
 ワシントンD.C.の方が緑が多いし、空気もきれいで、自分に合っていると思った。昼は日本食で久しぶりにみそ汁やしょうゆをいただけて、感動だった。やっぱり、日本食はおいしいな。交流の記念Tシャツにガールスカウトのみんなや記者のみんながサインをしてくれて、最高の思い出になった。

★市岡恵梨(飯田風越2年・松川町)
 お昼のTONO SUSHIで食べたとき、ワシントンの日本大使館の方々とお話ができたのがとても良い経験になりました。支局長や大使館の方ともっとお話がしたかったです! ガールスカウトとの交流では、日本についてどう思っているか分かったし、同年代だからこそのアメリカの今を聞くことができて、新しい発見があったし、楽しい時間を過ごすことができました。取材最終日の明日はまたほかの人の意見をきけるとよいです。

★塚田奈那(飯田2年・平谷村)
 印象に残ったことが二つあります。一つ目はホワイトハウスで反原発を訴えつづけているピシオットさんと話せて質問できたのがうれしかったです。良い記事が書けそうなので良かったです。二つ目は、ガールスカウトの人と仲良くできたことです。Kateといろいろ話して、水引きで作ったとんぼをプレゼントしたら、着けてくれました。たくさんサインも書いてもらえたのでうれしかったです。

8/1 同行記者からのメッセージ

 きょうは取材最終日。中高生たちは取材に慣れてきた様子でいろいろな人にばんばん質問しました。アジアとの交流を進めるマンスフィールド財団、世界中の報道や新聞の歴史を展示しているニュージアム。航空宇宙博物館では、広島に原爆を投下したエノラ・ゲイ、スペースシャトルの実物を見学しました。夕食はホテルで。東日本大震災の「トモダチ作戦」に参加した米海兵隊の中佐がゲストとして来てくれました。
 最後に中高生が1人ずつ、今回の派遣の感想を言いました。活動を通じて自信が付いたことが分かりました。あすはワシントンから成田の全日空便で帰国します!


△日米交流も進めるシンクタンク、マンスフィールド財団の理事長さん(左)に取材しました

△ニュージアムで4Dの映像を見る前にパチリ。内容は迫力がありました

△エノラ・ゲイの近くにあった日本の水上機Seiranの前で。漢字では晴嵐と書くようです

△夕食懇談会には海兵隊中佐(左)も参加。中高生たちの質問攻めに快く応じてくれました

感想を紹介します。


◇中学生
★滝沢颯(信大附属長野2年・長野市)
 ぼくは、なりすましやその他噓をついて取材する「潜入取材」や機密情報の「告発」の可否について3人の方に取材をさせていただいた。その中で、スノーデン氏についても取材した。すると、2人の方は告発に賛成でしたが、1人の方は反対でした。それぞれの理由を聞き、物事の両面性が見えました。この5日間の取材で本当にさまざまなことを学べました。

★工藤茉紗美(長野日大3年・長野市)
 Newseumに行きました。真珠湾攻撃、広島・長崎の原爆投下、さらにケネディ暗殺などの昔の有名な出来事がすべて新聞で残っており、読むことができました。記事の大きさや見出しなど他のと比べると、とても特徴があり、事件の大きさを理解することができました。「新聞から学ぶ」。これを実感できたと思います。

★宮入栞(長野日大3年・長野市)
 きょう一番楽しかったことは、航空宇宙博物館です。あらかじめ下調べをしたときに写真を見たのですが、実際は本当にものすごい数の飛行機が展示されていて、それも本物だったので感動しました。また、きょうは取材と観光の最終日でした。帰りたくないです!

★南河凜(依田窪南部2年・長和町)
 私はきょう、音楽に関する質問をしました。お年寄り、子ども、白人さん、黒人さんに話を聞くことができました。一人一人音楽に対する気持ちが違っていて、とても面白かったです。最終日でしたが、たくさん質問をすることができて良かったです。

★桜井美緒(才教学園3年・松本市)
 スミソニアンが一番印象に残りました。エノラ・ゲイなど、歴史に残るような飛行機を見て、本当に感動しました。また、アメリカ人のフレンドリーさも感じました。私が「ブラックバード」の写真を撮っていた時、アメリカ人に「写真を撮ろうか?」と声をかけられました。たまたま私が写真を撮ってほしそうな顔をしていたらしく、親切にしてくれました。

★水口竜吉(梓川3年・松本市)
 昼食の時にご一緒した、コニシさんというNGO団体の方に取材しました。僕は、「原爆を日本に落としたこと」について質問しました。彼は「原爆を落としたから戦争が終わった」とは言いませんでした。それにとても驚きました。

