一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

滞在日記 7/29同行記者からのメッセージ

 ニューヨーク2日目。まずはマンハッタン島の最南端、バッテリーパークへ。イースト川とハドソン川の合流点で、少し遠くに自由の女神が望めました。公園での短時間の取材では、ある男子生徒が釣りをしていた男性に話し掛けるも英語がまったく通じない中国人系の人でした。それでも漢字をノートに書くなどして筆談し、意思疎通ができました。

 続いて、同時中枢テロの現場「グラウンド・ゼロ」へ。世界貿易センターの敷地脇にある「9・11トリビュートセンター」では、遺族らでつくる運営団体の家族会会長のリー・イエルピさんと面会。消防士だった息子さんをテロで亡くしているイエルピさんの「良い明日をつくるのは君たちだ」との言葉に考えさせられた様子でした。取材では日本政府の外交政策をどう考えるかなど突っ込んだ質問を英語でしていました。
 グラウンド・ゼロの地下に展示スペースがある「9・11記念博物館」に徒歩で移動します。破壊された跡やほこりがかぶったままのエスカレーター、全身をやけどしたものの生還した被害者の写真、大破した消防車両…。「すさまじい被害をリアルに感じる」(女子生徒)展示を見ました。

 次の取材地点は、タイムズスクエアです。事前にバス社内であった説明では、自分で安全確保をきつーく言われました。「すりに注意」「CDを配っている怪しいミュージシャンに注意。お金を要求してくる」「キャラクターの着ぐるみに写真撮らないかと言われても、お金を取られるので」…。実際に雑踏に立って「世界の中心のニューヨークのど真ん中」の雰囲気を肌で感じました。「テレビで見たまま、そのまま」「建物は古風なのにビル壁の看板が電光の広告ですごかった」という感想が集まりました。

 その後は、メトロポリタン美術館に入場。フェルメール、ゴッホ、ゴーギャン、ショッピングも。短い時間でそれぞれに楽しみました。夜はロックフェラーセンターの展望台「トップオブザロック」でニューヨークの夜景を満喫。写真を載せましたが、生徒たちの「ジャンプ合戦」もあり、注目を集めていましたよ。

 とっても忙しかったけれども中身の濃い1日でした。

072901バッテリーパーク.jpgマンハッタン島最南端のバッテリーパークで記念撮影。後ろに自由の女神が見えますか?072902イエルピさん.JPG9・11トリビュートセンターでは、家族会のリー・イエルピさんに取材しました072903_911.記念博物館jpg.jpg9・11記念博物館で寄贈された犠牲者の名前入りの器を見学。ほかにも遺品・遺構が多かったです072904タイムズスクエア.jpgニューヨーク、いや世界の中心点のタイムズスクエアも訪ねました

072905MET.jpgメトロポリタン美術館でフェルメールの名画を鑑賞。ガイドさん(左)の話が面白かった072906トップオブザロック1.jpgロックフェラーセンター展望台のトップ・オブ・ザ・ロック。ジャンプした瞬間を記録!072907トップオブザロック2.jpg女子も負けじとジャンプ! どちらも弾けてます

