一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

佐藤 奏光 (諏訪南中学校 中3・諏訪市)

9・11 よりよい世界を作るために

トリビュートセンターの外観.JPGトリビュートセンターの外観
 8月2日金曜日、私たちはトリビュートWTCビジターセンターへ取材に行った。そこで、当時消防士として救助活動を行っていたブレンダ・バーグマンさんとこの、テロで大切な家族を失ったリー・イエルピさんのお話を聞いた。
 そのお話の中で私は9.11に起きたこの悲劇を次の世代へできるだけ正確に伝え平和についてちゃんと教育していかなければならないと強く感じ、同時に今を生きていられることが当たり前になっている自分に気付いた。
ブレンダ・バークマンさん.JPGブレンダ・バークマンさんブレンダさんに、「今、世界は平和だと思いますか?」と尋ねると、「とても、難しい質問です....。」と少し考えてから、「アメリカ人の中でも意見が分かれます。ただ、今の状態より少しでも良くしていきたい。」と答えた。また、「テロリストも誰も傷つくことなくテロリストが無くなることはできると思いますか?」と尋ねると、「簡単なことではないです。ただ、アメリカ人全員が攻撃に賛成しているわけではないです。アメリカを敵視している国の中で、きちんとした教育を受けられず善悪の区別をつけられない人たちの勘違いや誤解によって争いが繰り返されます。それが無くならない限り難しいままです」と答えた。
 リーさんは、「9.11は憎しみや無知、人を許さない心が起こした悲劇です。私たち遺族がテロリストを憎むことは簡単です。しかし、それはテロリストがしていることと同じです。だから、私たちは憎しみをポジティブに変えることにしました。昨日の悲しみを、明日の喜びに変えるために。皆さんの力で明日をよりよくしてください。そうすれば世界は変わるでしょう」と言った。本当にその通りだと思った。
質問する佐藤奏光さん.jpg質問する佐藤奏光さん この、戦争やテロという人類最大の過ちをただの過ちとして繰り返すのではなく、それにより犠牲になってしまったたくさんの人たちのためにもたくさんのことを学び私たちの世代で平和な世界を作っていかなければならない。
 9.11メモリアルに行けなかったことは、本当に残念ですが現地の空気を感じることができ、本当に良かったと思う。
私たちの世代でこの世界を変えてより良い世界を作っていかなければならないと感じた。そのために自分から変えていこうと思った。
すべてのことに、感謝しこれから生きていきたい。