★米川沙彩(丘3年・塩尻市)
 きょうは取材最終日でした。航空宇宙博物館ではゼロ戦やエノラ・ゲイを見ました。初めて生で見て、こんな小さい飛行機が大きな被害を及ぼすんだ、と思った。また、シミュレーターで、美緒と遊びました。3Dの迫力はやはりすごいなと思いました。本当に1週間、あっという間だったけれど、良い経験ができました。ありがとうございました。

★登里祥伍(開田3年・木曽町)
 航空宇宙博物館別館では、発明されたころの飛行機からスペースシャトルまで時代を超えて多くの飛行機などを見ることができた。特に広島に原爆を投下したエノラ・ゲイを見ることができ、そこでは一段上に展示されていたりとアメリカの大衆的な意見の一部を視角で感じることができたのが良かった。日本人として、日本の歴史もしっかり学び直していきたいと思った。

★山村未悠(長峰3年・茅野市)
 最終日なのでちゃんと取材しなきゃ、と思っていました。航空宇宙博物館では、たくさんの取材をすることができました。博物館とは関係のないことを質問したのに、皆さん優しく答えてくれて、すごくうれしかったです。自分で英語を話すのは、全然うまくならなかったけれど、少しだけ聞き取れるようになった気がするので良かったです。

★小沢梨々香(豊丘1年・豊丘村)
 きょう一番印象にのこっているのは、エノラ・ゲイのことについて、エリックさんからお話をうかがえたことです。エリックさんは、航空宇宙博物館のガイドさんで、ほかに取材した方々に比べて、原爆やエノラ・ゲイ、日本のことについてよくご存じでした。放射能の被害が長く続くことについて「70年前はよく分からなかった」と話してくれました。


◇高校生
★市ノ瀬椋(飯山2年・飯山市)
 マンスフィールド財団でアメリカの少しダークサイドな部分を聞けて、勉強になりました。きょうも含めたくさんの方々に支えられ取材することができました。本当にありがとうございました。

★青木文奈(屋代2年・長野市)
 エノラ・ゲイを見て、実際に見に来ている方々やガイドをしていらっしゃるエリックさんにインタビューしたことで新しい発見ができました。わたしは英語の質問をするとなると、頭の中が真っ白になってしまい、それが怖くて無意識のうちに自分の力で会話をすることがから逃げていました。しかし、ほんの少し踏み出すことで新しい世界が開けるのだとアメリカにいるうちに気付くことができました。これからの自信、意欲につなげることができそうです。

★清水千花(上田2年・青木村)
 一番印象に残っているのは航空宇宙博物館です。大きな建物、大胆で斬新な展示、これで入場料無料はすごいなあと思いました。ニューヨークのメトロポリタン美術館も展示が斬新で海外の美術館などの工夫を日本ももっと見習えばいいのに、と思いました。最近はそういう例も増えてきましたけど。

★井出七夕(蓼科2年・東御市)
 航空宇宙博物館別館で、学校の資料集に載っているB-29を実際に見られて、鳥肌が立ちました。しかし、本館にある日本のゼロ戦を見ることができずとても残念でした。途中で米国人男性2人に質問し、仲良くなれてとても楽しいひとときでした。日本へ帰ったら、今回の経験をたくさんの人に伝えられたらいいなと思いました。

★吉沢華蓮(岩村田2年・小諸市)
 「あなたの英語、とっても聞き取りやすいのよ」って言われました。とにかく周りの発音を真似して、聞き取りやすさを追求しました。あすはもう飛行機だと思うと、ホッとするようなさみしいような変な気分です。アメリカは自由の国でした。明るい人も多いし、「写真撮ってもいい?」と申し訳なさそうにすると、「気にしないで! もちろんよ!」。初対面の人に対して、写真を撮ること許すのは意外とやだと思うんですね。でも、笑顔でOK!といえる欧米人、とってもかっこいいと思います。私は今回の旅で大きくすすみました。そう信じていきます。明日からもエイエイオー!