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みなさんの感想

otoko.png滝沢颯(信大付属長野2年・長野市)
特に印象に残ったのは、9・11トリビュートセンターだ。壁一面に飾られた9・11で亡くなられた方の写真を見てとても悲しく思った。家族会長のリー・イエルピさんに質問をして、世界平和を実現するには、全ての国が平和の重要性を理解しないといけないと分かった。とても考えさせられる1日だった。
onna.png工藤茉紗美(長野日大3年・長野市)
一番印象に残ったのは9・11についてです。正直、くわしく知らなすぎたということもあり、被害の大きさや影響に圧倒され、まるで戦争があった時のようだと思いました。とても悲しくなり鳥肌が立ちました。リーさんのお話で「このことを未来に伝えていくべき」とおっしゃっていましたが、その通りだと思います。もっとくわしく知りたいと思うこともできました。
onna.png宮入栞(長野日大3年・長野市)
9・11記念博物館は建物が新しく奇麗で、とにかく広かったです。展示物の一つにパッチワークがありました。そのパッチワークは、9・11で亡くなられた一人一人の顔写真が印刷された布で作られていました。私がきょう一番衝撃を受けたのは、そこに救助犬のラブラドールの写真があったことです。自分自身、犬に弱いから、というのもあるのですが…。いろいろ考えさせられました。
onna.png南河凜(依田窪南部2年・長和町)
きょうはとても濃密な時間を過ごすことができました。中国の方にインタビューすることもでき、良かったです。夜景は本当にきれいで感動しました。買い物をする際、お金を出すのに時間がかかっても笑顔で応対してくれて、アメリカの方は優しいなと思いました。
onna.png桜井美緒(才教学園3年・松本市)
時差ぼけも良くなり、非常に楽しい1日となりました。NY中を回り有名な建物なども見物させていただきました。どれも日本にはないスケールとデザインで感動しました。その中でも一番衝撃的だったのは夜景でした。えも言われぬ美しさに息をのみました。あの光景はいつまでも覚えていると思います。
otoko.png水口竜吉(梓川3年・松本市)
9・11トリビュートセンターに行き、消防士の息子さんを亡くしたイエルピさんという方のお話を聞いた。イエルピさんの平和についての考えを聞いた僕はとても感動した。
onna.png米川沙彩(丘3年・塩尻市)
とにかく食事のボリュームがすごかったです。また、バッテリーパークでの自由の女神遠望や9・11記念博物館、メトロポリタン美術館…。たくさん新しいことを経験できました。夜景鑑賞では、日本では見られないくらいのキラ×2とした街並みや大きいビルも見れて最高でした。あすは長距離移動…。頑張ります!
otoko.png登里祥伍(開田3年・木曽町)
9・11トリビュートセンターで、リー・イエルピさんのお話をお聞きした時、リーさんの広い考え方にとても驚きました。リーさんは二度とこういったことを起こさないようにするためには「教育」が必要だとおっしゃいました。そしてそれをできるようにするのは自分たちです。リーさんのおっしゃっていた〝You are tomorrow people〟の意味をもう一度しっかり考えたいです。
onna.png山村未悠(長峰3年・茅野市)
時差ぼけも治って来ました。9・11ではたくさん知らないことを聞けました。そして、花店を取材しました。オーナーさんはやさしく、いろいろなことを話してくれました。自分で質問できて、それが少しでも伝わったのでうれしかったです。タイムズスクエアは思ってたより人が多かったです。Top of the Rockの夜景は本当にきれいでした。
onna.png小沢梨々香(豊丘1年・豊丘村)
きょうWTC跡地に行ってきました。こんなにもひどいものだと思っていなかったので胸がいっぱいになりました。遺族のリーさんのお話はとても勉強になりました。メトロポリタン美術館では、モネやゴッホの絵が見られてよかったです。マンハッタンの夜景は一つ一つが星のようできれいでした。英語がまだまだで、うまく取材できていないのでがんばりたいと思います。
otoko.png市ノ瀬椋(飯山2年・飯山市)
アメリカの象徴である自由の女神やタイムズスクエアに行けたことにとても興奮しました。9・11トリビュートセンターや9・11記念博物館でアメリカで起きた悲しい過去について、一から学ぶことができてとても勉強になりました。
