一般社団法人 長野県新聞販売従業員共済厚生会

取材報告

霜村 明里   (東部中3年・長野市)

 7月30日から8月5日まで、学生記者としてアメリカに派遣された。
image001.jpg6日間の中でいろんな食事をした。もともと私は肉があまり好きではなかったり、アレルギーがあり、果物に制限があったりしたが、それでも楽しく食事ができた。滞在中に食べたほとんどのものは、味が濃く、油っぽくて、塩気があまりないものだった。たとえば、ケーキは口が曲がるほど甘かったり、サラダはラズベリーをベースにした赤くて、甘いドレッシングが出てきたりした。甘いドレッシングは日本にもあるかもしれないけれど、私は食べたことがなかったので、全部食べることができなかった。レストランのバイキングにあったご飯を食べてみると、どのご飯もみんな日本のようにもっちりとしたようなものではなく、少し長くて、パサパサとパラパラとしているものだった。
image003.jpg わが家にホームステイに来る外国の留学生におでんや湯豆腐、納豆、そば、梅干し、おやき、ホウレンソウのごまみそ和えなど日本独特の料理を出すと、挑戦して食べてくれる人、挑戦したけれど、食べられなかった人、見ただけで食べない人それぞれいる。その時は日本食を毎日のように食べている私には、食べ残す理由がよく分からなかった。わが家としては日本の食文化に触れてもらいと思って出している料理だが、やはり食べ慣れている味が一番ということだろう。自分自身がアメリカに行ってそう感じた。

共同通信を訪れて

8月1日に私たちはナショナルプレスセンター内にある共同通信社ワシントン支局を取材した。
 ここでは飯田市出身のワシントン支局長の木下さんに「共同通信社ではどのような仕事をしているか」などの話をうかがった。
 その話によると、全国50ほどの地方紙がお金を出し合って、共同通信社から全世界の記事をもらっている。ワシントンからの記事は16人の社員がつくって、日本時間午前1時半の締め切り時間までにほぼ毎日、日本に送っているという。送られた記事は編集会議により厳選され、新聞紙面にのる。それが記事の分頭や文末にある「●●共同」と書かれている記事である。
 また、プレスセンター内には記者会見会場があり、有名な方々の記者会見が行われる。その時には各国の代表者一名くらいが、記者会見に参加できる。
 日本人記者でも英語の記事を書く人もいる。「日本人とアメリカ人の考え方や意見がちがってしまうことはないのか」と聞くと、「そういう違いによって、けんかが起きる時がある。その時は話し合いによって解決する」と答えた。
 共同通信だけでなく、アメリカで働いている日本人の方々は英語で会話していてあこがれた。木下さんは「記者というのは危険が伴う」と話していた。危険な場所でも、その場へ行って情報を日本へ届けてくれているのがすごいと思った。