★牛丸瑛理香(松本秀峰中等教育学校4年・松本市)
 昼食のときに、ゲストとして祖父が日本人である日系人のコニシさんが来てくださいました。コニシさんはNYの方なので、9・11後の街の変化の様子も聞けました。事件前は、NYは混雑していて、忙しく、人間関係も希薄だったのですが、事件後は人々の一体感が高まったそうです。このようなお話は教科書ではわからないので、生の声が聞けてよかったです。また、わかりやすく英語を話してくださり、ほぼ理解できたので自信になりました。

★浅輪優樹(松本深志2年・松本市)
 時間の都合上、国立自然史博物館に行けなかったのがとても残念でした。個人的にすごく楽しみにしていました…。また、アメリカに来いということですかね(笑)。取材最後の日だったので、19人の学生記者ともたくさん話せました。これからも出会えた仲間とのつながりを大切にしていきたいです。

★細田柊登(伊那北2年・南箕輪村)
 4人のアメリカ在住日本人に、アメリカで受けた差別について質問した。そのうち3人は並んでいるところを割り込みされるなどの経験を持たれてていたが、共同通信ワシントン支局で働く木下さんは「ワシントンにはさまざまな人種の方がいて、皆さん優秀だ。差別は一度も受けたことがない」と話していた。アメリカの首都のすばらしい一面を発見できた。

★市岡恵梨(飯田風越2年・松川町)
 マンスフィールド財団の方々との会談があり、とても興味深い日米関連のお話を取材することができました。マンスフィールドさんの意外な過去や、この財団は人的支援に力を入れて、さまざまな場所で活動していること、日本と隣国とのこれからを話していただき、記事にできそうだと思います。アメリカでの5日間はとっても短く感じましたが忘れることのない貴重な経験になりました。

★塚田奈那(飯田2年・平谷村)
 私のメーンテーマ「エノラ・ゲイ」についての取材をすることができました。積極的に質問できたことがうれしかったです。取材させていただいた方々は、それぞれ興味深い話をしてくださったので良い記事が書けそうです。

8/2〜3(ワシントン〜成田〜信州) 同行記者からのメッセージ

 いよいよアメリカ滞在最終日。ホテルの朝食会場に集まってきた生徒たち。少し眠そうな子もいます。聞くと、半数以上がとある部屋に集まって、夜通しおしゃべりをしていたそうです。若いって素晴らしいです。
 3泊したホテルをバスで出発、ワシントン・ダレス空港へ。今回の旅で「最も厳しい」とみられた出国審査を受けました。1人ずつ靴を脱いで、円筒形の金属探査装置の中で両腕を上げます。担当するスタッフはみんな強面でしたが、全員が無事に通過。空港内のターミナルを結ぶ列車内では搭乗する全日空01便の機長さんとばったり会い、「よろしくお願いします!」と伝えました。搭乗までの時間は免税店でショッピングです。思い思いにお土産を買いました。フライトは14時間の予定。実際はやや短くなりましたが、長くて長くて疲れました。日付と時差の関係で2日午後0時過ぎ(アメリカ東部時間)に離陸、成田空港着は3日午後3時ごろ。機内では睡眠、おしゃべり、映画、ゲームなどをして過ごす中、「数学を勉強していた」という生徒もいました。
 帰国後は入国審査を終え、成田エキスプレスで東京都内へ。「看板が日本語だ!」「英語であいさつしてしまいそう」という声が聞かれました。東京駅で東北信方面に住む生徒が下車するので、同駅着前の車内ではあいさつをしたり、最後の記念写真を撮ったりして別れを惜しみました。中南信のグループは新宿から特急あずさで、東北信グループは東京から新幹線で信州に戻りました。車窓からの眺めと車内で食べた「すし弁当」で日本に帰国したことを実感したのでは? 旅全体は、8月1日にワシントンでにわか雨(傘がなくても我慢できるほど)に降られたくらいで天候には非常に恵まれました。生徒たちは、さまざまな取材機会からアメリカを知り、新しい友達に巡り合って、1週間の旅を終えました。


△ワシントン・ダレス空港。免税店でお買い物をしてから搭乗手続き開始前に集合です

△機内食のデザートはアイスクリームでした。1時間に900キロの速度で日本に向かいました

△成田エクスプレスで東京都内へ。松本着と長野着の2グループに分かれるぎりぎりまでにぎやかでした

感想を紹介します。


◇中学生
★滝沢颯(信大附属長野2年・長野市)
『 多様性 』
 ニューヨークやワシントンD.C.には、世界中から人が来ていた。そのような地では、取材すると、さまざまな意見が返ってきた。世の中には、自分と違った考えの人がいることが分かった。

★工藤茉紗美(長野日大3年・長野市)
『 Dream 』
 アメリカを見たい! 将来の夢へのモチベーションを身につけたい! そんな思いで参加しました。人々の格好や髪形、明るさもすべて日本人とは逆で、うらやましい所がたくさんありました。そして何よりも英語が通じない! 通じてテンション上がった半面、通じない方が多くとても苦労しました。だからこそ、もっと勉強しようという気になりました。そして将来、英語を使うような仕事をしたいので、夢への思いも強くなりました。