onna.png青木文奈(屋代2年・長野市)
きょうはとにかく楽しかった!! 自由の女神を見たり、タイムズスクエアのところで写真を撮ったりと、NYを満喫できました。また、9・11の施設ではとても貴重なお話を聞くことができ、思わずうるっとくる場面もありました。しかし、質問ができなかったので勇気を出して、Tomorrow better!!
onna.png清水千花(上田2年・青木村)
自由の女神遠望は大きな川の対岸からだったのでとても小さく見えました。カメラのズーム機能を駆使しても小さい。一番楽しみだったメトロポリタン美術館は、有名な作品がたくさんあって期待以上でした。夢中になってお土産を満足に選べなかったほどです。水平線まで光りがある夜景に圧倒されました!
onna.png井出七夕(蓼科2年・東御市)
9・11記念博物館では、実際に熱で溶けてしまったエスカレーターや柱を見ることができ、その悲惨さを感じました。タイムズスクエアやセントラルパークなどでキャラクターの着ぐるみを着た人や路上ライブを開催しているのを見て、「なんて楽しい都市なんだ!」と思いました。トップ・オブ・ザ・ロックでは、日本では味わうことのできないきれいな夜景を見れて感動しました。
onna.png吉沢華蓮(岩村田2年・小諸市)
「It’s OK」と言われた時の安堵といったら言葉では言い表せませんよ。質問しながら口が乾くのが分かって、パニックになりそうでしたが、きょう、記念すべき初の取材ができました。セントラルパークでの許された5分間をフルに使って、ひと安心です。ずっとずっといろんなことが不安で、川尻さん(同行した在米の日本人ジャーナリスト)に相談に乗ってもらった夕食で思わず泣いてしまいました。「なぜ自分はこんなに弱いのか」、この旅で再確認しました。川尻さんは、私の背中をなでていってくださいました。「大丈夫、やればできる。楽しいことばかりじゃないけど、必ずうまく行くから」と。この旅行一番の自分への土産になりました。明日をもっといい1日へ、エイエイオー!
onna.png牛丸瑛理香(松本秀峰中等教育学校4年・松本市)
きょうは9・11に関連する施設を回り、壁全体に貼られた犠牲者の顔写真には特に圧倒されました。また、リーさんがお話の中で「憎しみの連鎖を止めるためには他者を理解できるような教育が大切である」と強調されていたことが印象に残りました。事件の遺族でるリーさんの気持ちは痛いほど伝わり、私は「自分も相手も正しい」と思い、いろいろなことを受け入れられる人になりたいと思いました。
otoko.png浅輪優樹(松本深志2年・松本市)
僕は芸術というものにあまり関心がありませんでしたが、メトロポリタン美術館はとても興味深かったです。美術の資料集に載っているほど有名な作品を生で見ることができ、感激しました。中学校のときに覚えさせられた作者や作品名、時代背景。3年経ったきょう、それらがとても役に立ちました。〝学び〟の喜びを感じました。Top of the Rockから眺めた夜景、最高!
otoko.png細田柊登(伊那北2年・南箕輪村)
バッテリーパークのトイレの個室で1人の黒人が暮らしていた。とっても驚いたし、怖かった。NYは臭いか香りが強すぎるかのどちらかで、気持ちが悪くなる。イエルピさんの若い世代が平等に教育を受けることで、明るい未来がつくれるという考えには強く共感した。(共同通信ニューヨーク支局の)船津支局長がかっこ良すぎてファンになった。
onna.png市岡恵梨(飯田風越2年・松川町)
9・11記念博物館を訪れたり、リーさんのお話を聞いたりして、未来(明日)を良くするのも悪くするのも私たち若者次第であるとあらためて感じました。WTCの溶けて変形した柱や壁の悲惨な状態を見て、原爆ドームを思い出し、やはりどちらも後に伝えていく「教育」が不可欠なんだと学びました。
onna.png塚田奈那(飯田2年・平谷村)
きょうメトロポリタン美術館で楽器ゾーンに行ったところ、ちょうどギター展覧会がやっていたとてもラッキーでした。そしてなんと言っても「Top of the Rock」は名前からロックの頂点だと勝手に考えて楽しんでいたので、お土産も買えて大満足でした。ギター班、軽音班におみやげ(話)もできるのでよかったです。明日もがんばります!