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updated 2020-04-03
第15回信毎こどもスクール「しんまい火山の学校」が23日、長野市の信州大教育学部で開かれた。信濃毎日新聞社主催、一般社団法人長野県新聞販売従業員共済厚生会共催。小学生約30人が参加し、火山の仕組みなどを学んだ。
同学部の竹下欣宏准教授(火山学)が、スライド写真で御嶽山や焼岳などを見せながら「マグマの噴出でできた山が火山」などと説明。浅間山などの活火山は、過去1万年以内に噴火したことがある山とし、「(太陽系が誕生した)46億年を長さ50メートルに例えると、1万年は0.1ミリくらいでしかない」と話した。
ペットボトルから噴き出す炭酸飲料をマグマの噴火に、泡をマグマが固まった噴石の軽石に見立て、噴石が空気を多く含むため軽くなる仕組みを説明した。
八ケ岳など県内外4カ所で集めてきた火山灰に含まれる鉱石を顕微鏡で観察。長野市芹田小5年の宮沢柊歩君(10)は「透き通ったオレンジ色の石が見えた」。同市城山小4年の半田悠花さん(9)も「さまざまな色の石があってきれい」などと驚いていた。作業を教育学部の学生や長野西高校(長野市)の生徒の計約20人が手伝った。
この日はほかに、静岡県南伊豆町で岩石を模した菓子を作っている「ジオガシ旅行団」代表の鈴木美智子さんらに教わりながら、火山灰が固まった「凝灰岩」などをイメージした菓子も作った。