★宮入栞(長野日大3年・長野市)
『 唯一無二 』
 アメリカでのすべてのもの、こと、時間が唯一無二でした。このような素晴らしい時をつくってくださったスタッフの方々、両親、現地の人々、そしてメンバーには本当に感謝です。

★南河凜(依田窪南部2年・長和町)
『 輝き 』
 輝きのある人をたくさん見かけました。質問した人は、とてもきらきらした顔で答えてくれました。私も取材したことを生かし、輝きのある人になりたいです。

★桜井美緒(才教学園3年・松本市)
『 改める 』
 いろいろなことを学びましたが、一番衝撃的だったことは自分の英語はまだまだ未熟だ、ということでした。このことに気付いた時はガールスカウトとの交流ででした。言いたいことが頭に浮かんでも言えなかったり、とっさに話しかけられると、返事ができなかったりしました。これから、日本でも自分の英語力を高めるために勉強します。

★水口竜吉(梓川3年・松本市)
『 一期一会 』
 今回のアメリカへの旅行で、さまざまな出会いがあった。その出会いは一度きりだと思う。この一度きりの出会いがとてもすばらしいものになった。この出会いが大きく自分を変えた。

★米川沙彩(丘3年・塩尻市)
『 積極性 』
 取材の際、手を挙げてから英語で意見を言うのは、とても緊張しました。でも、それについて、たくさん答えていただくと、だんだん慣れてきました。ここで学んだことを生かしたいです。

★登里祥伍(開田3年・木曽町)
『 wide 』
 同じ取材をした仲間にもともと視野が広い人もいて、さらに取材をした人たちやお話していただいた方々もいろいろな面から物事を見ていたのですごいと思いました。今回のことを通していろいろな人から学び、もっと成長していきたいと思います。ありがとうございました。

★山村未悠(長峰3年・茅野市)
『 夢 』
 私は自分の夢に少し近付いた気がします。英語の勉強をもっと頑張らないとって思ったし、何よりも花店に行き、取材できたことが、すごくうれしかったです。他にも調べたいことなど見つかったので、これから生かしていきたいです。

★小沢梨々香(豊丘1年・豊丘村)
『 種 』
 すべてのことが新鮮でおもしろかったです。持ち帰ったことを「種」にして花を咲かせられるように、がんばっていきたいと思います!


◇高校生
★市ノ瀬椋(飯山2年・飯山市)
『 感 』
 親への感謝、大人の方々への感謝、アメリカを感じることができた。

★青木文奈(屋代2年・長野市)
『 Meet 』
 全てが新しい「出会い」でした。新しい仲間、文化、人々…。この出会いをこれからずっと大切にしていきます。

★清水千花(上田2年・青木村)
『 発見 』
 私が勝手に持っていたアメリカのイメージが全然違うこと、アメリカの人々の生活、街…。本当に多くの発見がありました。普通の旅行や留学では行けない体験できないこともたくさんできました。大変勉強になった旅をありがとうございました。

★井出七夕(蓼科2年・東御市)
『 奇跡 』
 このような企画に参加させていただけたこと、いろんな視点を通して取材できたこと、そしてたくさんの物語に、切磋琢磨するみなさんに出会えたことが私にとっての奇跡です。今回の取材、出会いを通じて感じたこと、学んだことをより多くの人に伝えたいです。本当にありがとうございました。

★吉沢華蓮(岩村田2年・小諸市)
『 born 』
 今回の旅はもうエキサイティングでした☆★ 自分の限界を自分で決めて満足してました。でもそれって楽しくないんですよね。以前の自分と違うこと、自分が一番分かった旅でした。サイコー!!

★牛丸瑛理香(松本秀峰中等教育学校4年・松本市)
『 知 』
 アメリカは世界で影響力が大きく経済力も強いので、素晴らしい国だと思っていた。しかし、取材で必ずしも正しくないことがわかった。例えば9・11の関連施設のTribune WTC Visitor Centerのリーさんのお話では、アメリカの教育カリキュラムにはテロについて組み込まれていないことを聞いた。一見すると明るい国でも、実際に深くふみこんでいくと暗い部分が見えることを肌で感じられた。これらのことを記事にしていきたい。

★浅輪優樹(松本深志2年・松本市)
『 一石二鳥 』
 時差13時間と日本から遠く離れたアメリカ。そこで新しい発見をすると同時に、当たり前のように生活していて、気付かなかった日本の良さ、課題を見つけることができ、とても充実した6日間となりました。今回の派遣に携わったすべての皆さんに感謝しています。

★細田柊登(伊那北2年・南箕輪村)
『 超EXCITED 』
 選ばれたこと。長時間フライトしたこと。マララがいた部屋に入ったこと。甘かったこと。野菜がないのに量が多いこと。多くの犠牲になった方々の命を感じたこと。世界の中心に立ったこと。ホームランを見たこと。超大国の起源を目の当たりにしたこと。全てを美しく感じたこと。皆さんに出会えたこと。超EXCITED!! ありがとうございました。

★市岡恵梨(飯田風越2年・松川町)
『 broad perspective 』
 6日間を通して、外国人との取材やアメリカで働く日本人の方々と交流して、物事を別の視点から見るという点で視野が広がりました。エノラ・ゲイや日米関係に対する全く異なった考え方を取材できて本当に興味深かったです。一緒に訪れた19人と将来につながる経験ができて良かったです。

★塚田奈那(飯田2年・平谷村)
『 accept 』
 アメリカに行って文化を受け入れて楽しめた。9.11や原爆を落としたエノラ・ゲイの展示会場でも現実を受け入れて前を向いて進んでいることが、印象的でした。I will try to write a good article!!!

引率の先生・同行記者からのメッセージ

 旅には引率役として2人の学校の先生も同行しました。生活面での指導だけでなく、お2人とも英語が上手で英語で取材する際にいっぱい助けてもらいました。帰国後にメッセージをいただきました。

◎小岩井高徳先生(松本市清水中教諭)
 はじめの頃は、生徒の皆さんが話した英語が通じない場面があったと思います。しかし、この滞在の中での準備を通して、コミュニケーションが成立している場面が多く見られるようになりました。大人でも緊張するインタビューを英語でチャレンジし、相手が答えていてくれた場面が随所で見られるようになりました。学生記者を経験した全員が確実に成長したと思います。
 さて、日本に帰国した後を大切にしてほしいです。英語の勉強はもちろんですが、今回の取材で学んだ国連のことや9.11のこと、アメリカ全体のことを考えて行動している議員や団体の人たちとお会いして心で感じたことから、様々なことに関心をもち、自ら考え、行動していってほしいと思います。


◎草間千枝先生(上田高校教諭)
 成田から出発した自分と、帰国した自分と。自分の周りの世界が全く違うように見えてきているはずです。アメリカという未知の地で、緊張でカチカチになりながら果敢に一歩を踏み出した皆さんの姿は、眩しいような光を放っていて、圧倒される思いでした。すごく貴重な瞬間を共有させていただきました。
 古い言い方かもしれませんが、事務局を務めた信濃毎日新聞社が、「社会の木鐸」として現在の情報を提供するだけでなく、未来を担う若者に知的な好奇心を持たせ、成長の機会を与えてくださったことに対し感謝の念に堪えません。 さあ、参加したみんな、好奇心と勇気をもって今後の人生を切り拓いて行こうね!


以上です。

 最後にこれまで同行記者としてこの欄を書いてきた私から。私は信濃毎日新聞の長野本社報道部に勤めています松井慎央(まつい・みつひろ)と申します。旅が始まる直前に、同行することになりましたが、アメリカをみんなと一緒に巡った感想は「面白かった」のひと言につきます。
 自分自身の子どもが参加してくれたみんなと同世代で、みんなの親のようにも感じていましたし、新聞記者としては先輩として接したつもりです。いくつかの場面では皆さん以上に、取材対象に「興奮気味」だった面もあるでしょうが、取材には好奇心が旺盛であることが必要である、と間接的に伝えようとした-ということで許してください。若い中高生記者たちは私よりも確実に、いろいろなことを吸収し、成長したのは間違いありません!
 ニューヨーク、ワシントンの2都市が中心でした。取材では、共同通信さんなどの協力があり、観光旅行ではできない体験もいっぱいしました。帰国後はこれまでの日常生活に戻ってしまう-と考えている中高生記者もいるかもしれません。でも、今回の経験を通じて、ふだんの生活をしながらでも、物事を多面的に考えられるヒントはいろいろ周りにあるということが分かった気がします。電話やメールで多くの人に話を聞く、いろんな物事を新聞、書籍、ネットなどで知ることができる。そんな現代です。もちろん直接会って話を聞き、直接行ってその場所を見ることが一番ですが…。まずは、ふだんの生活をしながら、それぞれの「取材」を続けてみてください。

 おっと、その前にみんなの今回の「取材報告」(記事)を編集しなければ…。